イギリス空軍 重爆撃機 ショート「スティングレイ」

ショート「スティングレイ」

諸元

全長   : 31.0m
全幅   : 17.2m
自重   : 24,000kg
全備重量 : 48,000kg
発動機  : ロールスロイス・ダーヴェントT
       遠心式ターボジェット(推力907kg)×4
最高速度 : 666km/h
航続距離 : 2,100km(爆装3,600kg)
武装   : 7.7mm4連装銃座×2(機首、尾部)
       爆弾6,400kg(最大)
乗員   : 5名


 本機は1943年頃、英空軍が考慮をはじめたジェット爆撃機に対し、ショー ト社が自主開発の形で製作した重爆撃機である。
 当時、ショート社は「ブラバゾン」次期主力旅客機開発計画に割り込むべ く、「プテロダクティル[」無尾翼機を提案していた。
 本機「スティングレイ」は、この「プテロダクティル[」をもとに開発さ れる予定であったが、開発経費の増大を嫌い、開発期間を大幅に圧縮するべ く主胴体部分を既存の重爆から流用することとなった。
 このため、古臭い主胴体とジェットエンジン、無尾翼形態の翼型という、 妙な形態の機体となり、「プテロダクティル[」の面影は影も形も無くなっ たが、代わりに約1年後の1944年中頃には初飛行を遂げるという、ハイピッ チな進捗を得た。
 無尾翼形態のため、その操縦性は独特なものであったが、安定性は決して 悪い物ではなく、実用上問題は無い程度のものであった。
 しかし、初期型ジェットの宿命、燃費の悪さは如何ともし難く、その主翼 内容積がもたらす大燃料容量にもかかわらず、重爆として運用するには航続 距離が短かった。
 また欧州大戦末期の状況で、新たな重爆が大量発注を受ける見込みも無く 「スティングレイ」に不採用の決定が下された。

 また「スティングレイ」の増加試作機が1945年初頭、いまだ採用/不採用 未定の段階で、実戦試験と称してドイツ本土爆撃に投入されたと言う信用性 に乏しい記録が残されている。