[諸 元]
全 長:11.23m
全 幅:12.76m
全 高:4.62m
自 重:5,379kg
全 備 重 量:8,382kg
エ ン ジ ン:DB606A(2,700馬力)×1
最 大 速 度:695km/h
上 昇 限 度:10,500m
航 続 距 離:1,500km
武 装:20mm×4
乗 員:1名
[概 要]
ハインケルといえばナチスに嫌われていてずいぶん割を食ったと言う話が有名だけ
ど、もう一方でメカニズム的に凝り過ぎて失敗に終わった機体も多いのも有名だ。
そのハインケルが1940年、次期主力戦闘機の試作発注にエントリーしたのがこ
のHe212て言う機体だ、これがもうハインケルの面目躍如と言わんばかりに凝り
に凝ったメカのオンパレード、全身斬新の塊だ。
双子エンジンのDB606Aで大直径のプロペラをぶん回し、エンジンの冷却に蒸
気式表面冷却を採用して空気抵抗を減らして高速を狙い、上下2分割のフラップを開
いて急降下爆撃も可能て言う欲張りな設計だった。
その分機体の構造は複雑になった、主脚長を短縮するために逆ガルにした主翼は付
け根前縁にはエンジンの空気取り入れ口、内翼部に燃料タンク、外翼部に表面冷却機、
その間に20mm機銃が装備されていて尻尾までアンコが詰まったタイヤキみたいに
なってた、胴体だって負けてはいない機首に双子エンジン、中央にはコックピットと
燃料タンク、尾部には表面冷却機とこっちもアンコぎっしりだ。
こうなりゃ軽くなるわけがない、自重が5トン全備重量は8トンをこえて当時の単
発単座戦闘機としてはずば抜けた肥満児だけど、エンジンが強力だから何とか要求性
能のクリア出来るだろうと設計者は見積もっていたらしいけど1つだけクリアできな
いハードルが有った、航続距離だ。なんせ大喰らいのエンジンを積んでるものだから、
大量の燃料を積み込んでもあっというまに平らげるんで機体搭載の燃料じゃあ要求値
の半分しか飛べない、増槽を取り付けるにも魚雷よりでかくなるし重いんで滑走距離
が長くなって実用的じゃない、そこでまた凝った機構を盛り込むことになった。
増槽にも揚力を分担してもらおうとグライダー式の増槽を開発して、ワイヤーで引
っ張ることにした。これなら滑走距離は大して伸びないし航続距離も倍増するって言
う一石二鳥のアイデアだ、かくして凝りに凝った機体の完成してテストが始まること
になった。
さあ皆さんお待ちかねのトラブルの続出だ、He212V1を飛ばそうとしたもの
のオーバーヒートでエンジンが損傷、どうやら表面冷却機が低速時に利きが悪かった
みたいなんでV2では普通のラジエータを内翼にぶら下げることにして、やっと空を
飛ぶことが出来た。でも飛んだはいいが飛行性能が良くない、逆ガル翼のせいか特に
低速時の安定性がダメダメ、自慢のグライダー式の増槽を牽引していると速度が出な
い上に危険なぐらい操縦安定性が悪化して使い物にならないことが判った、おまけに
もう一つの売りだった急降下爆撃の能力も後付けのラジエータのせいか、振動が発生
してV2は空中分解してしまった。
そのせいでもともとナチスに評判の悪いハインケルは開発の中止を言い渡されて、
Bf109の後継機を目指したハインケルの野望はあっさり潰えてしまった。
不思議なのはこの頃なら、He100に少し手を加えるだけでそこそこの機体が出
来たはずなんだけど、技術に溺れる者は駄作機をつかむというお話なんだろうね。
どっとおはらい。
[コメント]
どうも哲セです。
誰も期待していない架空の駄っ作機の第二弾です。
今回は幾分資料のあるせいか少しは楽でした、はじめはDB606A使用のブロー
ム・ウント・フォスのゲテモノ飛行機をデザインしてたのですが結局挫折、オーソド
ックスなスタイルとなり、Bv社には似合わないのでDB606A使用の前科のある
ハインケル社の機体となりました。
[作成ソフト]
Micrographix Designer7
MicroGraphix PictuerPublisher8
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