警備特務艇第1号


H:最近けったいなの多いなあ… S:100t以下の沿岸用警備艇ですか。 H:使い勝手の良い汎用小型艇ってところかな S:運用をともに提示とありますね。 H:設計屋の仕事の範囲じゃないなあ。 S:やる気有りませんね? H:いや、そんなことは無いぞ。取り敢えずいろいろと考えてはみたんだ。   今回はこういう案の提示ということでサクッといってみよう。 S:設定詰める時間が無かったのですね。 H:ぐあっ! そういうこと言うな! 1.100tクラス  外洋航行性は犠牲にして、小型で軽快な戦闘艇。  港湾、沿岸警備、哨戒、対潜用。 2.30tクラス  上記小型版。100tクラスとセットで運用。  外洋航行性は皆無といってよい。 3.魚雷艇型  魚雷のかわりに爆雷と機銃を装備。艇体は木製。  沿岸警備限定。安上がりだし。 4.木造漁船型  小さくてもある程度外洋航行性はあるし、  民間のそのへんの造船所でも(船体だけは)造れそうだし、  平時は漁船にも使えてお得。 S:決まらないと? H:取り敢えず、沿岸用警備艇なら外洋航行性はあんまりいらんよな。   っていうか割り切っちゃって、木造漁船型はいいや。 S:1つ消えましたね。 H:で、いろいろ調べてたら、15年から25トン型砲艇っていうのが造られてるんだよね。 S:――25トン型砲艇。大陸の沿岸や河川での運用を目的とした内火艇。   九三式13ミリ二連装機銃搭載、操舵室の側面には防弾用の装甲が施され、   大発の援護、沿岸や岸辺の敵兵掃討、陸軍の作戦にも協力… H:良い感じだろ。内火艇なんで2案とは違うんだけどな。 S:しかしこれは、 H:なんだ? S:冒険アクション小説に出てきそうですね。 H:…そういうの好きなんだっけ? S:いえ、なんでもありません。   それでこれを? H:要目的にあんまり変わらないならこっちで別に新しく造る必要無いし、   少し多めに造って、こっちにもまわしてもらえばいいかなとか思ったり。 S:それでは今回は無しですか? H:いや、それじゃさびしいから取り敢えず、1案の100t級のを挙げておこうかと。 S:具体的には? H:取り敢えず、港湾、沿岸の警備、対潜哨戒を目的とした軽快な小型艦。   パトロール艇というか、まあ要するに汎用戦闘艇なんだが。   機関は航空機用発動機(五式中戦車にも使われたやつ)を2基、武装は、適当だな。 S:適当、ですか。 警備艇 H:こんな感じかな。 S:ラフスケッチですね。 H:一応現段階の提案というか、アイデアスケッチとして。 S:… H:時間無かったんだよ! S:何も言っていませんが? H:…(コイツ、ぜってえ楽しんでる)
 警備特務艇第1号 港湾、沿岸の警備、対潜哨戒を主目的とした新しいカテゴライズのフネである。 外洋航行性を重視せずに、軽快性を求めた小型戦闘艇だが、 実際には対地支援から島伝いの近距離護衛、対潜、対魚雷艇戦までこなす 汎用戦闘艇として用いられた。 武装は現地でありあわせのものを装備することも多く、 陸軍の37mm速射砲や迫撃砲を装備していた例もある。 後に哨戒特務艇に、それからさらに駆潜特務艇へと変更されている。 要目 基準排水量:92t、全長:28.5m、全幅:4.5m 機関:九八式 4ストロークV型12気筒液冷ガソリン2基2軸 機関出力:1,100馬力、最大速度:16kt 兵装:短8cm高角砲×1、25mm機銃×1、13mm機銃×1、爆雷8個
H:それと副案というか、補完戦力として魚雷艇型も出しておこう。   完全に、港湾、沿岸警備限定で。数を揃えるという意味で、これはこれで安上がりでいいだろ。 S:…隼艇ですね。 H:まだそんなの無いって… (仮称)警備特務艇第50号 全長:18.3m、全幅:4.3m、排水量:17t 機関:2軸ガソリン(94式) 機関出力:1,800馬力、最大速度:39kt 25mm機銃×1、13mm機銃×1、爆雷4個 H:試作1号艇がこんなもんかな。 S:かなり高性能ですね。 H:ここまで高性能な必要は無いかなという気もするんで、   艇体は木製で構造を簡略化して、機関も半分でいいかな? S:それでも20ノット以上は出ますね。 H:1,000馬力、25ノット程度のものを量産して数を揃えておくと、   魚雷艇が必要な時にも多少楽に揃えられるかなとかね。 S:戦争中期にはそこそこの魚雷艇を用意できるということですか。 H:だから、そういうこと言うなって。 S:しかも試作1号艇はそのまま「魚雷艇第1号」になるわけですね。 H:それは…、まあ、そうだな。(そういうのがあります) S:実はこちらが本命ですか? H:そこまで言ってねえって。