●水上戦闘機運用軽巡洋艦『湊』型●


●設計●
本巡洋艦は昭和16年3月に発令された防空巡洋艦の1案として計画された。
この本艦型では航空機脅威に対する最善の対処法は航空機による迎撃であるとの見解から水上機搭載能力を非常に重視した物となった。
本計画実行の最大要因は当時期待された高速水上戦闘機『強風』の開発であった。
『強風』は陸上・艦上戦闘機に勝るとも劣らない性能を保有する優秀な水上戦闘機として海軍は大きな期待を込めており、『強風』に続いて水上雷撃機・水上攻撃機の開発を進めていた。本艦は、この水上機トリオを運用する攻撃用水上機巡洋艦として計画されたのだ。
又、本艦建造の要因には水上機母艦『千歳』『千代田』『瑞穂』の甲標的搭載に伴う水上機母艦の減少も挙げられた。
運用が容易な水上機は日本軍が侵攻作戦を実施する上に於いて無くては成らない物であった。
日本海軍は侵攻に伴う基地造成能力を保有していなかったのだ。
陸上機・艦上機は確かに優れた性能を持つが運用には滑走路が必要であった。
航空母艦の数も限られている。そして航空母艦を防御戦に使用するのは愚の骨頂だ。
だが水上機には滑走路は必要ない。
水上機の性能が飛躍的に向上した1940年代、水上機母艦の運用方法も大きな革変期を迎えようとしていた。水上戦闘機を艦隊の防空に使用する事が可能となったのだ。
水上戦闘機を爆装した爆撃機や攻撃機の迎撃任務に使用する。
この新しい戦術を実施すべく本艦型は設計された。
又、本艦型は二等巡洋艦『阿賀野』型の水雷戦隊旗艦用、『大淀』の潜水艦隊旗艦用と対を為す防空戦隊旗艦用としての任務も保有していた。
水上偵察能力と迎撃能力、艦隊指揮能力を持ち、優れた速力を保有しあらゆる任務に対応可能な本艦型は正に理想的な巡洋艦と言えた。

又、本型は計画時より短期間での軽空母への改装を含む物とされた。
これは日本海軍の建造した水上機母艦の宿命とも言える物であった。
巡洋艦を基本とする本艦型はその高速性から空母改装時にも優れた性能を発揮する物と期待された。

本艦は『湊』『301号艦』の2隻が建造された。
『湊』は順調に建造が行われた。ミッドウェー海戦による空母主力部隊喪失は本艦型の上にも大きく影響を与えた。
2番艦である『301号艦』は空母へと改装されたのだ。
『湊』は工事が進んでいた事と、水上機部隊の可能性から建造が続けられた。
『湊』は昭和19年2月に竣工。
『301号艦』は昭和19年6月に空母として竣工し『伊吹』と命名された。

『湊』型・側面図
『湊』型・平面図
●湊型水上機巡洋艦要目●
排水量:10.000t
全長:201m
全幅:20.5m
出力:152.000馬力
速力:35nt
装甲:舷側100mm 甲板35o 司令塔110mm 機関部上面50mm
兵装:40口径89式12.7cm連装高角砲*5 96式25m/m 3連装機銃*14 水上機*22(補用*4)


『伊吹』型・右側面図
『伊吹』型・右側面図
『伊吹』型・平面図
●伊吹型航空母艦要目●
排水量:12.500t
全長:205m
全幅:21m
出力:152000馬力
速力:35nt
兵装:40口径89式12.7cm連装高角砲*4 96式25m/m 3連装機銃*8 搭載機:30機

●技師 Olympia より一言●
お久しぶりです、 Olympia です。
巡洋艦といえども、やはり航空機っすよね。
と言う事で水上機巡洋艦です。
『石狩』と同じ様ですが気にしないで下さいね。

ps:私も戦記を書くのは止めました(時間が無いんすよ、これがまた)。
それでは失礼します〜。