
要目(「旗風」新造時) 基準排水量1,850t 全長114.0m 全幅10.4m 吃水3.6m 出力45,000hp 速力33.6kt 航続距離18ktで5,000浬 武装40口径12.7cm連装高角砲2基、61cm魚雷4連装発射管2基 25mm3連装機銃4基、爆雷投射装置3基(Y砲)同投下台6基(爆雷60個) 同型艦40隻 概要 近い将来に発生する可能性が高い対米戦に備えて日本海軍が昭和15年の マル臨計画によって計画・建造した駆逐艦。従来の駆逐艦に比べて戦時急 造に適するように直線が多用され量産性が高くなっている。しかし不慣れ な戦時急造駆逐艦の設計という事で初期型の簡易化は中途半端だった。 武装は当初、高角砲が2連装2基、単装1基で4連装魚雷発射管が1基だった のが水雷屋などからの反対で結局高角砲・魚雷発射管共に2基づつの装備で 落ちついた。「秋月」型に次いで2基の高角砲が搭載された本型は八九式連装 高角砲が採用された。指揮装置は九四式高射装置を簡易化した九九式高射 装置が搭載され、対空戦闘を考慮したものになっている。また爆雷の搭載 数が従来よりも多く対潜戦闘も重視された。 機関は甲型駆逐艦のような高価なものは採用されずに「初春」型の機関を 改良して45,000hpに向上されたものが搭載された。性能よりも信頼性や価 格の引き下げなどを優先させた結果といえる。これにより速力は甲型駆逐 艦より劣っている。しかし、航続距離は甲型駆逐艦と同等のものにされた。 更に機関は半シフト配置で堪抗性を高めている。 1番艦「旗風」は昭和16年6月に姉妹艦3隻と共に建造が開始され、翌年4月 に竣工している。日本駆逐艦としては異例の早さである。当初の建造計画 では、1個駆逐隊(4隻)分を1度に建造するはずだったが実際は「夕雲」型、 「秋月」型などと並行して建造されたために中々計画通りにはできなかった。 昭和18年後半からは予定を繰り上げて「夕雲」型の建造が終了したために「秋 月」型との2本建てで概ね計画通りに建造された。 戦争が長引くと共に逐次簡易化や武装の変更(予備魚雷の撤去)などが されたが更なる駆逐艦の増産が望まれるようになり、昭和18年6月に着工 した20番艦「渦潮」からはブロック工法や溶接の多用により建造期間が平均 7ヶ月以内に短縮された。同時にあまり使われない魚雷発射管は後部の1基 が撤去され、かわりに機銃を増設して対空能力を向上させた。(ただし予 備魚雷が復活している) 「旗風」型は機動部隊や輸送船団の護衛から水雷戦隊で使用されるなど汎 用性がフルに発揮され、日本海軍の作戦遂行に大きな役割を果たした。 コメント 「旗風」型駆逐艦を改訂してみました。前より読みやすくなったと思います がどうでしょうか?前に投稿した時はそれほど気にならなかったのですが、 やはりこれではまずいと思い、1部(大幅に?)を修正・加筆しました。 ここまで来るのに構想期間込みで半年以上かかりました。(爆) (2000年10月26日)「旗風」型駆逐艦完成 (2000年12月19日)改訂版「旗風」型駆逐艦完成 |