日本海軍 特八式内火艇

特八式内火艇


 諸元

全長    : 15.09m
全幅    : 3.67m
全高    : 3.66m
重量    : 210t
武装    : 65口径七式10cm速射砲
        毘式40mm機銃(主砲同軸)
最大装甲厚 : 240mm(前面)
発動機   : 液冷ディーゼル1,200馬力×1
最高速度  : 20km/h(陸上)
        4km/h(水上)
行動距離  : 150km
乗員    : 5名


 特八式内火艇は、陸軍の七式重戦車(独製マウスのデッドコピー)を ベースに海軍によって製作された。
 浮力体は車体内蔵一体型であり、陸上行動中でも分離不能となってい る。
 原形の「マウス」に比べ、車体はかなりの大型となっているが、その 大部分は内蔵式の浮力体であり、重量増加は外見ほど大きくない。
 駆動方式は、原形「マウス」と異なり、通常駆動式であり、電動駆動 式は採用していない。また、ディーゼル発動機は車体前方から、車体中 央部やや後方に移動している。トランスミッションは、発動機の後方に 置かれ、後輪駆動式である点では原形「マウス」と変わりが無い。
 水上航行時は車体後方下面のスクリュー2基を用いて航行する。 (側面からは、履帯の影で見えなくなっている。)
 また、吸気口は発動機室上面にあり、水上航行時は吸気塔を装備し、 陸上では、砲塔旋回の邪魔となるため、取り外すこととなっている。
 搭載火器は長10cm高角砲の通り名で有名な65口径10cm高角砲を改良し たものであり、陸軍の七式重戦車の採用と同時に陸軍制式装備となった もので、これをそのまま踏襲している。
 また、主砲と同軸に水冷機関砲の毘式40mm機銃を装備しており、近接 防御に使用するものとしている。
 特八式内火艇は、車体の大型化とともに、履帯を延長している。履帯 面積の増加に比べ、車体重量の増加はさほど大きくなかったため、接地 圧が低下している。だが全幅に比べて全長が伸びたため、旋回性能が低 下し、接地圧低下による機動性向上分を相殺してしまっている。
 
 特八式内火艇の実戦投入は、1948年の日本陸海軍合同によるカリフォ ルニア上陸作戦からである。この時は、事前の航空攻撃で、米陸軍の機 甲戦力が大打撃を受けていたため、機動戦が発生することが無く、主に 対戦車砲陣地や歩兵が相手であったため、低機動性が問題となることは 無かった。
 この上陸戦における特八式内火艇は移動トーチカ、または自走砲とし て運用されることとなり、米兵からは、
「トーチカ持って上陸してくるなんて、やっぱりジャップは卑怯だ!」 などといわれることとなった。
 また同時期に東海岸で実施された、ドイツ軍による上陸作戦でも、ほ ぼ同型の「シュビム・マウス」が投入されている。  こちらでは米軍が、英軍より譲り受けた「パンジャンドラム」を迎撃 に投入し、敵味方ともに大混乱に陥っている。

作者のコメント

今回の作品はとんでもない大火葬車両になってしました。
原形の「マウス」からして火葬といっていい兵器だと言うのに・・・ 特八式内火艇は、多分、水に浮かないんじゃないかという不安がありま す(笑)。重量の割には大きさがこれでも足りないような気がして・・・ いっそのこと、浮力体内蔵スカートとかいって、側面装甲板をまるごと 取り替えてしまいましょうか(笑)。

背景世界もアメリカ本土上陸などと、暴走してしまいました(笑)。
もっともこれぐらいの背景がないと、特八式内火艇のような兵器は登場 すら難しいと思います。