試製400o砲要目(460o45口径砲)
口 径 460o (18.11インチ)
砲 身 長 45口径 (20.7m)
砲身重量 167.00t
砲弾重量 1,460kg (九一式徹甲弾)
砲 弾 長 1,960o (同 上)
装 薬 量 330kg
初 速 780m/s
最大射程 41,400m
艦載射程 40,800m(仰角43°)
砲弾は対艦用に九一式徹甲弾(開発済)、一式徹甲弾(開発中)、対空用としては零式通常弾(開発中)、三式対空弾(開発中)を使用予
定である。
砲弾の装填方式だが自由装填式を予定してはいたが開発が間に合いそうにない事から、仰角3度での固定装填式となっている。
このため主砲発射間隔は約40秒と同時期に建造された他国戦艦の30秒前後より若干長くなってしまった。
A−140号艦で日本海軍は初めて戦艦に対して三連装砲塔を採用している。本級は限られた排水量の中で最大の戦闘力を発揮す
る事が求められた、そのための三連装砲塔であった。三連装砲塔は連装にくらべ1門あたりの重量が小さくなること,同数の主砲
門数を装備しても砲塔数を減らせるため防御区画を短くする事ができ排水量の節約になることから採用された。
当初の計画では砲塔は三基となっていたが、この方式だと弾薬庫が砲弾庫1層、火薬庫2層の3層になってしまう、防御区画の長
さは短くてすむが高さが高くなり垂直甲板の重量を増加させると言う不具合が生じる事になる。限られた排水量で建造する以上有
効に重量を使わなくてはならなかった。そこで三連装を四基を配置する12門装備であれば排水量は増えるが戦闘力は3割3分増
で、防御区画の長さは長くなるがが弾薬庫を2層にする事によって垂直甲板を低くおさえることで重量を相殺する事ができる事か
ら、主砲塔四基の方式をとる事になった。四砲塔化した最初の案では、艦の前部から2・3・3・2連装の4砲塔を配置する10
門装備であった、この方式だと排水量の増加を抑え主砲を1門多く積む事ができるため設計部門ではこの方式に固まりつつあった
が、現在の設計、製造能力では2種類の砲塔を採用するのが困難な事から、連装4基8門装備の33ノット級戦艦案と三連装4基
12門装備の30ノット戦艦案の二つが検討され攻撃力の高くなる三連装四基案が採用されたようである、ただし、排水量的にか
なり無理をしているため設計陣をかなり苦しませたようである。
副砲:計画段階では155mm62口径三連装砲四基の装備が予定されていたが、バイタルパート内に弱点を作ってしまう事から装
備しないことになった。副砲の役目は高角砲が受け持つ事になっている。
高角砲:計画時のA−140号艦は127o40口径高角砲を連装で6基、12門の装備を予定していた。艦の大きさと比べても
少なく航空機の威力に対する認識が不十分であったことがうかがえる。しかし、建造途中の1939年10月転機があとずれる。
欧州艦隊所属の戦艦「金剛」が航空機の攻撃によって撃沈されたのである。この事態に海軍内部は騒然とする、急遽、防空巡洋艦
の建造計画が持ち上がったり、「秋月」級防空直衛艦の計画数が増やされたりと・・・
さらに建造中、改装中の全艦艇に対して対空装備の強化が行われる事になった、当然A−140号艦も対象に含まれる事になり、
127mm連装砲6基を予定していた物が、より対空射撃に適した100o65口径連装高角砲に変更になり、基数も12基と倍に
増やされる事になり、射撃管制は6基の電探連動対空射撃装置によって行われる
機銃:航空攻撃の対策として25o60口径機銃を三連装(対爆シールド付)で40基120門装備している。これも対空兵装の強
化が行われた際に増設された物が大部分であり、計画当初の搭載数は8基24門であった。
この他に取り外しのできる20o単装機銃が40基近く搭載される予定である。
−−−−−船 体−−−−−
A-140号艦の艦形を要約すると「長く広く浅い船体」(全長、全幅、喫水)となる。
これは460o砲装備と高速発揮の両方を満たす為、全長を長く取り要求を満たせるぎりぎりまで幅を広げた結果である。
全長、全幅は後に本級への対抗からアメリカ海軍で建造された「モンタナ」級戦艦より長く、広くなっている。
この船体を30ノットで走らせるために大出力機関が採用され、これとあわせて幅の広い船体の抵抗をいかに減少させるかに努力
が払われている,それ以前の戦艦が多用してきた紡錘平面形とは異なる,複雑な曲線の船体を持っている。30ノット強を出すた
めの設計陣の苦労がこの曲線に現れているようである。
A−140号艦で取られた抵抗軽減策の一つとして艦首水線下に球状艦首(バルバス・バウ)を採用している。これは、造波抵抗
を低減させ、速度性能を向上さる役目を持っている。
もう一つは抵抗軽減と重量軽減の両方を兼ね備えている。船体に対して電気溶接の全面的な使用である。これによって船体外板が
平滑となり抵抗が小さくて済み、リベットによる接続と比べて重量が軽くすむ、これは溶接構造が鋲構造のように重ね代を必要と
しないためである。
−−−−−防 御−−−−−
A−140号艦級の安全戦闘距離は,搭載する460o45口径砲に対し20,000〜30,000mの戦闘距離で安全というも
のである。
460o45口径砲に対し20,000〜30,000mの戦闘距離で安全な装甲を船体すべてに張る事が限られた排水量内では不
可能な事から徹底した集中防御方式を採用したが防御区画の全長に対する割合は57.0%と「加賀」級の55.0%と比べると長
くなっている。
防御方式は1層防御を採用している。水平甲板は中甲板のみ、垂直甲板も1枚であり、この1枚の装甲版で敵弾を受け止め、背後
の防水隔壁で浸水を防ぐようになっている。
1、直接防御
水平防御:A−140号艦では従来型戦艦(「長門」140mm)に比べ190oと水平甲板が非常に厚い物になっている。
これは460o砲での攻撃を30,000m以内で防ぐ事を目的としたためである。460o砲防御であるため16in砲に対しての
戦闘距離はさらに長くなる、15in砲では最大射程であっても貫通は不可能とされている。
この190oの装甲版が主要防御区画すべてに張られている、さらに通常、主要防御区画から外れる事の多い機関部までが防御区
画に含まれる。
垂直防御:垂直装甲は460o砲に対して20,000〜30,000mの戦闘距離で防御できるように設計されており、垂直装甲
は最大厚385o、傾斜18°装甲材はVH鋼を使用している。傾斜装甲は「加賀」級で採用されていた技術であり特に目新しい
物ではない。水線部装甲は水線下2.5mまで延長されている。これは、水中弾に対しての防御策であった。
460o砲防御であるため水平装甲と同様に16in砲に対しての戦闘距離はさらに近い距離であっても防御は可能とされていた。
水雷防御:A−140号艦の水雷防御甲板は垂直装甲の延長になっている。水線部で385oの装甲はテーパーがかけられ水線下
2.5mの弾薬庫側面で250mm、機関部側面で200oになっている。これより下部は上下2枚の甲板で構成されており、上半分
は200〜100mm厚、下半分は100〜80o厚のNVNC鋼で傾斜して取り付けられており、さらに喫水線より下には魚雷が
直接装甲板で爆発しないようにバルジが設けられている。
2、間接防御
本級はバイタルパートをのぞく船体の大部分はいかに長時間の浸水に耐えるかに注意を払って設計されている。
A−140号艦では艦が損害をうけても戦闘に支障の出ないよう迅速に艦の傾斜を回復できるよう注排水区画を細分化し傾斜を細
かく調整できるようになっている。通常注排水区画をバルジと艦内防水区画の一部に片舷で39区画、両舷合計78区画を設けた
緊急注水区画としては片舷72区画、両舷で144区画を設けた。緊急、通常注水区画は合計で222区画になりこれほど注水区
画を細分化したのはA−140号艦が始めてであった。さらに、浸水に対抗するため通常よりかなり厚めの防水隔壁を持っている
−−−−−機 関−−−−−
本級は速力30.6ノット、出力231,000馬力の3軸推進艦である。ボイラーは、空気予熱器・加熱器付きロ号艦本式水管缶
(重油専燃)9缶で、主機は実績のある艦本式ギヤードタービン6基を2基ずつ、減速歯車を介して各推進軸に結合していた。ほか
に、各軸には1基ずつ巡航タービンを装備していた。
本級に採用されたタービンは1基あたりの出力は38、500馬力、蒸気条件は400度、40Kg/cuである。
本級の設計と並行して1基60,000馬力の艦本式反動タービンの設計が行われており当初はこれを採用する予定でいたが間に
合いそうにない事から艦本式ギヤードタービンの採用に落ち着いたようである。
−−−−−そ の 他−−−−−
艦橋構造物:従来の日本戦艦の艦橋構造物が数本の支柱に何層ものフラットを設けた複雑なつくりをした物であったがA−140
号艦では2重筒構造の塔型となっており実戦に即した合理的な構造となっている。
電探機器について:本級は初めて最初から電探を装備した日本戦艦である。電探はかなり前から自国開発されておりこの時点であ
る程度精度のあるものが開発されていた。これに用途に合った改良を加え最終的に水上索敵兼射撃管制電探と対空索敵電探、対空
射撃管制電探の3種類が搭載される事になった。
航続距離について:本級は8800トンの搭載燃料で8350浬(18ノット)の航続距離があるが、要求の8000海里ぎりぎり
の航続距離が一時期問題になった事があった、ぎりぎりではいざという時に問題が出る可能性があるというのである、しかし、こ
の件は、いち海軍中尉の「航続距離が足りないのならその分、油槽船(オイラー)を手配してやれば良いじゃないですか、わが国に
は艦隊に随伴できる能力を持った高速油槽船が結構な数あるじゃないですか」この一言によってこの件は問題視されなくなったよ
うである。ただこの事で周りに敵を作ってしまったこの中尉の昇進はかなり遅れたらしい(^^;
−−−−−製作者の戯言−−−−−
製作者のJTです。
今回の競作は見た目ほとんど4砲塔化した大和そのものです。
設定は色々な資料を参考にしたのですが結構資料によって数値が違う物があったりして苦労しました。
しかし、排水量を含めかなりの部分に自分でも疑問がのこります。本当にこんなもんでいいのでしょうか?
軽量化のために電気溶接の全面使用、装甲版を460o砲に耐えられるぎりぎりの厚さに削って、副砲も防御の弱点だしいざとな
れば高角砲の釣瓶打ちで何となるから要らないやとか・・・だけど、防水隔壁の細分化で相殺されるんだろうとか考えたり・・・
今見ると、主砲塔を4基にした説明が矛盾だらけだったりとか・・・注排水区画数多すぎなような気もしますし・・・
艦本式ギヤードタービンであんな出力出してよかったのだろうかとか・・・電探もいっぱい付いているし・・・
絵に時間かけすぎて設定の時間なかったので、滅茶苦茶ですね(^^; 時間有ったからといって良いできかは疑問ですが・・・
ではでは、いい加減な設定ではありますが、皆様に楽しんでいただけたなら幸いです。
誤字脱字はお許しくださいm(_ _)m
2001/01/07 JT
|