戦艦「大和」



イラスト

説明という名の駄文

初期構想
 1936年に次期主力戦艦構想が出されたとき、その要求値を満たすのは困難であった。しかし設計陣はさまざまな問題を検討した。
 問題1)装甲 − 艦全体に重装甲を施し、圧倒的防御力を有する戦艦。残念ながら充分な対46センチ防御と30ktの速力、そして8門以上の46センチ砲では重装甲を実現することは不可能であった。
 問題2)主砲 − 兵装は46センチ8門以上と要求されていた。ここで砲塔を何連装とするかが問題となった。連装砲塔では防御すべきバイタルパートが長くなりすぎ、四連装では幅が大きくなりすぎるという問題があった。必然的に三連装砲塔となったが4基か3基という問題
 問題3)砲塔配置 − バイタルパートを短くするにはネルソン級みたいに砲塔を集中配備する方式が良かった。しかし実際の運用で爆風や万が一の後方への射撃が危惧された。
 問題4)速度 − 30ノット以上という速力を46センチ戦艦で出すにはとんでもない馬力が必要であった。
 問題5)副砲塔 − 搭載すべき副砲塔は最上級の15センチを扱う予定であった。しかしこの砲塔、巡洋艦にも貫ける装甲しかなく、いかにこの新戦艦に搭載するかが問題であった。
 以上の問題点を検討した結果、設計陣の構想はまとまった。

設計
 新戦艦の設計における特筆すべき点
 1)速力 − 30ノットという速力を実現するため、全長は290メートルとされた。これによって船体の抵抗を限りなく薄くしようと考えたのである。また機関も艦本式とされ、速力を実現するために大きなスペースが取られた。そのため煙突は二つにわかれた。結果、200000馬力という出力が得られた。
 2)主砲塔 − 46センチ45口径三連装砲塔三基が配置されたがここで設計陣は少し工夫をしてみた。当時の技術力では困難であったにもかかわらず砲塔の自動化を図った結果、毎分1.8発の砲撃力が得られた。これは一部が人力であった揚弾作業を完全に自動化した結果であった。当初は不調であった自動揚弾/装弾装置も実戦化までには問題解決ができていた。ただし米軍の毎分2発と比べると多少不利ではあった。
 3)装甲 − 艦は基本的に集中防御方式を採用していた。しかしそのために他の部分の装甲がおろそかになるのは問題であった。浸水で沈む可能性があったからだ。そこで非装甲部分や弱装甲部分には浮揚材が詰めこめられた。同時に艦内区画を蜂の巣のように徹底的にわけ、浸水に備えた。艦内には排水ポンプが配置され、電源は正・副・予備の三系統とされた。さらには発泡剤噴射装置が追加され、徹底的な浸水対策が図られた。通常の装甲部分は傾斜装甲とされ、400mmの装甲はいかなる戦艦の砲撃にも耐えるようにされていた。また魚雷等の脅威に対抗するためバルジは当然、艦底も三重底にされ、潜水艦探知のために艦首のバブルズ・バウの中にはソナーが搭載されていた。
 4)副砲/高角砲 − 15センチ砲は水雷戦隊支援のために計24門搭載された。これらの弾薬庫は主砲のものとは隔離されていて独自の重装甲が施されていた。同時に不便ではあったが弾薬庫は揚弾作業時以外のときは副砲との間に装甲が閉じられ、副砲塔が爆発しても誘爆が発生する可能性を低く押さえた。高角砲は当初10センチか12.7センチか議論された。ここで10センチは威力が大きいが信頼性・連続性(撃ち切るとカートリッジ交換が必要)に問題があったため12.7センチ連装砲が八門搭載された。
 5)防空指揮 − この艦は日本海軍で初めて統制防空射撃指揮所が設置されている。さらにこれまでに無い大型の防空指揮装置が四基搭載され、主砲用の15メートル測距儀が防空用に使用(高角砲用)できるようにもなっていて防空能力が強力なものとなっている。これは航空機によって浸水が問題となる可能性を少なくするためであり、撃沈される危惧があったためではない。

誕生
 この艦を建造するにあたって最大の問題は290メートルというその全長であった。これだけの長さを誇る艦を建造するのは困難であったが長崎造船所を拡張したりしてなんとか竣工にこぎつけた。
 戦艦として竣工したこの「大和」と名付けられた艦の性能は良好であった。

戦艦「大和」
 基準排水量 72000トン
 全長 290メートル
 全幅 39メートル
 機関出力 198000馬力
 速力 30ノット
 重油 7800トン
 航続力 18ノットで8000浬
 武装 46センチ45口径三連装砲塔 X 三基
    15.5センチ60口径三連装砲塔 X 八基
    12.7センチ40口径連装高角砲塔 X 八基
    25mm三連装機銃 X 二六基
 搭載機 水上機 6機(最大7)
 装甲 舷側 400ミリ
    甲板 190ミリ
 乗員 2600名

コメント

え〜BBです。ほとんど「大和」ですが、よくよく見ると「大和」と「アイオワ」を足して2で割ったような艦です。いいじゃないか!両方とも好きなんだ!って言い訳しながら完成しました。ほとんど浸水対策と副砲の位置変えですね。
 画像はできるだけ大和らしくしてみました。手抜いているところもあったりいまいち絵がうまく書けなかったりして大変でしたが、それなりに大和に見えれば幸いです。
 嗚呼アイディアが浮かばない・・・ペイントの限界を感じる今日このごろです。