アメリカ海軍艦上戦闘機 ベルF2L「デルタボニタ」

「デルタボニタ」

諸元

全長   : 9.50m
全幅   : 8.45m
自重   : 2,300kg
全備重量 : 3,500kg
乗員   : 1名
発動機  : パッカード・マーリンV-1650-7
       液冷V型12気筒、離昇出力1,490馬力×1
最大速力 : 735km/h
航続距離 : 1,500km
武装   : 37mm機関砲×1(プロペラ軸内)
       12.7mm機銃×4(翼内)
       500lb爆弾×3(最大)

 ベルF2L「デルタボニタ」は、前作XFL−1「エアラボニタ」の失 敗を挽回すべくベル社が開発した艦上戦闘機である。
 その大きな特徴は主翼にデルタ翼を採用したことである。ただし、研究 途上の未成熟な技術の採用であったため主翼前縁の後退角は浅く、中途半 端なものに終わっている。それでも構造重量の削減、速力向上には大きく 貢献している。
 またこの機体は尾翼を持ったテイルド・デルタとなっている。これによ って離着陸時の安定性を得ているが、これは意図的に設計した結果では無 く、偶然に依る結果だった。
 降着装置はXFL−1「エアラボニタ」とは異なり3車輪式を採用して いる。この時点で海軍の認識も変化を見せはじめていたため3車輪式の採 用も可となり、ベル社の主張が通ったためであった。
 ラジエーターは主翼内埋め込み式で、空気取入れ口は主翼付根前縁に開 口している。

 この機体は小型で高速大火力、離着陸時の性能も比較的良好なことから 小型空母での運用が期待された。しかし、グラマン社が開発中の小型艦戦 (後のF8F)が良好な性能を示していたことから、小型空母への搭載は 撤回され、ベルF2L「デルタボニタ」は海兵隊で運用されることとなっ た。
 第二次大戦末期及び朝鮮戦争で、F2Lは37mm機関砲の大火力を生かし て地上攻撃に猛威を振るっている。


胃袋3分の1のコメント:
 う〜ん、これは気づきませんでしたね。確かにレシプロ機にデルタ翼を 採用して悪い理由はないですし、ベル社はP−63で後退翼のテストも していますから、こんな機体が出てきても不思議ではありません。
 それに、デルタ翼なら主翼内の容量が増して、 ラジエターも、P−39シリーズのように無理して中央胴体下面なんていう もったいない位置にに持ってくる必要もありませんしね。