−概要− 日本は陸海軍関係無く何故か偵察専用機の開発に力を入れる国だ った。海軍などは偵察機を艦上偵察機・陸上偵察機・水上偵察機な どに分類していたし、しかも水偵に関して言えばこれは潜水艦搭載 用のものまで作ってしまった。それ以前に開発された種類が多い。 陸軍も同様で、偵察機は司令部偵察機・軍偵察機・直協偵察機に 分類されていた。今回の司令部偵察機などはそのコンセプトは非常 に素晴らしいものだった(!?)。 昭和16年5月、陸軍は先ごろ採用したキ46の後継機として新たな 司令部偵察機の開発を始める事を各社に発令した。 最近の戦闘機は最高速度500km/hオーバーが主流で600km/hを超え るものも登場しつつある状況で、このままでは如何に優秀な成績を 修めるキ46とて敵戦闘機に補足されてしまう日がやってくる。 そんな危惧が後継機の開発に踏み切らせたと言える。 中島ではこの司令部偵察機の開発に対して割合乗り気だった。 司令部偵察機の歴史を紐解いてみると分かるように初代の九七式 司令部偵察機(キ15)、そして採用されたばかりの百式司令部偵察機 (キ46)、どれも三菱が制作したものである。中島としては戦闘機だ けでなく司偵も満足のいくものが作れると言うところを軍にアピー ルしたかったし、三菱に対する対抗心も大いに働いていたのも事実 である。 開発に当たって中島は要求性能を満たす為に最高速度・航続距離 ・高空性能の順に優先順位を定め、開発が順調に進みつつある自社 製の最新鋭発動機、「ハ45」の搭載・燃料タンクの容量を稼ぐ為にイ ンテグラルタンクの採用などを矢継ぎ早に決定し、防御に関しては その速度性能が防御であるとして操縦席付近などに防弾板を取り付 けるなどの簡単なものに済ませた。 コックピットは極端なほど前に位置しているがこれにより、良好 な視界を確保する事が可能になっている。 優先順位にもあるように最高速度が最も重視されていることもあ るので本機の翼面荷重は当時としては異様に高い数値である。それ に伴う離着陸性能の低下は蝶型フラップの採用で局限するように務 められた。 昭和17年9月、ガダルカナル方面での戦いがますます激化している 頃、キ80は初飛行に成功した…。 −要目(試作1号機)− 全長・・・・12.45m 全幅・・・・16.88m 全高・・・・4.60m 翼面積・・・38.00u 自重・・・・5,700kg 全備重量・・9,100kg 最高速度・・650km/h(高度6,000m) 航続距離・・4,000km(最大) プロペラ・・ハミルトン恒速3枚(直径3.5m) 発動機・・・中島「ハ45」(離昇出力1,800馬力)×2 武装・・・・7.92mm機銃×1(後席) 乗員・・・・2名 −コメント− キ80って本当は中島の試作重爆指揮官機だそうですが幸か不幸か 涼月はそのような胡乱な(!)飛行機の正体を知りません。だから同 じ中島のよしみでキ80を使う事にしました。まあ、いいじゃないで すか(笑)。 本機の最高速度は要求性能の700km/hに達していません(笑)。まあ 、ずっと最高速度で飛ぶわけじゃないし逃げる時は緩降下で速度を 稼げばなんとかなるかと。最悪の場合、固体ロケットを胴体に装着 すれば…(^^;)。 …改良の余地あり、ですな(爆)。 (2001年9月30日) |