ダイハツ試製小型貨物自動車

軍用ミゼットDKA


 小型の指揮連絡車として計画され量産された九五式小型乗用車は、優れた性能を
発揮しその能力は極めて満足のいくもので生産性も悪くは無かった。そこで陸軍は
日本内燃機に対、しくろがね四起を貨物車として再設計するように命じた。
 同時に陸軍は、九八式小型乗用車の競合試作を命じたメーカー各社に対してくろ
がね四起とは異なったアプローチによる小型貨物自動車の試作を命じる。それはく
ろがね四起の走破性能を求めない代わりに、更に安く、戦時下に簡単に量産が可能
な小型貨物自動車と言うものであった。大本命である日本内燃機の小型貨物自動車
が失敗することは考えられなかった事から、その補助的な車両を求めたという形で
ある。
 性能的にはさほど厳しいものでは無かった物の、エンジンが慣れないヂーゼルだっ
た為、各メーカー共に苦労を強いられる事となる。各社とも、前回の九八式小型乗
用車のノウハウを元に、日本内燃機製のくろがね小型貨物自動車に匹敵する素晴ら
しい小型貨物自動車を作り上げた。
 そんな中ダイハツ設計陣は、陸軍側が要求仕様を伝える際に述べた事柄を整理し
て、
@小型軽量であること。
A生産性に優れ価格が安いこと。
B操縦が容易であること。
C性能は高くなくとも良い。
であると判断。他社が「友邦独逸のキューベルの簡易型のようなもの」という言葉
を文字通り受け取っているとは対照的に、「民間用の車両をベースに軍用化」「兵
士の足として使用」という意味だと判断。他社とは全く異なるアプローチを行った。
 その解答は、当時主力として生産していた自動三輪の改良型というものであった。
四輪に対し常時全輪が接触する三輪では、安定度でこそ劣る物の、複雑な懸架装置
を設ける必要が無い事からコスト削減と軽量化が可能である。また、オートバイと
同様のハンドルは、通常の自動車用ハンドルよりも機構も簡単であった。エンジン
は、小型軽量のヂーゼルエンジンが存在しなかったことから、座席後部にエンジン
室を設けてそこに収納している。また、民生用としては自動車よりも自動三輪の方
がより広範囲で使用されている点から、操縦についても心配無いと考えられた。
 陸軍関係者は、自分たちの想定とは全く異なったこの車に当初とまどった物の、
その内容はくろがね小型貨車の補助として最適である事実に気がつき、正式採用さ
れるに至る。
 性能は、さほど高くはないが、通常の道であれば問題なく、最高速度も時速50km
が可能であり十分である事から問題とはされなかった。むしろ、三輪故の小回りの
良さから、狭い街路や山間部では通常の貨物車より利便性に優れているという評価
を得ている。

諸元

車体	全長:2750mm 全巾:1250mm 全高:1500mm
重量	車体重量:550kg 車載重量:300kg
発動機	空冷六気筒ヂーゼル 九〇馬力
車台	フレーム:はしご型
変速機	選択摺動歯車式


初めましてです。 いきなり競作の方に参加させていただきました。 前々から、面白そうだとは思ってたんですが……(^-^; 今回の仕様ですが、普通に考えたらくろがね小型貨物車若しくは四式小型貨物車が 正解でせうかね。九五式小型自動車萌ぇなやつがれには、それはそれでOK何でつが。 さて、今回提案させて頂いた案ですが、まずはじめ仕様を見た時、形状:4輪以下 という箇所を見つけまして、「これは、オート三輪ありって事か」と判断。同時に、 「やっぱ、ミゼットだよなぁ。でも、それって激戦区だろうなぁ」 でも、何故に普通ミゼットと聞いて思い浮かべるMPでなくDK? (笑 でも、このままだったら投稿する意味なんてありません。そのうちに、ふと仕様の ある箇所に目が留まりました。 「発動機:ディーゼルぅ? DKじゃはいらんぞぉ」 そうです。ようやく投稿する意味ができました。考えること数秒。運転席の背中に エンジンを移動させる事で解決。DKそのまんまじゃ無くなりました。 「(2)友邦独逸のキューベルの簡易型のようなものだぁ、そんなもん適当に解釈、 解釈」と仕様を力一杯ねじ曲げて、遂に完成しました。ついでに荷台も長くする事 にしませう。 後は、(皇軍の)兵隊さんの格好をした崑ちゃんに乗ってもらえば完璧ですか。(笑                              江田島 平八郎