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昭和十五年八月海軍より各社に出された仕様を見た後三菱内では、すでに十二試艦戦は完成しつつあるが、十四試局戦開発が始まったばかりであり、一年二ヶ月の短時間での開発など難しいてんがあり、当初は競作辞退も考えられたが、海軍などからの後押しになどで参加が決まった。 設計主務者には十試観測機を完成させたばかりの佐野榮太郎技師とした。 一年二ヶ月の期間で完全な新規設計は難しいため既在機からの改装を計画した。 ただしフロートを付けた場合15〜20%の抵抗増加と速力低下があるため、十二試艦戦の場合は速力が430km台になり不合格たとえ、榮を金星に換装したとしても、950hpが1300hpになっても単純計算で470km弱で不合格の為、十二試艦戦改造は不合格となった、続いて十四試局戦であれば概算で600kmの為500km程になるが試作機すら完成しておらず完成事態が危ぶまれる状態のため十四試局戦案も暗礁に乗り上げてしまい、再度競作辞退を考えたが、陸軍担当の久保冨夫技師の一言から一気に開発が進むことになった、(どこにも単発とは書いて無いですね)、まさしくコロンブスの卵であった、双発となれば、十二試艦戦を双発にする手もあるが、まさしく久保技師の作った陸軍の百式司偵は、瑞星850hpで540km以上さらにその出力増強型に換装すると600kmちかく出るはずな為ためまさしく要求性能に合致する機体であった、しかし問題は偵察機として作られた機体な為、強度不足等があるため機体の基本設計を流用して機体幅を増やし強度、構造等を強化した、しかし基地沿岸における小型艦艇攻撃のため防御強化が必要で燃料タンク防備、操縦席防御鋼板等の採用で重量過大になるため、発動機を瑞星より強力な金星を考えたが馬力不足であり火星11型1530hpの搭載が決まったしかし火星11型は1340mmと瑞星より222mm直径が大きく重量725kgと183kgも大きくカウリングが大型化した、フロートは十試観測機同様、単フロートに決定し、昭和十五年十一月にモックアップが完成し海軍の審査を受け試作機製造が始まった。百式司偵の形態を元に複座型となった。 昭和十六年十月二十九日試作一号機は完成した。試験飛行の結果、最高速度495km/5000m上昇力7分近くかかり要求値を達成できなかった。海軍側からは出力の大きい中島飛行機のNK7A 護 1870hpへの換装を指摘されたが、陸軍九七式重爆製造時押しつけられた中島飛行機のハ-5の性能が不安定であり十二試艦戦時も発動機を榮に決められたこともあり、護の諸元が、直径1380mm排気量44.9L出力1870hp重量870kgであり安定性等未知数であったことなどで自社製発動機を求めた、その結果MK6Aを選定することとした、MK6Aは、直径1370mm排気量54.1L出力1900hp重量944kgであり護に比べ重量が74kg重く排気量も9.2L大きくその分燃料消費量が多いがその分無理をしていない発動機であった。発動機換装は完成間近の二号機では間に合わないため三号機から換装が決定した、昭和十六年十一月完成の二号機に続いてMK6A装備の三号機が昭和十七年一月完成した三号機になり最高速度520km/5000m上昇力6分20秒となった。 続いて増加試作として四号機が二月、単座型の五号機が四月に完成した、推力単排気管装備の複座型六号機が六月、推力単排気管単座型七号機が七月完成した。 単座型五号機は重量及び抵抗が減ったため533km/5000m上昇力6分ほどになった為要求値を辛うじて超えた、推力単排気管装備の機体は速度が15kmほど増速した。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 爆弾搭載は発動機後部の陸上機の脚収納部分に爆弾槽を設けた、爆弾槽は縦2.2m横1m奥行き60cmあり、250kg一発、60kg四発、30kg八発、等が格納できるようにした、発動機と胴体間の内翼下に330リットル増加燃料タンクを懸架可能とした だだしジェラルミン製のタンクを落下させると主フロートを傷つけるため、竹製の籠枠を作り和紙を巻いて漆にて防漏を行いフロート破損を低下させるようにした。 小型艦船攻撃用に二号機と四号機に九六式二十五粍機銃を胴体底部に装着、後部座席員が二十五発入り弾倉を交換する方式を採用した。搭載量二十五発入り弾倉12個。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ ![]() ![]() ![]() N1M1水上複座戦闘機 @は一号機 Aは二号機 全幅16m 全長12m @全備重量8070kg自重4950kg搭載量3120kg A全備重量8260kg自重4950kg搭載量3310kg 発動機三菱火星11型、空冷星形複列14気筒、離昇1520hp二基 回転数2450rpm 減速比0.684 プロペラ 住友ハミルトン恒速可変節油圧式三翅3.4m(CS-3B) 最高速度 一号機495km 二号機489km 航続距離 2150km/6000m 330リットルタンク2基装備時3000km 防弾装備燃料タンクはゴム皮膜防漏タンク、操縦席及び機銃弾倉には12mm防弾鋼板装備 燃料搭載方式 外翼 非防漏タンク1番130L×2 2番60L×2 3番120L×2 内翼 ゴム防漏タンク1番100L×2 2番70L×2 3番200L×2 フロート内 ゴム防漏タンク300L 合計燃料1660L 潤滑油 カウリング上前部100L×2 武装 @九九式一号二型二十粍機銃二基 弾数六十発 九七式三型改2七.七粍機銃二基 弾数千発 九二式七.七粍旋回機銃一基 弾数四十七発入ドラム弾倉八基 A九六式二十五粍機銃一基 弾数三百発 九九式一号二型二十粍機銃二基 弾数六十発 九七式三型改2七.七粍機銃二基 弾数千発 ![]() N1M2水上複座戦闘機 Bは三号機 Cは四号機 Eは六号機 Gは八号機 全幅16m 全長12m B全備重量9013kg自重5893kg搭載量3120kg C全備重量9203kg自重5893kg搭載量3310kg E全備重量9257kg自重5893kg搭載量3364kg G全備重量9207kg自重5893kg搭載量3314kg 発動機三菱MK6A、空冷星形複列18気筒、離昇1900hp二基 回転数2450rpm 減速比0.588 プロペラ 住友VDM電気定速式四翅直径3.6m 最高速度 三号機520km四号機510kmkm 六号機530km八号機535km 航続距離 2000km/6000m 330リットルタンク2基装備時2600km 防弾装備燃料タンクはゴム皮膜防漏タンク 操縦席には12mm防弾板装備 燃料搭載方式 外翼 非防漏タンク1番130L×2 2番60L×2 3番120L×2 内翼 ゴム防漏タンク1番100L×2 2番70L×2 3番200L×2 フロート内 ゴム防漏タンク300L カウリング上後部 ゴム防漏タンク200L×2 合計燃料2060L 潤滑油 カウリング上前部100L×2 武装 B九九式一号二型二十粍機銃二基 弾数六十発 九七式三型改2七.七粍機銃二基 弾数千発 九二式七.七粍旋回機銃一基 弾数四十七発入ドラム弾倉八基 C九六式二十五粍機銃一基 弾数三百発 九九式一号二型二十粍機銃二基 弾数六十発 九七式三型改2七.七粍機銃二基 弾数千発 E九九式二号三型二十粍機銃四基 弾数百発 九七式三型改2七.七粍機銃四基 弾数千発 九二式七.七粍旋回機銃一基 弾数四十七発入ドラム弾倉八基 G九九式二号三型二十粍機銃四基 弾数百発 九七式三型改2七.七粍機銃二基 弾数千発 九二式七.七粍旋回機銃一基 弾数四十七発入ドラム弾倉八基 ![]() ![]() N1M3水上単座戦闘機 Dは五号機 Fは七号機 Hは九号機 全幅16m 全長12m D全備重量9003kg自重5743kg搭載量3110kgFH全備重量9047kg自重5743kg搭載量3304kg 発動機三菱MK6A、空冷星形複列18気筒、離昇1900hp二基 回転数2450rpm 減速比0.588 プロペラ 住友VDM電気定速式四翅直径3.6m 最高速度 五号機533km 七号機549km 九号機549km 航続距離 2000km/6000m 330リットルタンク2基装備時2600km 防弾装備燃料タンクはゴム皮膜防漏タンク 操縦席には12mm防弾板装備 燃料搭載方式 外翼 非防漏タンク1番130L×2 2番60L×2 3番120L×2 内翼 ゴム防漏タンク1番100L×2 2番70L×2 3番200L×2 フロート内 ゴム防漏タンク300L カウリング上後部 ゴム防漏タンク200L×2 合計燃料2060L 潤滑油 カウリング上前部100L×2 武装 D九九式一号二型二十粍機銃四基 弾数六十発 九七式三型改2七.七粍機銃二基 弾数千発 FH九九式二号三型二十粍機銃四基 弾数百発 九七式三型改2七.七粍機銃二基 弾数千発 N1M各形式 N1M1 火星11型装備機 複座 二機試作 強度試験用零号機一機有り N1M2 MK6A型装備機 複座 四機試作 N1M3 MK6A型装備機 単座 三機試作 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ![]() ![]() 陸上戦闘機化はフロートを撤去し脚を装備し後底部垂直尾翼を撤去 胴体下面に450リットル増加燃料タンク又は500kg爆弾懸架可能 発動機と胴体間の内翼下に330リットル増加燃料タンク又は250kg爆弾を懸架可能陸上機としての性能予測は複座型640km/6000m単座型660km/6000m と推定される。 燃料搭載方式 外翼非防漏タンク1番130L 2番60L 3番120L 内翼ゴム防漏タンク1番100L 2番70L 3番200L 胴体内防弾鋼板ゴム防漏タンク300L カウリング上後部ゴム防漏タンク100L 合計燃料1860L 潤滑油カウリング上前部100L 全幅16m全長12m複座型全備重量8863kg自重5343kg搭載量3520kg単座型全備重量8713kg自重5193kg搭載量3520kg 発動機三菱MK6A、空冷星形複列18気筒、離昇1900hp二基 回転数2450rpm 減速比0.588 プロペラ 住友VDM電気定速式四翅直径3.6m 最高速度 複座機640km 単座機660km 航続距離 1800km/6000m 330リットルタンク2基450リットルタンク1基装備時3000km 防弾装備燃料タンクはゴム皮膜防漏タンク 操縦席には12mm防弾板装備 武装標準 二十粍ベルト給弾方式機銃四基 弾数各二百五十発 九七式七.七粍機銃二基 弾数千発 あくまで計算値 |