水上攻撃機 「翔山」11型

「翔山」11型

 離島を基地とする水上用攻撃機で雷撃専用機種として開発された。
 自らの陸上基地建造能力を絶望視した日本海軍は、水上機を充実させる 方針を固め、次々と各種の水上機を開発した。
 その中で「翔山」は水上攻撃機として開発された機種であるが、ただ 水上機としただけでなく、随所に独特の機構と思想を持ち込んだ。
 まず、単座ながら飛行艇型とし空気抵抗を減少させることに成功した。 そのためエンジン装備位置を垂直尾翼上とし、推進式プロペラを使用する 形式とした。また、雷撃能力を最優先とし、雷撃専用機として製造された ため、爆弾を搭載しての攻撃能力は考慮されなかった。ただし、雷撃専用 としただけあって雷撃機としての能力はすばらしく、800sの91式航 空魚雷を2発搭載可能で、しかも、それらはすべて胴体内に装備できた。 このため発射方法も独自のものとなり、機首に潜水艦の魚雷発射管のよう なものをとりつけ、そこから前方に向かって射出する形式とした。この装 備法のため、魚雷射出後の重心移動が大きく、その対策として水平尾翼が 全同式となっている。
 飛行艇型としたことにより超低空からの目標接近が可能となったため、 敵に発見される確立の低下、命中精度の向上、射出後の深度誤差の低減な どがあり、雷撃機としての有効性は日本海軍攻撃機中随一であった。
 また、各種の空気抵抗対策により高速を獲得することに成功、被撃墜率 の低下に大きく貢献した。

全長:10.95m
全幅:13.77m

武装:前方固定 99式2号4型 20mm機関銃×1
   魚雷   800s×2

エンジン:「金星」62型 空冷 星型14気筒 1500馬力

最大速度:526Km/h
航続距離:1750q