赤色プチロフ工場KV1−K

KV1−K



1940年、赤軍司令部より生産が始まったばかりのT34の後を担う中戦車の開発が命じられた。
T34の後継と言うことは当然ながらT34に比べて秀でたものが必要となる。
赤い(?)この工場ではT28を生産していたもののもはや多砲塔戦車の時代は過ぎた。
と、ここでこの要求がきた。
さっそく、技師を集め設計に取りかかることとした。

まずはベースとなる車体だが、T28は多砲塔向きで且つ細長くて大きな単一砲塔は使えない、
T26はあまりにも小型、T35は重過ぎ
T34はこれを超えるんだという開発陣こだわりで却下とした。
ここで残ったのはBT7、KV1の2両だった。

この戦車の対戦相手は日本戦車、若しくはドイツ戦車と
国土の関係上そう言う事になる。
ドイツ戦車に関して言えばポーランド戦で大体の概要は掴んでいる。
武装面で見たところ貧弱であるし
速力、装甲どれを取ってもT34と張り合う要素はない。
ドイツがこれまでの作戦に完全に成功しているのは
戦術面で相手より勝っていたとしか考えられない。
と、これまでの段階では別段現行T34でも至って問題はないはずである。
用兵に問題がなければドイツ戦車は相手ではない筈である。
で、ここでこのような要求が出されたと言うことは
ドイツがT34に対抗馬を出してくると仮定して、
それに対抗する戦車を考案するものだと推測する。

ドイツがT34に対抗するとすれば3、4号戦車の砲の強化。
新型戦車の開発、
若しくは機甲師団に随伴する対戦車戦力の開発の3つしか考えれない。
ドイツの有する砲は50、75、88、105mmと使用するのはここまでが現実的だと思われる。
上に挙げたドイツ戦車では88mmは懐疑的で75mmの40口径前後と推測する。
又、新型なら88mmに合わせる可能性もある。
と、この弾を至近で耐えるのは不可能と思われる。
事実、要求には対45mmとなっているので、
3号戦車あたりの弾を確実に弾く装甲が妥当である。
当然、T34の優秀な傾斜装甲は組みこむ必要がある。
且つ車体はボルト式が防弾に不都合なので
リベット結合で砲塔は鋳造という方針を採る。

攻撃力では当然、T34より勝っていて敵戦車を貫徹できなければならない。
わが軍の砲では76、85、122、155といったところが有力であるが
中戦車であるなら76、85と言ったところが妥当かと思う。

駆動系だが、現行KVが搭載しているエンジンでも何ら支障はなく、
このまま搭載。
足回りは、T34が搭載するクリスティー式サスペンション
が良好であると判断して交換する。
履帯、転輪は基本的にKVと同じものを採用。

あと考慮に入れるべきは任務の歩兵支援だが
歩兵支援→戦車が撃破されない、人を多く乗せられる
ということでも十分成り立つのではないか。
敵陣地の突破、火点の制圧ができれば問題ないと判断する。

さて、ここで先ほど先延ばしにしていた車体の選考にはいる。
BT7→装甲増加、エンジン強化、砲備強化に伴う砲塔改造、その他改造
KV1→装甲削減、砲取替え、その他改造
といったところだと思う。しかし本車両が将来延命、改修することを想定すれば
車体に余裕のあるKV1を選んだほうが正解であるのではないかと言う結論に達した。

車体が決定したところで、各部の改修を始めることにする。
一先ず、中戦車には不要である過剰な装甲を外す。
同時に車体前面を傾斜装甲とする。
砲塔側面も装甲を60度前後まで傾斜させる。
砲塔は出来る限り角を丸くさせる。
車体は幅も削る。砲塔が履帯上にはみ出るがこれには目をつぶる。

さて、ここから最終的な調整に入る。
主砲は一時的に76,2mmを採用する。
40口径では物足りないので
その重厚な砲塔を生かして
ZIS社にさらに長砲身なものを製作してもらう。
が、最終的には長身85mm砲の搭載を目指す
副武装は装甲車、対戦車砲の排除を容易に可能とするべく
車体前面に12,7mm重機関銃を採用。
また、砲と同軸に7,62mm
砲塔後部に遠隔操作式7,62mmを装備。
また、オプションで砲塔上部に12,7mmの取りつけアタッチメントを装備。
航続距離増加の為、
燃料増槽用アタッチメントを車体側面後部に設置。

ここで車体重量を概算してみた結果、僅かに要求値を超過することが判明した。
が、ここで妥協して装甲厚をおとしたり、設備を落すことは
この戦車を駄戦車にもしかねないと判断。
このまま試作1号を製作。
そしてその審査を赤軍にゆだねるのであった。



≪緒元≫
車体長:6,80m
全 幅:3,32m
全 高:2,68m
重 量:31t
発動機:V-2-K 4ストロークV型12気筒液冷ディーゼル
出 力:550ps
最高速:42km/s
航続力:200km(増槽付き350km)
装甲厚:砲塔正面52mm 車体前面45mm
主兵装:57口径76,2mm戦車砲zis-7(80発)
副兵装:12,7cm重機関銃Dshk×1〜2
     7,62mm機関銃DT×2

    
≪コメント≫
今回は車両の部にも投稿させていただきました。
また、お叱りを受けるような投稿で申し訳ありません(笑)
一応、KV1を某お菓子付きミニチュアを使って
一部模写したんですけどね。下手ですね。