英国空軍 戦闘機 マーチンベイカー MB4−U

MB4−U上面図
MB4−U側面図

諸元

全長   : 11.5m
全幅   : 11.5m
自重   : 3,800kg
全備重量 : 5,000kg
発動機  : ロールスロイス「グリフォン60系/80系」
       2,000〜2,300hp×1
最大速度 : 624km/h
航続距離 : 1,200km
武装   : 7.7mm×16
乗員   : 1名

 MB4−Uは、MB4の改良型である。
 
 MB4は、連合軍の「ゼロ・ショック」を完全に払拭するため、 「ゼロに格闘戦で勝てる機体」を目指して開発された戦闘機である。
 MB4は旋回性能を高めるため複葉とし、複葉化による速度低下 を補うために先尾翼形態、大馬力発動機を採用していた。 速力、格闘戦性能は満足のいくもので、第二次大戦末期に東南アジ ア方面で、1対1の格闘戦で一式戦「隼」を相手に高いキル・レシ オを記録している。

 一方でMB4は、操縦性、離着陸性能が極端に悪いのが難点であ った。関係者の間では、「タイフーン」と「MB4」のどちらが危 険か、かなりの話題となったほどである。

 MB4−Uは、MB4のこの欠点の改善を目標として設計された 機体である。
 先尾翼に上反角を持たせて、離着陸時の安定性を改良、同時に先 尾翼を大型化して、縦方向の慣性モーメントを改善、機動性をさら に強化している。
 主翼は層流翼とし、平面形にも若干の修正が加えられている。ま た、舵設定を高速向けとし、高速時の操縦性不良に対処している。

 全体的な性能は向上したが、高速時の操縦性不良は根本的な解決 とはなっておらず、一部のベテラン以外には御し難い機体であるこ とに代わりはなかった。しかしながら、低速時の運動性能は驚異的 で、1950年代の旧英領東南アジア方面で対ゲリラ戦に多用されるこ ととなった。7.7mm16丁の火力が重宝されたためでもある。


作者からのコメント

MB4の欠点を改良してみました。
今回の改良はデザイン的に気に入らなかった点の改良から端を発し ているので、設定に無い修正個所も、いくらかあります。 胴体平面形輪郭が微妙に変わっているとか・・・。

高速時の操縦性は相変わらずですが、離着陸性能はこの程度の改良 でも、かなり改善されると思います。
(実在の機体でも良く使われた手法ですし。)

最後の、対ゲリラ戦については多少気分が悪い内容ですが、現実的 に、このような使われる可能性は高かったのではないかと思います。

あるいは、仏領インドシナの駐留仏軍保有の一式戦「隼」との対決 というシチュエーションがあれば、一番の見せ場になるのではない でしょうか。


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胃袋3分の1からのコメント:
 前翼に上反角をつけるとは・・・・・・やられまししたね!(笑)
 確かにエンテの場合、前翼も揚力を発生しているわけですから、 上反角効果が期待できるでしょう。
 しかも、Tより増やして、そこそこの面積となってますので、 結構な上反角効果を発生するのではないでしょうか?

 ただ、前回は気づかなかったのですが、通常の複葉機のように 主翼の上下翼をずらして配置することをしていないため、 上下翼間での気流の干渉が問題になるのではないかと思われますね。