ドイツ空軍試作駆逐機 Do224 Dornier"Zigarre"

諸元
全長 : 16.00m
全幅 : 15.00m
全高 : 4.50m
翼面積 : 41.25u
自重 : 8,750kg
全備重量 : 13,750kg
発動機 : ダイムラーベンツDB606
液冷倒立V型12気筒連結双子式、2,700馬力×2
(タンデム結合、二重反転プロペラ)
最高速度 : 745km/h(高度4,800m)
航続距離 : 1,520km
武装 : 20mmMGFF機関砲×4(翼内)
7.92mmMG81機銃×2(FA-13動力銃塔)
爆装1,000kg(急降下時爆装250kg×2)
乗員 : 2名
Do224は、大出力と低空力抵抗の機体で、高速力を発揮することに重点をおいて設計された駆逐機である。大出力を発揮する発動機を搭載するため、必然的に機体も大型化を余儀なくされている。
航空技官N「・・・・大きいの?」
航空技官Y「・・・・なんか、いきなり説明する気力が失せた。
面倒くさいから、比較図を見てくれ(泣)」

航空技官N「双発戦闘機としては最大級のP-61やHe219に
匹敵するなんて・・・・。
比喩抜きで『大きい』っていって良い?」
航空技官Y「全長はおなじぐらいだけどね、全幅はかなり小さい。
実際に重量面でもP-61やHe219より小さい機体なんだ。」
Do224は、その設計の要点である高速力を得るため、切り詰めた、アスペクト比の小さい主翼を装備している。これは要求仕様に示された急降下爆撃の、引き起こしGに耐えるための措置でもある。
航空技官N「うにゅう、全幅が小さいからって、機体が小さいことを
意味するわけじゃないんだね。
全幅が似たようなBf110と比較すればわかるもん。」

航空技官Y「うぐぅ、Ju88が小さく見える。
・・・・わかりました。Do224は大きい。
もう、それで良いです。文句は言いません(泣)
追加して重爆と比べてみてくれ。」
航空技官N「うにゅう、重爆と比べても、そんなに小さい印象は
無いね(笑)」

Do224は、後のDo335と同系列の設計系列に属する機体である。ただしDo335の原型たるGoe9とは異なり、推進プロペラではなく、タンデム発動機で機首の二重反転プロペラを駆動する形式となっている。
これは駆逐機として後方旋回機銃を搭載する都合上、後方射界を確保する意味ゆえの措置であった。
二基の発動機は、機首のダクテッドスピナ付の環状ラジエターと、機体後方下面のラジエターの、二ヶ所のラジエターで冷却する。
航空技官Y「ところで、この機体の名前の由来を知っているか?」
航空技官N「んと、わかんない。どんな由来があるの?」
航空技官Y「実はだな・・・・」
G国家元帥「まるで葉巻のような形だな。
よし、この機体の名前は『葉巻』(Ziggre)だ。
決定。」
A総統閣下「了承(1秒)」
航空技官N「・・・・それだけ?」
航空技官Y「そう。ただそれだけのこと(笑)
でも、そのせいで機体形状変更もままならなく
なってしまった。
下手に機体形状を変えると、わがままな空軍のボス猿が
『私の付けた名前に不満があるのか!』って、
文句を言ってくるんだ(泣)」
航空技官N「うにゅう、それってとっても迷惑だよぉ。」
航空技官Y「まったくだ(泣)
命名時に十字尾翼配置にしていたせいで、
これも変更できなくなってしまった。
このままだと離着陸時に、下部尾翼が地面を擦る
可能性が高いんだけどね。」
航空技官N「えと、結局、離着陸時の迎え角を制限するって、
運用でカバーすることになったんだよね。」
航空技官Y「ああ。一応接地対策の補助輪と緩衝装置が下部尾翼端に
取り付けてはあるけどな。
とくに離陸時の迎え角制限は厳しい。
この制限のせいで、離陸滑走距離が重爆並みに
延びてしまっている。
揚力が発生して機首上げ姿勢になっても、
操縦桿を抑え込んで水平離陸を実施しないと
いけないんだからな。」
航空技官N「あと、この『葉巻』って、すごぉく皮肉な名前だよね。」
航空技官Y「何故だ?」
航空技官N「だって、搭載発動機はDB606でしょ?
あの発動機って、内側シリンダーの冷却に欠陥があって
飛行中でもしょっちゅう火災を起こしたんでしょう?」
航空技官Y「ああ、そうなんだが・・・・。
ん?『葉巻』だから・・・・
火が点くのは当然って言いたいのか?(爆)」
航空技官N「そーゆーこと(笑)」
航空技官Y「自前で着火する葉巻って、一体なんなんだよ(泣)」
航空技官N「うん。だから飛行試験の現場のヒト達は、
『葉巻』って名前は縁起が悪いって、敬遠してたみたい。
かわりに『カモノハシ』だとか『カワウソ』って
呼ぶことが多かったんだって。」
航空技官Y「G元帥、まったく立つ瀬無し(爆)」
前述のとおり、Do224の最大の特徴は、大馬力と低空力抵抗の機体による、その高速力である。また、強力無比な推力比は、この機体に、その大型な機体に見合わない、大加速力を与えている。
航空技官N「えと、745km/h・・・・。1938年半ば仕様開示の機体としては、
確かに異例なほどの高速力だよね。
・・・・って、高度4,800mで?これ、本当?」
航空技官Y「記録上では、確かにそうなっているぞ。
スペックから簡単に試算してみた限りでは、
確かにこの速力が出る、という結果だった。
しかも、ややキツイ試算でね。
数値を甘くして計算した場合、775km/hとか言う
数字も出たぞ。」
航空技官N「うにゅう、信じられないよぉ。
なんでそんな凄い数字になるの?」
航空技官Y「理由がないわけじゃない。
空力抵抗が、徹底的に削減されているのが
その理由じゃないかな?
特に主翼の抵抗は小さい。翼面積・・・・いや、翼面荷重を
見れば、わかると思う。」
航空技官N「えと・・・・。
自重で200kg/u超。全備重量で300kg/u超。
・・・・この機体、本当に飛ぶの?」
航空技官Y「飛ぶ・・・・と思う。と言うか、記録上は間違いなく、
飛んだことになっている。
離着陸距離が長いのは、迎え角の問題だけじゃなくて、
翼面荷重も問題だったんだな(汗)」
航空技官N「離着陸は別にしても、そんな翼面荷重で空戦機動なんて
出来るの?」
航空技官Y「旋回戦に入らなければいいんだ。
急降下爆撃だってできる機体なんだから、速力を生かした
Hit&Awayに徹すればいい。
それに、アスペクト比の低さと、あと補助翼が
大きく取ってあるから、ロールは速いぞ。
『運動性』が悪いって訳じゃない。」
航空技官N「でもでも、Hit&Awayに徹して、爆撃機護衛が勤まるの?」
航空技官Y「あぅ・・・・。キツイだろうな。
でも無理ではないだろう。
それこそ運用次第・・・・じゃないかな?多分(汗)」
航空技官N「そーゆーことにしといてあげる。
えと、要求仕様では、あと急降下爆撃、対地支援、
高速偵察が要求されているんだよね。」
航空技官Y「高速偵察は問題無いだろうな。速力は充分だし、
一応複座で、操縦席の位置を見れば下方視界にも
特に問題は無さそうだ。」
航空技官N「うん。視界確保のかわりに発動機がミッドシップで、
延長軸を含む駆動系に大きな負担がかかってるけど(笑)
じゃあ、急降下爆撃は?」
航空技官Y「うぐぅ、ひどいこと言われてる・・・・(泣)
引き起こしに耐える構造強化で重量が増えるのを、
主翼を短く切り詰めることで緩和している。
ダイブブレーキは、主翼上下面に、
収納時は面一になるように装備されている。
爆装は主翼下面で、爆弾倉、スイングアームは無しだ。
機体を軽くする方向で、急降下爆撃に対応している、
と考えられるな。」
航空技官N「爆弾倉はないんだ。じゃあ、爆装時は空気抵抗が増えて、
速力が落ちるんだね(を
対地支援だと低高度で空気抵抗が増えるから、
ますます速力落ちるけど、大丈夫?」
航空技官Y「もともとの速力が高いから、速力低下しても
それなりに高速力が発揮できるぞ。
それに、対地支援だと、速力が速い方が良いって
ものでも無いだろう?」
航空技官N「そうだね。低高度で速力が速すぎると、
地面に突っ込んじゃうもんね。
・・・・低高度対艦攻撃用のG型開発なんて、
考えてないよね?(謎)」
航空技官Y「対艦攻撃は要求されていないから無いと思うが、
G型ってなんだよ、いったい?(謎)
・・・・いや、そういう問題じゃなくって、速度が速すぎると
攻撃精度が落ちるってことを言いたかったんだが。」
航空技官N「ところでね、爆装が最大1,000kgのわりに全備重量が
大きいみたいだけど、気のせい?」
Do224は、DB606を2基搭載して、その大馬力を確保している。このため消費する燃料は尋常でない量となり、結果、要求仕様の航続距離を満たすため、4,000リットルもの燃料を搭載することになった。燃料は主胴体中央部下面、発動機室の、防火壁下部と、内翼内部に装備させた燃料槽に搭載されている。この燃料と、関連消費物資などの搭載物で、13,750kgに達する全備重量となった。
航空技官N「燃料大食い・・・・。」
航空技官Y「まるで、どこかの誰かさんみたいだな。」
航空技官N「うにゅう、誰のことを言ってるの?(泣)」
航空技官Y「さあ?(笑)
まあ巡航速度も速いから、燃料馬鹿食いでも
それなりの航続距離が得られる。
このスマートな胴体で、4,000リットルもの燃料が
収まっているんだから、たいしたものだな。」
航空技官N「スマートだって。えへへ・・・・」
航空技官Y「さて、まとめに移ろう。
WW2後半に登場する機体の、ごく一部が700km/hを
突破できるに過ぎない。このことを考えると、Do224は、
38年仕様開示・・・・40年頃には試作機が飛行するであろう
機体としては、驚異的な高速機だ。
機体に見合わない大出力の、かつ実用性の低い発動機。
それを無理矢理タンデム配置にして、空力抵抗軽減。
低抵抗の機体形状を形成するために、タンデムの発動機を
ミッドシップ配置にして、延長軸で二重反転ペラ駆動。
豪快なまでの高翼面荷重の小さな主翼で空力抵抗軽減。
相当な無茶をしているように見えるが、
ただ高速化のみを追求した機体としては、
合目的の機体であることには違いない。
最大の問題点は、この機体を駆逐機として
作ってしまったことだな(爆)
要求仕様に無ければ、空力抵抗軽減のために、
動力銃座だって廃止してたんじゃないかな?」
航空技官N「下手をしたら、800km/hを突破するレシプロ機が、
WW2前半のうちに登場してたかも知れないんだね(爆)
そこまでやるなら、翼面蒸気冷却も採用すれば
良かったのにね(爆)」
航空技官Y「一応、戦闘用の機体だからだよ(笑)
翼面蒸気冷却は実戦向けじゃないからね(笑)」
航空技官N「Do224のどこが実戦向けの機体なの?(爆)」