日本陸軍 試製40粍突撃砲

日本陸軍 試製40粍突撃砲

 マレー攻略の過程で、英軍の2ポンド対戦車砲に、95式軽戦車1個 中隊を壊滅させられたことで、陸軍の機甲関係者から、対戦車砲の砲撃 に耐える装甲と砲兵陣地を蹂躪できる火力を有する装甲車両を欲する要 求が提出された。
 この結果、考案されたのが、95式軽戦車をベースにした試製40粍 突撃砲である。
 試製40粍突撃砲では、砲塔を排除し、なおかつ軽量な火砲を搭載す ることで、95式軽戦車に50粍の前面装甲を与えることに成功した。 この軽量な火砲とは、海軍のお下がりの「毘式40ミリ機銃」、つまり ビッカース社製の40ミリ機関砲であった。
 装甲のために少しでも重量を稼ぐため、大口径の榴弾砲搭載を諦める 代わりとして、発射速度に優れる機関砲を搭載することにしたのだった。

 改造による機動性の低下もほとんど無く、初期の目標は十分に達した 試製40粍突撃砲ではあったが、重装甲、多量の弾薬を消耗する機関砲 等、陸軍首脳部の戦術思想にそぐわないこの車両の量産は許可されなか った。

 太平洋戦争末期、ドイツから譲渡された成形炸薬によって試製40粍 突撃砲は表舞台への登場に糸口をつかんだ。40ミリ機関砲用の成形炸 薬弾頭が試作され、良好な試験結果が得られたためである。40ミリ機 関砲の高い発射速度ゆえ、成形炸薬弾頭使用の対戦車自走砲として期待 がかけられたのだった。
 制式化も未定のまま、試製40粍突撃砲の生産が開始された。だが、 大戦末期の軍需生産の混乱で、たいした数は揃わず、また前線への輸送 も間に合わなかった。
 もっとも、実戦投入されていたとしても戦果は期待できなかっただろ うというのが、後世の評価である。
 装甲厚、射程距離、戦術等を考慮すれば、もっともな意見であろう。


諸元

戦闘重量  : 7.8t
全長    : 4.30m
全幅    : 2.07m
全高    : 1.76m
武装    : 40粍機関砲
最大装甲厚 : 50mm(前面)
乗員    : 3名
最高速力  : 40km/h
行動距離  : 250km



作者のコメント

 95式軽戦車を改造して、どれだけ強力な装甲と火力を与えられるかに 挑戦してみました。あらためて資料をあさってみて、2号戦車よりも軽量 だということを知りました。75mm砲を搭載したのでは重過ぎ、47mm速射砲 では、いまさらという思いがあるので、変則的な機関砲搭載を考えてみま した。突撃砲化するにあたっては、3号突撃砲ではなく、セモベンテを参 考にしました。日本の戦車を改造するのだったら、セモベンテのほうが似 合うように思います。
 設定でも書きましたが、・・・多分この車両、役に立たないだろうな〜(笑)。