ヘルゴランド級改装案


H:ヘルゴランド級の改装ねえ。
S:いわゆるド級戦艦ですね。
H:あんなの今更改造してどうすんだというか、沿岸防御の海防戦艦以外の使い道あるかなあ。
  練習艦と割り切っていろいろ新機軸を試してみるのもありなんだろうけど。
S:用途が「領海警備、練習艦任務」とありますから、それで構わないのではないですか?
H:まあ、そうなんだけど。
  所詮はド級だし、どう足掻いたところでこの時期の戦艦には勝てんしな。
  おまけに制限付きだ。
S:特記事項(3)の、以下の3点ですね。
  ・主砲の口径増大、門数増加は認めない
  ・装甲の強化は不可とする
  ・速力は22ノットを超過しないこと
H:攻走守の引き上げ不許可と言ってるわけだな。
  そう言われると引き上げたくなるのが人情ってもんだが。
S:特記事項(4)もありますし。
H:まあ30cm砲12門と水線300mmの装甲はそれなりに強力ではある。
  この時期の戦艦には敵わなくても巡洋艦以下なら余裕で圧倒できる。
  これで速度さえ向上可能なら結構な戦力になるんだけどな。


改装項目

1.機関換装
 機関をディーゼル化する。
 ディーゼル機関のテストベット及び慣熟訓練(練習艦だし)を目的とする。

 案1.中央軸をディーゼルに残りは缶を石炭缶から重油専焼缶
  公称34,000HP(実質42,000HP)
 案2.オールディーゼル化
  3軸12基で48,000HP(実質72,000HP)

H:ディーゼルの大型艦(主力艦)への搭載は実績が無いので
  多少低めにスペックを発表してもばれないだろうって思惑もある。
S:ディーゼル化による航続距離延長はお約束ですね。
H:航続距離に関する制約は無かったからな。


2.主砲換装
 新規開発の28cm砲に換装する。
 新射撃指揮システムと新28cm砲で射程は大幅向上する。
 長砲身、高初速型で貫通力を増し、口径の小型化を補う。

 案1.配置は変わらず連装×6基12門
 案2.中心線上の2基は3連装に両舷の連装は後部の2基を撤去して連装2基に。
  10門だが片舷8門は変わらず。

H:例のアレだな。
S:口径を落としても高初速で貫通力を増せば威力は同等以上と考えられていましたね。
H:どっちにしろ戦艦相手には通用しないだろうけど。


4.その他
・主砲や機関の換装による内部構造の改変。
 この際、強度を補強する目的で甲板等の構造材に厚いものを使用する。
・重量増加による浮力を補う目的でバルジの装着。
・抵抗軽減の為艦首、艦尾の延長。

H:これは構造材であって装甲じゃないからOKだな。
S:そういうものですか?
H:もちろんバルジは装甲じゃない。
S:それはそうですね。


ヘルゴランド級(改装後) <要目> 公称値(括弧内は計画実質値) 常備排水量:25,800t(28,000t) 全長 :180.0m 全幅 :28.5m 喫水 :8.85m 機関 :MAN式ディーゼル機関×12基、3軸推進 出力 :48,000hp(72,000hp) 速力 :22kt(25.5kt) 航続力:15,000nm/12kt 兵装 :28cm3連装×2、連装×2     15cm単装×10、10.5cm連装×3、53cm魚雷3連装×2
H:とりあえず要目は一番過激な案をのせてみたが、   こっそり廃棄してこっそり新造したほうが手っ取り早い気はするな。 S:いきなりオールディーゼルというのは、かなり冒険ですね。 H:まあ、1,2番艦はまず大人しい方の案で改装して、という選択肢もある。 S:細かいところで副砲が両舷1門ずつ撤去されていたりしますね。 H:高射砲は10.5cm連装3基、魚雷発射管が3連装2基、とかね。 S:絵が無いとわかりにくくないですか? H:読んだ人の想像力が試されるわけだな。 S:……… H:ごめんなさい。全然余裕ありませんでした。