ドイツ陸軍 (30トン型標準車両)1938年式50L60戦車

50L60戦車

車体長:6.7m
車体幅:3.2m
全高:2.6m車両前面装甲:70mm
砲塔前面装甲:30mm+追加装甲40mm
重量:27トン(画像はサイドスカート装備の29トン型)
主砲:50mmL60砲x1
機銃:7.9mmx2
機関:オペル製V12気筒水冷ディーゼル24000cc、500馬力
最高巡航速度:56km/h

■ロードインプレッション
30トン型の、最も初期の生産車である.
砲架は、当初量産を計画していた3号戦車用を流用、 砲身は、ヒトラー自らきつく注意をして、60口径砲を採用させた. フロントエンジン・フロントドライブ形式により、砲塔・操縦席・砲手・ 通信士のコミュニケーションが良い.最も車内は轟音が響き、 のどにつけたマイクロフォンはかかせない.
操縦席は左部分にあるが、視界は、はっきりいって悪い.
特に右側はほとんど見えない.加えて、排気管からの熱気で、 景色がゆがんで見える.
排気管は、この後、排気口を斜め下向きにするなどの改良が 加えられた(1942年式を参照)が、まあ、「以前よりはまし」程度である.
やや軽い車体に500馬力の余裕あるシャシーは、 高速度でかつ燃費もよく、駆動系の故障が少ないなど、 操縦士は別にして、30トン型シリーズ中、最も愛された型である.
主砲も、38年当時では、37mm〜45mm砲が各国での主流で あったから、突撃砲と軽戦車を重ねたようなM3戦車を除けば、 最も打撃力の強い部類である.
38年において、その威力は、正面から突撃してくるマチルダ戦車を除き、 たいていの戦車を一撃で倒すことができた.

■さらに
後部胴体のハッチなど、緊急時に脱出が容易なことで、 搭乗員のモラルは向上した.
また、後部胴体に搭載された弾薬ケースを気にしなければ、 4名の歩兵を搭乗させることができる.
画像をよくみると、2組のガンサイトが空けられていることに 気付くと思う.
これは、側面から接近してくる敵歩兵の制圧に有効で、 この点も、本車両が信頼されたポイントのひとつである.