基準排水量:1450t
全長:109.5m
全幅:10.0m
喫水:3.2m
主機:艦本式オール・キヤードタービン2基、2軸
主缶:ロ号艦本式水管缶(重油専燃) 3基
出力:42000馬力
速力:36.5ノット
搭載燃料:重油535トン
航続距離:14ノットで約5500浬
兵装:127mm50口径連装高角砲 2基
40mm3連装機関銃 3基
40mm連装機関銃 2基
61p4連装魚雷発射管 2基
魚雷搭載数 16基
爆雷投射機(Y砲形式) 6基
爆雷投下機 2基
爆雷搭載数 平時32個
戦時64個
イブクーロ王国より駆逐艦設計仕様の発注を受けた日本海軍では王国の置かれている
地理的状況から、王国は日本と同様に必要とする物資の大部分を海外からの輸入に頼
っている事から、特型のような艦隊決戦用?の駆逐艦ではなく船団護衛や対潜水艦戦
への使用を前提とした艦を提案することを決定した。これは、第1次大戦時に欧州方
面への海上護衛戦の主力であった日本海軍海上護衛総隊(注1)の装備している艦艇の
老朽化が著しく装備の更新を必要としていたことも影響している、次期主力護衛駆逐
艦(護衛艦:注2)の実験もしてしまおうと言うことであった。
設計は海上護衛総隊を中心に行われることとなり、イブクーロ王国の要求を組み入れ
た上で、海上護衛戦に使用できる艦艇を完成させようとしたのである。
設計着手時に海上護衛総隊から出された基本要目は以下の通りである。
※これはイブクーロ王国の要求を加味した上で出された物である。
・基準排水量 1,500トン以内
・最大速度 35ノット以上
・航続距離 14ノットで4500浬以上
・武装 127mm砲 4門以上(対空射撃が可能なこと)
61p4連装魚雷発射管 1基以上
爆雷 平時30個 戦時50個以上
・防御 装甲防御は従来型と同程度
機関のシフト配置の導入(生存性向上のため)
・その他 凌波性が良好であること
さらに細かい指定はあったようだが、大筋ではこのような物であった。
この基本要求に従って設計は進められた。
兵装
主砲は特型駆逐艦に採用された127o50口径砲を連装で2基4門装備している。
搭載にあたって対空射撃を可能とするために最大仰角を85度に変更され、左右の砲
の仰角は独立して行うことができるように改良されている。
機銃は40o3連装機銃が3基、同連装機関銃が2基装備されている。
水雷は、計画当初4連装水上発射管は1基であったが、イブクーロ王国からの仕様に
水雷戦能力を有するとあり4連装発射管1基では水雷能力の不足を指摘されかねない
とのことから発射管を2基に変更している。なお、各発射管は次弾装填装置付になっ
ており、魚雷の搭載数は16基となっている。
対潜水艦戦用装備はこの時期の駆逐艦としてはかなり充実しており投射機(Y砲形式)
3基と投下機を2基装備している。
爆雷の搭載数は平時で36個、戦時で54個搭載している。
船体
船形は船体長の約3分の1に達する長い船首楼甲板を艦首部に有し、先端部は強いシ
アと大きなフレアを設けた高い乾舷を有しており、船体中央乾舷部もフレアが設けら
れ凌波性の向上に役立っている。この形状は特型から受け継がれた日本標準の船体形
と言ってもよい。
機関
機関配置は生存性を向上させる為、シフト配置を採用している。
主缶はロ号艦本式水管缶(重油専燃)を1缶ずつ3つの缶室に分け、主機は艦本式オー
ル・ギヤードタービンを1基ずつ、2つの機械室に分けて搭載している。
計画当初50,000馬力で38.5ノット航続距離4000浬(巡航18ノット)を予
定していたが、機関の量産効率をあげるためと護衛艦にそんな高速を発揮する必要性
がない、航続距離の延長のために機関出力を下げ42,000馬力、36.5ノット航
続距離5500浬(巡航14ノット)となった。
本級は設計完了後、仮称「松」級駆逐艦として設計仕様が引き渡された。これは海上
護衛総隊内で武装を変更したタイプの採用がほぼ決まっており一番艦は「松」と命名
されることが決定していたためである。ただし艦種は駆逐艦ではなく、日本軍内で新
たに「打撃護衛艦」が設けられることになった。これは、日本海軍(GF)内では特型
の配備を進めていたことから配備予定がまったくなく、装備予定先の海上護衛総隊で
駆逐艦、海防艦をまとめて護衛艦と呼んでいたことからきている、しかし、従来の護
衛艦と比べると強兵装なことから従来艦艇と区別するために打撃護衛艦という奇妙な
艦種に落ち着いたようである。ただし、対外的には駆逐艦として扱われている。
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