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「蘭印海域において使用せる沿岸警備艇」に関する見積もり 橘湾造修所設計部 概形 : 上記の三面図を参考のこと 主要目(橘湾造修所案) 船種 雑役船(100d型砲艇) 排水量 98d(基準排水量) 全長 32.0メートル 全幅 4.7メートル 喫水 1.5メートル 速力 最大13ノット 航続力 9ノットにて400海里 もしくは 連続36時間の航行 機関 海務院25型機関6気筒250馬力 2基2軸 固有武装 13_連装機銃 1基 7.7_単装機銃 2基 爆雷兼機雷投下軌条 2本 備考 ポストデリック能力 最大3トン 最大搭載量 7トン もしくは 爆雷12個 ないしは 機雷12個 運用に関する所見 本試作艇は、現在海軍にて使用する100d型飛行機救難艇を母体とした。 本競争試作での目的は、蘭印方面での沿岸域の警備であり、具体的には @ 狭隘部、水道での対潜警戒任務および対潜機雷堰、防潜網の監視 A 抗日ゲリラの掃討、討伐隊の輸送および支援 B 重要港湾での交通と入港船舶の誘導 C 遭難船舶、航空機の救援 を意図し、陸軍運輸部からは D 大発、小発隊の指揮、嚮導ができるだけの能力 が求められている。 最後に、船型が過小なため、本艇は補助駆潜艇としての位置付けにあり、敵潜水艦および水上艦艇の積極的掃討は意図しないことを確認する。 本艇の運用に関してであるが、航行能力は、9ノットにて40時間(1昼夜半)を基本とし、14m型内火艇(大発)の9ノットにて9時間の航行能力への嚮導は充分に可能であり、単独での警戒任務も1昼夜ほど可能である。行動海域が油田地帯なので機関は商船向けの統制「海務院25型ディーゼル」を用い、500馬力を確保し、専門教育を受けていない陸軍船舶兵や一般船員にも容易に扱えるように考慮すると共に、機関の立ちあがりを早くすることで遭難船舶、飛行機の捜索へも早急に対応できるように考慮している。 警戒任務に関してであるが、1個小隊弱を載せ匪賊討伐に参加、陸兵の下船後は通信機能と重機、軽砲にて支援するものとし、必要に応じて後甲板に山砲の設置を可能とするよう充分な強度を持たせてある。 最後に、本艇の設計には第十一軍(南支)、陸軍運輸部(宇品)よりの戦訓と要求を満たしていることを付記しておく。 |

