日本海軍 特設水上機母艦「南洋丸」

南洋丸

諸元(改装後予定)

基準排水量 : 23,000t
全長    : 220.0m
最大幅   : 23.2m
機関出力  : 56,000馬力
速力    : 25.2kt
航続力   : 12,000浬
兵装    : 12.7cm単装装砲×1
        25mm連装機銃×4
搭載機   : 九七式大艇×1、または二式大艇×1
        水上機×18


 特設水上機母艦「南洋丸」は海軍の助成金によって建造された、大日本航空
海洋部の飛行艇支援母船である。

 「南洋丸」は大日本航空海洋部が南洋航路において運行する旅客用飛行艇の
支援に用いるため建造された。本格的な陸上施設の建造できない、あるいは建
造が未了の運行拠点で飛行艇の整備、補給、旅客の宿泊/送迎に用いられる。
 このため、「南洋丸」は35トン・クレーンを船尾に備えている。これにより
後部甲板に、大型飛行艇を収容できるようになっている。
 また、船体中央部に船内格納庫とエレベーターを装備し、旅客送迎用の連絡
艇を収容している。水上機母艦へ改装するときにはこれを水上機格納庫へと変
更し、甲板上には水上機射出機を装備可能としている。
 エレベーターは全長25メートルの大型のもので、改装後は「甲標的」の運用
も視野に入れている。
 また「南洋丸」は飛行艇管制のため、かなり強力な通信能力を備えている。

 「南洋丸」は設計当初から飛行艇運用を可能とする民間船であり、最小限の
改装で、水上機母艦として運用可能となっている。

 一説によると、35トン・クレーンに目を付けた陸軍が、戦車輸送用に同型艦
を欲しているそうである。