ベル 試作艦上戦闘機

ベル 試作艦上戦闘機


ちゃんちゃらちゃん♪ちゃらんちゃんちゃん♪
え〜毎度どうでもいいお話を一席

与太郎:まいど〜与太郎でぇ〜す! ご隠居!

ご隠居:「与太郎でぇ〜す!」じゃねーやい、こん平かオメエはっ
    その気の抜けた声聞きゃわかるよ!

与太郎:あいかわらず機嫌わりーな… 上がらしてもらいやすよっと。
    オっまた飛行機の本ですかい。今回はいたずら書きみたいな絵ですね〜

ご隠居:うるっせえよっおめぇは! 他の機体はスゲーフルカラーCGなんだよ!

与太郎:おやっ、やぶへびやぶへびっと、この飛行機はどこの国のヤツなんですかい?

ご隠居:この飛行機はアメリカ海軍試作機よ。

与太郎:プッ

ご隠居:なんだ!「プッ」てなー、笑うとこじゃね〜だろ!感心しろよ感心。

与太郎:ご隠居〜、いくらあっしがモノ知らねーからって、こりゃどう見ても海軍さんじゃねーでしょ。
    プロペラ変なとこ付いてるし、前に車輪が付いてるし、

ご隠居:うるさいねオマエは!こいつはれっきとした海軍機、しかも戦闘機なんだよ!

与太郎:プックックッこんなの… あのベルって会社でも造くんないですよ。クックッ

ご隠居:ダ〜カ〜ラ〜、そのベルが造ったんだよ!ベルが!

与太郎:あ〜延長軸で前輪式…ね でもなんでまた海軍機に挑戦を?

ご隠居:良く聞いたッ。ベルはな、あのP-39エアラコブラを尾輪式にして海軍に売り込んだんだよ。
    だけど海軍じゃこれっぽっちも相手にしてもらえなかったんだこれが。
    変に海軍にこび売って尾輪式したからな!尾輪式のコブラなんてコブラじゃねぇだろ。
    それじゃ男がすたるってんで、新しく開発したのがこいつって訳だ!

与太郎:プッ

ご隠居:あっまた笑いやがったなコノヤロ〜!

与太郎:だって要求仕様みたら1600馬力で最高速度600キロ以上… しかもコルセアと勝負…
    ブッワハハハハァ ハァ〜腹いて〜。ただでさえ制約が多い艦上戦闘機なんですから、
    推進式で延長軸!おまけに前輪式!シンプルにするでしょ普通〜。
    馬力考えたって軽くコンパクトにしてスピード稼いで小回りも効くように…

ご隠居:あ〜小姑みて〜に!若いのに夢とかロマンはないのかオメエには!

与太郎:ろっロマン、この不景気になにいっちゃてんですか、歳考えなさいよまったく!
    それに、言わせてもらいますけど百歩譲ってこいつを推進式にしたいんだったら、
    こんな手の混んだ延長軸使わないで日本の震電だとか、アメリカのえ〜っと、
    あっそうそう、カーチスのスルメイカみいたいな先尾翼式にするでしょ普通。
    それにどうやって後部胴体繋がってんですか?こいつは!
    おまけにコクピット直後にプロペラブンブン廻って恐くてしょうがないでしょっ!

ご隠居:先尾翼式だふざけるな!おまけに後部胴体もあ〜してこ〜してちゃんと繋がってんだよ!
    プロペラが恐くて海軍戦闘機パイロットができるか!
    フ〜ッ あ〜取り乱してしもうた…すまん私としたことが。
    先尾翼式にしない理由がある、ひとつはエンジンが空冷のR-2600だからだ、
    あのP-55は液冷だからいいけど、震電のように後ろに空冷もってくと冷却不足になりやすい。
    エンジンを前に持ってきゃよく冷えんだろ、あとはカッコよく開口部を整える!
    それに胴体横にオフセットした延長軸のバルジがかっちょいいだろが!
    もうひとつは先尾翼式そのものが当時のパイロットには異質な操縦感覚だろうし、
    ましてや空母に無理矢理着艦する海軍パイロットにとっては重要なことだからのう〜。

与太郎:前輪式だって同じでしょうが!そもそも前輪式は無理だからP-39もそうしたんでしょ?
    だいたい空母ってこの頃前輪式の運用なんて出来たんですかね?
    あっ分かったB-25みたいに飛ばすだけ飛ばして着艦させない!なんてねっ。

ご隠居:いちいち鶏冠にくることいいやがんな〜オメエは!!
    いい飛行機なら、なんとか使えるように工夫すんだよ空母でッ!海軍でッ!
    そもそもこのプロペラ配置では尾輪式は無理だろう。

与太郎:無理だろうって… じゃプロペラ前に持ってけば…

ご隠居:それじゃ普通になっちまうだろ!普通に!

与太郎:なるほど思考停止悪魔のループに入ってたんですね設計者は…
    じゃ〜分かりやすいメリットとか有ったんですよね?

ご隠居:んっそうだ!メリットはあるぞ!火力を機首に集中配置できる!良く当たる!
    ベル伝統の大口径も積める!どうだ矢でも鉄砲でも持ってこいっ!付けちゃうぞ!ってんだ。

与太郎:はァー要求は12.7ミリ4挺以上だから、そんなに大口径は求めてないんじゃ…

ご隠居:うるさい!めんどくさい同調装置とか付けんでいいだろ、
    翼内もシンプルで燃料タンクのスペースがとれる!胴体と合わせて航続距離1800キロは楽々じゃ!

与太郎:楽々じゃって… 脚は90度まわして前方引き込み?? シンプルね〜これが?

ご隠居:アメリカはこれぐらい普通だ!普通! 貧乏な我が国と違うんだよ!

与太郎:あ〜あ、そこまで弁護すんなら、性能は良かったんですよね〜 ご隠居!

ご隠居:うッ、性能か… そんなスペックだけでモノを見てはいかんのだ… うん、いかん。

与太郎:遠い目しちゃったよ… まっ言わずが華ってことで
    ン〜でも、よく見りゃプロペラとっちまえば、ドイツあたりのジェット計画機みたいっすね!

ご隠居:おっ良い事言うね〜!まさに未来的なフォルムだな!きっとジェット化も考えてたんだろう…。

与太郎:なにが未来的なフォルムですか…。ジェット化なんて思ってないですよ、この時期!

ご隠居:いや分からんぞ!なにせベルは米国初のジェット機も造ったからな〜

与太郎:あ〜 ジェットエンジン乗せてどうやったらあんな性能になるかな〜ってヤツですね。

ご隠居:やかましい!先駆者はつねに偏見や冷笑に耐え進むのじゃっバカモノ!

与太郎:なんでもいいっすけど、話しまとめると、こういう形態の飛行機を思い付いただけなんでしょ?
    そもそも今回の艦上戦闘機のコンセプトも考えず…

ご隠居:コンセプトだっア!広告代理店かオメエはっ!コンセプトだのマーケティングで、ものが造れるか!
    一瞬の閃きが大切なんじゃ!まったく広告代理店のばかやろうめ…

与太郎:今日のご隠居変ですよ、なんかあったのかな?
    あっいま気付いたけど、延長軸付き変態飛行機のとき、あっしらが出てくんですよね解説に…。

ご隠居:そうだよな、どうしてオレが熱くこんなバカ飛行機、語らなきゃならんのだ…。
    まあ〜自分の別キャラ創んねーと無理だよな、小心者だし、素で説明する知識はないし…

与太郎:難しいこと考えられないし、家庭で会話がないし、時間もないし、お金もないし…。あれ?

ご隠居:どうした?

与太郎:しまった、おまけにオチもない!。

おあとが宜しいようで…。 ちゃんちゃらちゃん♪ちゃらんちゃんちゃん♪