中島16試艦上戦闘機「雄風」

横から見るとずいぶん太いけど・・・

上から見るとずいぶん細かったりして。

非常に怪しい計算結果の諸元
全長 9.3m
全幅 11.9m (主翼折り畳み時9.0m)
全高 3.9m
翼面積 20.35u
アスペクト比 6.96
自重 2538kg
全備重量
(330l増槽三個)
4045s
発動機 誉11型
空冷複列星型18気筒
1800HP
プロペラ VDM電気定速4翅 直径3400mm
最高速度 628q/h
巡航速度 310q/h
上昇力 6000mまで6分20秒
航続距離
(330l増槽三個)
2500q
(二個なら2050km)
武装 機首
三式13mm×2
弾数各300発

主翼
九九式20mm二号四型×2
弾数各200発

爆弾
全ての増槽取り付け位置に二十五番一発ずつ装備可能



う〜ん 図面を見た感じでなんだけど、翼面荷重がかなり要求をオーバーしてないかな?
うん、してるよ。 増槽二個の時(重量:3650s)に179kg/uもあるんだ。でも、フラップが二重ファウラー式だから発着艦は大丈夫だよ。ただし、増槽三個積むと空母では使えないらしい。
A うわ〜。15%のオーバーだね。
それはそうとしてさ、中島の方はどうしてこんな高翼面荷重の機体を作ったの?
B そうだね〜。それはさ、中島って前に陸軍の方で鐘馗を成功させてるでしょ。だから軽戦主義にかなり懐疑的だったからじゃないかな。
A うわ〜。それは随分と挑戦的だね。でも、こんなに翼面荷重が高いと海軍が大好きな格闘性能がかなり損なわれちゃうんじゃないの?
B 二重ファウラーフラップを空戦フラップとして使えばかなり良いらしいよ。
さすがに一対一の格闘戦では零戦に負けたらしいけど、編隊空戦とか一撃離脱戦法をとれば十分勝てたらしい。機体が丈夫に作ってあるから急降下も800q/hは余裕でいけるよ。
A へえ〜、そうなんだ。
ところでさ、翼内機銃装備部分の両側にある、塞いであるようなところって何なの?何か、整備ハッチみたいなのもあるし。
B ああ、それはね、そこに20mm機関砲をもう一門ずつ装備出来るんだ。武装強化の改修をした時に、既存の機体にもそれが出来るようにね。
A へ〜。それは用意がいいね。軽量化熱心な海軍のことだから、そうしたら機首機銃は外しちゃうだろうね。
B うん、確かに。開発の方もそっちが本命だと思ってるんじゃないかな。
A あとさ、これって天山の臭いがプンプンしない?脚カバーの形なんかそっくりだし。
B ああ、それか。
中島はこのとき、陸軍からキ84の開発命令も受けてる。だから、生産性を上げる為に実戦運用に差し支えのない範囲で、所々キ84と部品の交換性があるんだ。あと、機体についてのアイデアはもっと多くの点でキ84と共用している。風防飛散装置もついているし、脚カバーに至っては、前縁が1cm折り曲げてあるところも同じなんだ。
でも、陸軍と海軍て仲悪いでしょ。ただそんなことするだけじゃあ三菱のキ18やキ33(いずれも96艦戦の陸軍向け形)みたいに軍のメンツにつぶされる危険があるから、所々のラインを開発中の他の海軍機そっくりにして、陸軍とは完全に別と思わせたかったらしい。ちなみに、メーカーの方も部品の交換性やアイデアの共用については軍の方には秘密にしたらしいんだけどね。
うわ〜、それは凄い。中島もなかなかやるね。
ところで、今気がついたんだけどさ、愛称の雄風って、気象学用語の風力階級でいうと、
疾風のひとつ上だよね。
これって、何かの皮肉かな?
う〜ん、それはないと思う。陸軍機の愛称は正式採用になってしばらくしてからつくからねえ。ちなみに、雄風のひとつ上って強風なんだよなこれも海軍機の愛称だ。これを知ったら陸さん怒るだろうね〜。
あははははは〜。(^^;;

作者より
ど〜も廃棄タービンです。
今回はは、シンプルな機体に見せかけて所々御馬鹿なエピソードやギミックを含ませて見ました。
実際に作ったら多分、軍のメンツでかなりお小言を食うんでしょうね。
ではでは〜。