三菱 十五試水上戦闘機

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諸元       
                
全長      10.2m   
全幅      9.5m
自重      2,020kg
正規全備重量  2,680kg
翼面積     18.5平方m
発動機     三菱「金星」54型
         空冷星型複列14気筒、離昇出力1,300hp
プロペラ    3翅、直径3.05m
最高速度    515km/h(高度6,000m)
巡航速度    360km/h(高度3,000m)
航続距離    約1,800km(過加重)
上昇力     5分58秒/5,000m
武装      九九式20mm一号機銃二型改×2
         九七式7.7mm機銃×2
         60kg爆弾×2
乗員      1名



身も蓋もない言い方をすれば、金星54型装備の零戦の水上機化である。



        
航空技官N : えと・・・・・・それだけで要求クリアできるの?
航空技官Y : 単なる発動機換装と水上機化だけでは無理だね。
        だから右の画像のように、翼端を大胆にカットして
        速力向上を図っている。
航空技官N : これで要求の500km/hを突破だとすると、
        右の翼面積が零戦のままの場合の速力ってどれぐらい?
航空技官Y : だいたい450〜460km/hぐらいかな?
        もっとも機首の7.7mm機銃が翼内の20mm機銃の外側に
        移設してあるので、零戦21型のままではないんだけどね。
航空技官N : これで460km/hでるなら・・・・・・このままのほうが使いやすそうだよ。
航空技官Y : 三菱設計陣や海軍側でも同じように考えた人間がいるんだろうね、
        確かにこの翼面積が零戦のままの試作機も作成されている。
        だが・・・・・・
航空技官N : なにか問題でもあったの?
航空技官Y : 問題というかね、要求速度を大幅に下回っている以上、
        今回要求の水戦としては参考程度にしかならないってことだ。
        まあ、この機体のためだけに別の仕様をでっち上げて採用するって
        考え方もでるかも知れないけどね。
航空技官N : それで、水戦としてのエントリーは翼面積縮小型だけなんだね。
        この機体、翼面加重・・・・・・運動性は大丈夫?
航空技官Y : 確かに翼面加重は大きくなるけど、
        それでも1平方mあたり150kg程度だ。
        翼幅が小さい分ロールの速さが期待できるから、
        それなりに使えなくもないんじゃないかな?
航空技官N : うーん・・・・・・高速陸上局戦ならそれでもいいかも知れないけど・・・・・・。
        あ、この機体の陸上局戦化した場合の速度と上昇力ってどれぐらい?
航空技官Y : 最高速度620km/h程度、上昇力は5,000mまで5分ちょっと、ぐらいじゃないかな。
航空技官N : 機体が軽くてコンパクトだと、火星みたいな大型発動機でなくても
        結構なんとかなるんだね。
航空技官Y : 心配なのは金星54型の採用スケジュールから考えて
        今回の試作に使用可能かどうかなんだが・・・・・・。
        三菱社内で自社製の機体に載せるなら、試作分を引っ張り出して
        載せることも考えられるだろうな。
航空技官N : 多分、最優先になると思うよ。
航空技官Y : ん?何故だ?
航空技官N : だってこれで良好な成績が出せたらね、
        運動性の改善の要求もでるかもしれないよね。
航空技官Y : 話の流れが見えないんだが・・・・・・。
航空技官N : えとね、速度を少々諦めて、
        翼面積を元に戻した機体を製作するかもしれないってことだよ。
航空技官Y : あ”・・・・・・それって
航空技官N : うん、零戦32型のときに提案して海軍に蹴られた、
        金星搭載零戦のリベンジだよ(笑)