超低姿勢戦車開発(1)コンセプト

超低姿勢戦車開発(1)

戦車が大型化するにしたがい、全高も高くなる一方で、 防御上問題がありそうな状況になりつつあった.
そこで、1935年に開発された30T型戦車をベースに、 そのフロントエンジン・フロントドライブの特性を生かし、 後部の戦闘室をコンパクトにして(歩兵搭乗スペースを あきらめる)、 砲塔搭載位置を下げ、全高を低くし、そして被弾の 可能性を下げるというものである.
搭載機器類を平面に並べることになるので、 どうしても全長・全幅は大きくなる.
それでも、貨物列車輸送の都合を考慮し、 幅は3.8m未満と規定された.

主砲は75mm〜105mmクラスの搭載を想定.
右側にオフセット搭載し、砲塔左側前席に車長兼砲手、 後席に装填手が乗り組む.

車体前部中央にはMANディーゼルV12・600馬力と ミッション・クラッチがおさまる.
前部右側には操縦手、左側には通信手、以上4名の クルーで行動する.

1941年に提示された、このコンセプトに対し、 早くも複数の戦車工場が応募の意志表示を知らせてきた.