1,500t級大型護送駆逐艦(日本試案・特型改)

1,500t級大型護送駆逐艦

諸元

基準排水量 : 1,400t
全長    : 118.0m
全幅    : 10.4m
吃水    : 3.2m
主機/軸数 : 艦本式オールギヤードタービン1基/1軸
主缶    : ロ号艦本式水管缶(重油専焼)2基
出力    : 25,000馬力
速力    : 31.5kt
燃料搭載量 : 500t(除、予備燃料)
        750t(含、予備燃料)
航続力   : 5,000浬/14kt(除、予備燃料)
        7,500浬/14kt(含、予備燃料)
兵装    : 50口径三年式12.7cm連装砲B型×3
        毘式40mm機銃単装×2
        61cm十二年式三連装魚雷発射管×1
        八一式爆雷投射機×2
        爆雷投下軌条×2
乗員数   : 180名


造船官N「うにゅぅ、これって、基準排水量1,400tだよね?」
造船官Y「そうだけど、どうした?」
造船官N「船殻の大きさが特型駆逐艦と殆ど同じなのに、
     なんでこんなに軽いの?」
造船官Y「ああ、特型と比べて、装備をかなり省略してるからだ。
     ちなみに船体は特型からの流用だから、同じサイズなのも
     当然だな」
造船官N「装備を省略?・・・・あ、本当だ。
     ぇと、雷装が少なくて、機関は特型のちょうど半分かな?」
造船官Y「そのとおりだ。
     決戦用じゃない、と言うらしいので、雷装はケチった。
     速力もね。
     3連装魚雷発射管2基分で、30t。
     缶が2基減で100t、煙突1本で14t。
     タービン、推進軸などで、140t。
     予備魚雷格納筐や、その他の備品なんかで、
     合計で300tぐらい減ってるかな」
造船官N「1,680tひく300tは1,380t。
     それで基準排水量が1,400tなの?
造船官Y「ま、だいたい、これぐらいってことだろ」     
造船官N「雷装が減って、煙突が1本減ってるから、
     上部構造重量は減少してるけど、それ以上に機関重量が
     減ってるから、『とっぷへびぃ』なんじゃないかな?」
造船官Y「その通りだよ。
     だから、基準排水量に含まれない『バラスト』を
     搭載してバランスを取っているんだ」
造船官N「ふみゅぅ?よくわからないよ〜」
造船官Y「予備燃料250t、と言うのが『バラスト』だ。
     これのおかげでスペック上の航続距離が長くなってる。
     でも、これを使い切ると重心が上がって転覆するかも
     しれないから、予備燃料を使った分は、タンクに海水を
     補填してやるのを忘れちゃいけない」
造船官N「ぇと、予備燃料が250t・・・・。
     あ、なんだ、予備燃料を『ばらすと』として考えると、
     実質的な基準排水量は1,650tで、特型と殆ど変わらないんだ」
造船官Y「そ。重量、スペースともに、
     機関を減らした分を燃料タンクに回しただけだよ。
     実質的には低速、大航続距離の、特型の改装型だ。
     燃料をこの重量調整に用いることで、見かけの
     基準排水量を減らして、航続距離の延伸を実現した。
     速力が低いとは言っても、航洋性は特型と同等で、
     荒天時の速力低下が小さいから、実質的な速力は
     列強の駆逐艦と比較してもさほど見劣りしないはずだ。
     砲力も特型と同等で、強力だ」
造船官N「スペックだけ見ると騙されちゃいそうだけど、
     実際には大型駆逐艦なんだね。でも、これってヒキョウ・・・・」

     ・・・・・・・・・・・・

造船官N「補足、だよ」
造船官Y「この駆逐艦は1軸推進で、推進効率が良い。
     機関や兵装が少ない分、所要兵員が少なくてすむ、
     つまり、船体容積が変わらない分、兵員ひとりあたりの
     居住スペースが大きく取れるから、居住性は良い。
     長期間の航海に向いているということ。
     機関や兵装が少ない分は、安く、簡単に、短期間で
     建造できることを意味する。
     水雷突撃を重視しないならば、雷装は少なくても良い。
     甲板上の空きスペースが多いから、
     機銃の増設ぐらいならば容易だ。
     問題があるとすれば、『スペック上』の最大速力の低さかな」
造船官N「足が遅いと『遅刻』しちゃうよ〜」