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ドルニエ社は新生ルフトヴァッフェの初代主力軽爆撃機Do17のメーカーである。同機は低空での機動力を特に意図して設計されただけのことはあり、いわゆる「垣根越え」爆撃を得意とする軽快な機体であった。しかし、それだけにドルニエ社は双発機の運動性の限界を承知しており、空軍の要求仕様にある「戦闘機」的な要素からはあえて距離を置き、襲撃機的な性格付けの設計とすることにしたのである。 主翼幅はできるだけ小さくしてロール性能を確保、翼面荷重も当時としては破格の300kg/平方mという値をとって、高速低空侵攻に重点を置いた。この機体を離陸させるために、後縁にはスロッテドフラップを装備するとともにエルロンフラップを併用することとした。この主翼の2本の桁と胴体左右側面の縦通材構造からなる「井」の字型の構造を中心に強固な構造の機体を組み上げ、急降下爆撃時の荷重に耐える構造とした。 エンジンには供給不足が予想されるDB601系を避けて、Do17のブラモ323で空冷エンジンに慣れていたこともあり、当時開発中のBMW801を使用することとなった。速度性能要求を達成するために少しでも空気抵抗を減らさなければならなかったから、ダクテッドスピナーを採用した。これは強制空冷ファンの効果に賭けた博打ではあった。 急降下爆撃のためのエアブレーキには、縦につぶした胴体の尾端を上下に開いてあてることとした。これは開発中のDo217爆撃機のシステムを応用したものであるが、翼面荷重が大きさにより降下速度が速いことから、昇降舵の利きを妨げる恐れのある横開きの部分は装備しないこととされた。 ![]() 航続性能要求を満たすための燃料は翼内タンクだけでは足らず、エンジンナセル側面にも収納され、ナセル後端には増槽が内蔵されることとなった。 操縦席内前後席間のコンパートメントは無線機及び前方射撃兵装の収納スペースとされ、将来の武装強化にも対応できるようにされた。後方防御のための機関銃は電動ターレットにまとめて搭載され、後席からリモコンそうさすることとした。 爆弾類は胴体下(急降下爆撃の際はここだけ使用)及び内翼下の容量500kgのポイントと外翼下の容量200kgのポイントに搭載される。ただし最大搭載量は合計1500kgである。 ![]() |
| 翼幅 | 14.00m |
| 全長 | 12.19m |
| 全高(水平姿勢・プロペラ除く) | 3.30m |
| 翼面積 | 26.41u |
| 自重 | 5783kg |
| 最大離陸重量 | 8127kg |
| 発動機 BMW801C | |
| 離昇出力 | 1560hp×2 |
| 最高速度(高度4500mにて) | 660.5km/h |
| 実用上昇限度 | 10100m |
| 航続距離(機内燃料標準) | 1210km |
| 同上(機内増槽使用) | 1520km |
| 同上(機外増槽装備) | 1880km |
| 武装 | |
| 前方機銃 | MGFF/M 20mm機関砲×2 |
| MG17 7.92mm機関銃×2 | |
| 旋回機銃 | MG17 7.92mm機関銃×2 |
| 爆弾類 | 最大1500kg |