■米国海軍 対潜飛行船母艦案■

●概要●
本案は第1次世界大戦末期に大量に建造された平甲板型駆逐艦の近代改装計画に提出された1案である。
本案は船団護衛任務を第1とし、長期に渡る潜水艦哨戒任務に最適な飛行船による監視を実行可能とする様、設計がなされた。
●対潜哨戒●
『低速な船団護衛に最も適した対潜哨戒兵器は飛行船である』とのコンセプトから、この飛行船支援が本改装計画案の目的となった。
船体後部は飛行船への人的・物資補給を行える様、作業甲板が設置された。
この作業甲板はあくまで飛行船補給作業用の物で、航空機の発着艦は行えない(補給中の飛行船は、牽引ケーブルで本艦に固定され、作業甲板には直接降着しない)。
●飛行船●
対潜哨戒に使用する飛行船は新規開発の軟式飛行船で、気嚢内には不活性のヘリウムが搭載される予定である。
動力はディーゼル発電による電気モーター駆動方式で、船体下部に設置されたゴンドラ舷側のダクテッド・ファンによって加減速を行う。
長期活動を予想して簡易ながら宿泊・各種生活施設を搭載する。
乗員、及び物資の昇降機(電動ウインチ)を装備し、これによって補給を実行する。
●改装計画●
平甲板型駆逐艦の改装箇所は以下の通り。
■1:補給作業甲板の設置
船体の中後半部分に飛行船の補給作業甲板を設置する。
この甲板は補給作業の際に使用される物で強度を必要としない。
よって簡素・軽量を第1とし、重心位置上昇を抑制する。
■2:飛行船支援設備の追加
飛行船支援設備として搭乗員の休息・娯楽設備、補給設備、整備設備、及び通信設備の搭載を行う(上記の設備を搭載した事により、限定的ながら潜水艦母艦、飛行艇母艦の機能を保有する)。
■3:機関の撤去
船団護衛任務に過度の高速性は不要である。
よって搭載された主缶・主機の半分を撤去する。
空いた空間を燃料庫とし、船団護衛に不可欠な航続力増大を実施する。
■4:対水上戦闘武装の撤去
飛行船支援設備の搭載代償として、重量物である魚雷・艦砲を全廃し、重心位置上昇を抑制する。
防御兵装はあくまで自衛程度を目的とし、対空・対水上戦用に40m/m連装機関砲を艦首に3基搭載する。
対潜用兵器として爆雷を80個搭載、大幅な対潜能力向上を図る。
以上、本艦の設計案では、あくまで対潜水艦を主敵とした船団護衛任務への特化を推進する(当初より、本改装案では対水上戦闘任務を放棄する)。
●対潜水艦戦闘●
本艦型が想定する対潜戦闘は以下の通り。
1:上空を哨戒する飛行船によって早期に敵潜水艦を発見する。
2:敵潜水艦を発見した飛行船は、直ちに護衛艦隊へと連絡する。
3:護衛駆逐艦は飛行艇の誘導によって敵潜水艦へと急行し、これを攻撃、無力化する。
●改装実行時予定諸元●
排水量:1,250t
全長:96m
全幅:9m
主缶:ホワイト・フォスター缶×2
主機:パーソンズ式タービン×2
出力:13,500馬力
速力:25ノット
航続:3,000浬/20ノット
兵装:40m/m連装機銃×3 爆雷投下軌条×2(爆雷80個)
乗員数:115名
●飛行船予定諸元●
自重:36t
全長:64m
全幅:14,8m
主機:ディーゼル発電器×1/電動モーター×2
出力:300馬力
速力:40ノット
航続:10,000浬/20ノット
乗員数:10名(最大15名)
その他:各種簡易宿泊生活施設装備
■造船技師olympiaから一言■
皆様、お久しぶりです。
olympiaです。
今回は平甲板型駆逐艦の改造コンペとのお題ですので、またもや好き勝手に建造いたしました。
本当に補給できるのか疑問ですが、米海軍ならアメリカ魂で乗り切るのでは・・・と。
米海軍はチャレンジャーのパイオニアですから、きっと挑戦してくれるのでは、と思います(成功・失敗はともかくとしてですが・・・)。
実際の対潜哨戒でも、飛行船は使われていますし(補給には軽空母を使用)本計画が成功するなら、それなりの戦力になるのではと思います(海が荒れまくっている時は飛行船搭乗員の皆さんに頑張っもらいましょう・・・って本艦の意味は?)。
本案の艦型名称は密かに『エリヤ』型を予定しています(・・・ってまた『月刊アフタヌーン』ネタかよ、って突っ込みを希望♪『EDEN(著:遠藤浩輝)』も好きです→次は『ぽちょむきん』か?『ああ、教祖様っ』かっっっ!?)
それでは失礼いたします。
olympiaでした〜♪