[諸 元]
全 長:9.6m
全 幅:10.9m
全 高:4.5m
自 重:2817kg
全 備 重 量:4173kg
エ ン ジ ン:ライトR−2600−8(1700hp)×1
最 大 速 度:583km/h
上 昇 限 度:9600m
航 続 距 離:1000km
武 装:12.7mm×4
乗 員:1名
[解 説]
1940年9月、アメリカ海軍は当時、試作中のXF4UとXF5Fが斬新と言うか、
ゲテモノに近いものになりそうだったから、2機が失敗した場合の保険となるような艦上
戦闘機の試作を発注した。
そういう訳だから、使用発動機も14気筒のR−2600に限定して無難な機体を求め
たんだけど、この試作発注に応じたのがブリュースターてのが曲者だ。
なんせこのブリュースター、正式採用されたF2Aにしたって改良後のF4Fに主力艦
戦の座を奪われてるし、その後の試作機もぱっとせず、おまけに生産にもたつく事もしば
しばて言う不甲斐の無さ。
さすがのブリュースターも尻に火がついたのに気が付いたのか、今回の設計にはかなり
力を入れたようで「ブルドック」とニックネームのついた機体は、なんと1941年の
12月には試作1号機の初飛行に成功している。飛行性能もそれなりに良くて要求性能も
何とかクリア、このままいけば性能的にぱっとしないF4Fや、斬新過ぎて実用化の遅れ
そうなXF4Uを尻目に太平洋を舞台にして、日本機とのガチンコ勝負が繰りひろげられ
そうな気配だったけど、そうは問屋が卸さなかった。
どうやら試作1号機はズルをしてたみたいで、機銃は積んでないわ、燃料タンクの容量
が小さすぎて要求値に届かない、おまけに空気抵抗の軽減とプロペラ効率の向上のために
カウリングの開口部を絞ったから、エンジンの冷却にも問題が出てきたらしい。
その対策をしてたら、空気抵抗と重量がドカッと増えたんで性能もドカッと下がっちゃ
ったんだそうだ。
その上、太平洋戦争が始まってみると日本の零戦が鬼のような強さでアメリカの航空機
をバタバタ落とし始めた。こりゃ大変だってことで防弾装備に力を入れることになったん
だけど、その結果、重量がまた増えて性能もまた下がっちゃった。
そんなことはよくある話なんだけど、まずいことに改修作業の遅さが半端じゃなかった。
この時期ブリュースターは、SB2Aと言う機体も試作していから開発メンバーに余力
が無かったんだろう。
結局、改修済みの機体が完成したのが1943年の12月て言うから、とっくにF4U
やF6Fが戦線に投入されちゃてる、そのうえどうみてもF4Fよりかはマシな程度の性
能じゃあブルドックの行き場はどこにもなかった。
かくして量産発注は取り消され、ブリュースターはF4Uのライセンス生産を行うよう
にとクギをさされてしまった。
その頃、駐機場にはようやく完成した20機のブルドックが並んでた、始めのうちは北
欧の小国に送ってやろうという話もあったけれど、ソ連との手前それも出来ないから引き
取り手の無いまま、手狭な駐機場の場所取りとして煙たがられ、結局は野ざらしのまま終
戦を迎えて、最後にはスクラップになっちゃった。
もし、ブルドックがフィンランドに送られていたらどうなってたんだろう?
あのF2Aでも「空の真珠」て呼ばれて大活躍したんだから、「空のダイアモンド」と
か呼ばれる可能性は有ったかもしれないけれどしょせんは駄作、きっと、にっちもさっち
も行かなくなって、どうにもならなくなってたに違いない。
[コメント]
どうも、哲セですこの作品は時間切れで第16回競争試作に投稿しそびれたものですが、
お絵かき掲示板に投稿した手前、何とか完成させました。
第16回の競争試作の要求仕様を覗いてみたものの、米海軍機と知ってしり込みしたの
ですが、日本機しか描けない体のままではいけないと奮起し、資料集めを始めるも手持ち
の資料には米海軍機のものが無く、諦めて世界の駄っ作機パラパラめくっていると、挿絵
のブリュースター社製の機体に目が止まり「ブリュースターの機体ってみんな同じような
ラインだなあ、設計主任が一人しかいないんだろうなあ、これなら私でもボロを出さずに、
いけるかも。」などと甘い考えがよぎりました。
そこで、いきなりドローソフトで作業開始、アウトラインは性能的に似ている雷電をモ
チーフにバッファロー風のアレンジを施し何とか形になったものの、細部(特にパネルラ
イン)のデザインが煮詰まらずWEB上で資料漁りをするも、検索しても資料となりそう
な画像が無い上に、関係のない女優さんのサイトばかりヒットしギブアップ、今回かなり
アッサリとしています。
デザイン上の肝は主脚で、90度回転した後にタイヤ部分を胴体に収容する内側引き込
みとしていますがこれはバッファローの主脚と同じ構造では重量的に不利になりそうなこ
とと、胴体側にタイヤを収納することの多かったブリュースターの特徴を生かそうとして
このようなデザインにしてみましたが、胴体の強度に疑問が残りますねえ。
名前は先頭にBがつくことと、グラマンのキャットシリーズに対抗すると言う意味でブ
ルドックに決定、そのときフォーリーブスのブルドックの歌詞「にっちもさっちもどうに
もブルドック」(若い人は数年前の稲垣五郎が出ていたレンズ付フィルムのCMを思い出
してください。)が頭をよぎり駄作機にする方針も決定し、上記のような岡部ださく氏の
足元にも及ばない駄文となりました。
最後にバッカニア=ブリーを投稿されていた清六様、お褒めの言葉有難う御座います。
ご安心ください、哲セは見事落としました。あううっ(T^T)
[作成ソフト]
Micrographix Designer7
MicroGraphix PictuerPublisher8
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