| イラスト |
| 説明という名の駄文 |
設計
新戦艦の設計における特筆すべき点
1)速力 − 30ノットという速力を実現するため、全長は290メートルとされた。これによって船体の抵抗を限りなく薄くしようと考えたのである。また機関も艦本式とされ、速力を実現するために大きなスペースが取られた。そのため煙突は二つにわかれた。結果、200000馬力という出力が得られた。
2)主砲塔 − 46センチ45口径三連装砲塔三基が配置されたがここで設計陣は少し工夫をしてみた。当時の技術力では困難であったにもかかわらず砲塔の自動化を図った結果、毎分1.8発の砲撃力が得られた。これは一部が人力であった揚弾作業を完全に自動化した結果であった。当初は不調であった自動揚弾/装弾装置も実戦化までには問題解決ができていた。ただし米軍の毎分2発と比べると多少不利ではあった。
3)装甲 − 艦は基本的に集中防御方式を採用していた。しかしそのために他の部分の装甲がおろそかになるのは問題であった。浸水で沈む可能性があったからだ。そこで非装甲部分や弱装甲部分には浮揚材が詰めこめられた。同時に艦内区画を蜂の巣のように徹底的にわけ、浸水に備えた。艦内には排水ポンプが配置され、電源は正・副・予備の三系統とされた。さらには発泡剤噴射装置が追加され、徹底的な浸水対策が図られた。通常の装甲部分は傾斜装甲とされ、400mmの装甲はいかなる戦艦の砲撃にも耐えるようにされていた。また魚雷等の脅威に対抗するためバルジは当然、艦底も三重底にされ、潜水艦探知のために艦首のバブルズ・バウの中にはソナーが搭載されていた。
4)副砲/高角砲 − 15センチ砲は水雷戦隊支援のために計24門搭載された。これらの弾薬庫は主砲のものとは隔離されていて独自の重装甲が施されていた。同時に不便ではあったが弾薬庫は揚弾作業時以外のときは副砲との間に装甲が閉じられ、副砲塔が爆発しても誘爆が発生する可能性を低く押さえた。高角砲は当初10センチか12.7センチか議論された。ここで10センチは威力が大きいが信頼性・連続性(撃ち切るとカートリッジ交換が必要)に問題があったため12.7センチ連装砲が八門搭載された。
5)防空指揮 − この艦は日本海軍で初めて統制防空射撃指揮所が設置されている。さらにこれまでに無い大型の防空指揮装置が四基搭載され、主砲用の15メートル測距儀が防空用に使用(高角砲用)できるようにもなっていて防空能力が強力なものとなっている。これは航空機によって浸水が問題となる可能性を少なくするためであり、撃沈される危惧があったためではない。
誕生
この艦を建造するにあたって最大の問題は290メートルというその全長であった。これだけの長さを誇る艦を建造するのは困難であったが長崎造船所を拡張したりしてなんとか竣工にこぎつけた。
戦艦として竣工したこの「大和」と名付けられた艦の性能は良好であった。
戦艦「大和」
基準排水量 72000トン
全長 290メートル
全幅 39メートル
機関出力 198000馬力
速力 30ノット
重油 7800トン
航続力 18ノットで8000浬
武装 46センチ45口径三連装砲塔 X 三基
15.5センチ60口径三連装砲塔 X 八基
12.7センチ40口径連装高角砲塔 X 八基
25mm三連装機銃 X 二六基
搭載機 水上機 6機(最大7)
装甲 舷側 400ミリ
甲板 190ミリ
乗員 2600名
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