独逸海軍 巡洋戦艦/装甲艦 リゼルマイン級
Schlachtkreuzer/Panzerschiffe Rizelmine

諸元
基準排水量 : 24,700t
満載排水量 : 29,800t
全長 : 234m
全幅 : 28m
吃水 : 9.1m
主機/軸数 : VZ42/58型ディーゼル12基/3軸
出力 : 151,200馬力(通常)
174,000馬力(過回転)
速力 : 32.5kt(通常)
34.0kt(過回転)
航続力 : 10,000浬/19kt
(20,000浬/19kt)
兵装 : 15.0cm60口径3連装砲×6
10.5cm65口径連装高角砲×12
37mm機関砲連装×8
20mm機関砲単装×10
53cm魚雷発射管4連装×2
水偵×2
射出機×1
装甲 : 320mm(舷側)
120mm+50mm(甲板)
80mm(砲塔)
リゼルマイン級は、対大型艦打撃力をUボートの雷撃に依存する事によって兵装重量を節減し、代わりにその装備を『ドイツ海軍の主力である』Uボートの支援のために割り振った大型戦闘艦である。
造船技官N:なにか間違ってると思う・・・・・・。
造船技官Y:Uボートとの連携が、か?
だけれど、WW1の戦訓を考える限り、絶対にありえない話でもないんだな。
WW1において、Uボートが撃沈した英仏大型戦闘艦艇のほうが、
ドイツ大型水上戦闘艦艇で撃沈したものよりはるかに多いからね。
通商破壊に関しては言わずもがなだしな。
造船技官N:でもでも、潜水艦での襲撃は、相手が駆逐艦以下の護衛艦艇を充実させると
急激に困難になるよね。
造船技官Y:だからこそのUボート支援用大型水上戦闘艦の登場なのさ。
コイツで護衛艦艇を駆逐して、Uボートを突っ込ませる。
相手が駆逐艦以下の小型水上戦闘艦艇なら、15cm以下の火砲を大量に備えたほうが
効率的ってわけだ。
造船技官N:うにゅう、小型水上戦闘艦艇に対しては確かにそうかもしれないけれど・・・・・・
そーゆーこと続けると、相手も護衛に大型艦艇を投入してくるよね。
15cm砲じゃいくら砲門数を揃えても、条約型重巡洋艦以上の大型艦艇に対しては
不利だと思うんだけど。
造船技官Y:どのみち満載30,000tじゃ、戦艦に対抗する火砲を備えることなんて不可能だからね。
砲力で対抗できなければ雷撃で対抗する。
造船技官N:えと、Uボートを独立運用可能な外部雷装と見なすってこと?
それだとUボートの排水量も満載30,000tに含めないといけないんじゃない?
造船技官Y:だからさ、要求は『主力支援艦』なんだ。
単艦で全てを決することを求められているわけじゃない。
総体として充分な戦力を発揮できればそれでいいのさ。
造船技官N:うーにゅ。
でも敵小型護衛艦艇の駆逐なら、巡洋艦を多数揃えたほうが効率的じゃない?
造船技官Y:そうでもない。
巡洋艦を始末するなら巡洋艦でもなんとかなる。
敵大型艦艇を引っ張り出すことができるってのが、そもそもの要求仕様だからね。
巡洋艦では始末し切れない能力を備えていることがポイントになる。
造船技官N:えと、火力はUボートとの連携で確保できるとして・・・・・・あとは防御?
リゼルマイン級は、兵装重量を節減の節減によって得られた余裕のかなりの部分を装甲防御の強化に費やしている。これによって、戦艦に匹敵する防御力を得ている。
造船技官Y:装甲重量の絶対値自体はさほどでもないけれど、
なにしろ戦艦に比べれば船体が小さいからね。
装甲厚はビスマルク並になってる。
造船技官N:えと、ビスマルク並ってことは・・・・・・頼りにすべきは応急対応ってことだね(笑)
造船技官Y:うぐぅ、水線下がスカスカだとか、
乾舷が低い分、舷側装甲の最厚部の高さが殆ど無いとか、
余計なことまで言うんじゃないぞ。
造船技官N:そこまで酷いこと、言ってないもん。
排水量の余裕は機関重量にも費やされている。大型ディーゼル12基3軸の生み出す大出力で、高速力を発揮し、ディーゼルの低燃費で大航続力を得ている。
造船技官N:あとは、速力・・・・・・機動力だね。
造船技官Y:まあ、大概の条約型戦艦に対しては優位に立てるね。
巡戦、条約型重巡に対しても、一応勝ってる。
造船技官N:でもこれってカタログスペックだよね。
通常出力だと、条約型重巡と精々対等ぐらいじゃないかな。
造船技官Y:それでも大概の巡戦よりは速いぞ。
造船技官S:えと、それも危ないと思うよ。
乾舷が低いから、凌波性も考慮すると対等以下かもしれないと思うんだけど。
造船技官Y:乾舷が低い分は一応、艦首のフレアを大きく取って対応してあるんだけれど
・・・・・・駄目かな?(汗)
造船技官N:んと、これってシャルンホルスト改装後と同じぐらいだよね。
だったらシャルンホルストと同等か、それ以上の速力は出せると思うけど。
造船技官Y:・・・・・・まあそれなら英巡戦よりは高速が出せそうだな(汗)
造船技官N:機関の不調が無かったらね(笑)
リゼルマイン級は戦闘においてUボートと連携する以外にも、限定的ながらUボート支援能力を備えている。主に簡易給油装置で燃料を供給すること、乗員休息用のスペースを提供することが可能となっている。
造船技官Y:他の面でもUボート支援の能力は備えてる。
大型艦故の通信能力はそれだけでも立派な支援能力だし、
搭載機による索敵も役に立つ。
給油にしても、リゼルマイン級自体がオールディーゼル艦だからね。
自前の燃料を燃料を融通できるわけだ。
造船技官N:大型艦だから、Uボート乗員の休息にも利用する事ができるってわけなんだね。
えと、母艦機能に加えて、軽巡に対して優位に立てる最低限の武装って、
潜水艦母艦の自衛能力を充実させたとみなすこともできるよね(笑)
造船技官Y:潜水艦母艦に直接戦闘をやらせようなんて、酷いことを考えるなよ。
これは母艦じゃない。支援戦闘艦なんだってば(泣)
造船技官N:うん、そーだよね。
母艦と戦闘艦は別個に用意したほうが効率的だもんね、本来は。
造船技官Y:うぐぅ。
造船技官Y:さて、重点は一通り語ったので・・・・・・
造船技官N:補足、だね。
造船技官N:んとね。
リゼルマイン級って、砲戦力の替わりに雷撃力を充てるわけだよね。
同じ雷撃なら、なんでUボートなの?
駆逐艦じゃ駄目なの?
造船技官Y:ドイツの駆逐艦なんてまるで役に立たないじゃないか。
造船技官N:うわっ、酷い事言ってるよ〜。
んーと、じゃあ魚雷艇は?
ドイツの魚雷艇はそれなりに役に立ってると思うんだけど。
造船技官Y:それこそ低レベルな火葬戦記以下の発想だわな。
はるか外洋に進出しての戦闘だぞ。魚雷艇が外洋の波に耐えられるもんか。
魚雷艇が活躍できるのなんて、沿海部か、譲歩しても内海が限度だな。
造船技官N:でね、雷撃で攻撃力を確保するのはいいんだけれど、本当にこれで、
戦艦相手に戦えるのかな?
造船技官Y:そうだな。
戦艦よりは速力で勝っているから・・・・・・
速力の差を機動力と置き換えれば、Uボートの待ち受ける海域に敵追撃艦を誘引して
雷撃で殲滅する『Uボート・フロント』なんていう火葬な戦法も想定できるけど。
造船技官N:連携するのが思いっきり難しそうだね。
机上の空論ならどんなことも可能だけれど。
造船技官Y:・・・・・・まあ、戦艦相手に通用しなくても、大して問題はないかもな。
造船技官N:そだね。
どうせ、有力艦相手の戦闘は命令で禁止されちゃうだろーしね(笑)
造船技官Y:まあ、戦艦相手なら速力の優位が保てるだろうから、逃げ切りは可能だな。
造船技官N:でも、逃げちゃったらUボートは置き去りだよね(をぃ
造船技官Y:まあ、それは気にしなくてもいいだろう。
Uボートにしてみれば、支援戦闘艦の無い状態に戻るだけなんだし。
造船技官N:えとね、根本的な問題なんだけれど、
潜水艦が水上支援艦と一緒に行動したら目立つんじゃないかな。
潜水艦が目立っちゃうと、いろいろ問題あるよね。
造船技官Y:通商破壊で敵商船を撃沈するのが目的ならばね。
でも誤解しちゃ駄目だ。
リゼルマイン級とUボートの組み合わせは通商破壊を目的としたものじゃない。
造船技官N:ほぇ?
・・・・・・あ、そか。
水上戦闘艦の火力をUボートの雷撃で置き換えた戦闘システムだったね。
通商破壊そのものは目的じゃないんだものね。
造船技官Y:まあ、そういうことだな。
付け加えるなら、通商破壊で存在が露呈したとしても、
一応間接的効果が期待できる・・・・・・と思う。
これによって、敵国商船の運用に制約を与えることができるからね。
造船技官N:あ、通商破壊を『目的』では無くって、
敵迎撃戦力を誘出する『手段』と考えることもできるのかな。
造船技官Y:それこそまさに仕様で要求されている、巡戦の正しい(?)運用法だろう。
造船技官N:敵国沿岸地帯への砲撃で敵戦力を誘出する代わりに、
通商破壊で敵戦力を誘出するんだね。
造船技官N:あのね、リゼルマイン級とUボートの組み合わせって、
一歩間違えば大損害になるよね。
だってリゼルマイン級が戦艦/巡戦に捕捉されたら、
その間にUボートは護衛艦艇の嬲りものになっちゃうと思うんだけれど。
造船技官Y:そうでもないさ。
前述同様、リゼルマイン級が先に離脱したときと同じで、
Uボートにしてみれば、支援戦闘艦が無い状態に戻るだけのことなんだしさ。
造船技官N:リゼルマイン級って、あればあったで困らないけど、
無くても困らない程度の存在ってことなんだね(笑)
造船技官Y:酷い(泣)
そりゃ確かに、ポケット戦艦でも他の大型艦でも、
ディーゼル艦なら代用可能な程度の運用だけどさ(爆)