XP-49「Reverse Lightning」

  諸元
  全幅:14.3m
  全長:12.8m
 発動機:コンチネンタル I-1430-9(1,600hp)×2
最高速度:683km/h
航続距離:最大3800km
  武装:20mm機関砲×6、
     爆弾1.8t
  乗員:2名

 1939年12月、米陸軍は迎撃戦闘機の競争試作の要求仕様を提示した。この2年前にもやはり迎撃戦闘機の仕様を提示しており、このときに採用されたP-38の後継機を模索しているものと判断するのが妥当である。だがしかし、その内容の最後の1文が問題だった。
 「画期的な高性能を実現するために、 エンジンを機首に配し牽引式プロペラを持つ従来の一般的な形態にとらわれないこと強く希望する。」

この1文が無ければ、おそらくロッキードはP-38の発動機を換装しただけの出力向上型を提出していただろう。
 P-38はかなりユニークな形状ではあるものの、ナセルストールを防ぐためエンジンナセルを延長し(代わりに胴体を切り詰め)、その先に尾翼をつけたものと解釈でき、設計手法としては一般的なものだ。戦闘機でやったのがめずらしい、というだけで、輸送機には双胴形状のものが数多くあるのだから。
 そして、そのP-38は、設計当初に想定していた迎撃任務よりも侵攻制空的性格が強くなってきていた。太平洋の空気がきな臭くなってきた今、双発ゆえの大搭載量と長大航続を買われて大増産が開始されようとしていた。
 新戦闘機も迎撃任務だけでなく、侵攻制空的任務をも視野に入れたほうが受注に結びつく。そのためには双発しかない。牽引式が使えない以上、推進式で双発にする・・・。双胴にすれば、そのブームの先端に機銃を集中できて都合が良い。ブームにコクピットを移せば、抵抗の発生源でしか無い中央胴体を除去できる。さらに、中央胴体除去は幅を縮めるため、横転性も向上する。燃料タンクはブームを延長して場所を確保する。
 単座にすると片方のブームにだけコクピットが乗ることになり、抵抗・重量の不均等が発生するので、複座になった。
 主車輪・前輪はは少しでも胴体の高さを押さえるために、90度ひねってから前方へ引き込む。垂直安定板はペラの逃げを確保するため、下にも伸び、さらに車輪と干渉しないように正面から見るとやや外側に傾けてつけられている。


 結局、もっとも有望と見られたXP-49は、競合数社とともに試験機の製作を指示される。だがしかし、機体完成間際でロッキード社にとっての悲劇が発生した。搭載予定エンジン、X-1800の開発中止である。やむなくコンチネンタルI-1430-9を搭載することにしたものの、合計400馬力の損失は痛く、P-38よりはまだ高性能にしても、予定性能を下回った。
とはいえ、汎用性の高さはかなり魅力的であり、逆にこのコンペチションの行方は面白くなったといえそうである。

あとがき
 あーなんか、ネタが安直ですね。ライトニングをエンテにすれば、ブームの先端に
武装をのっけることができるから、中央胴体を削れる。その結果、空気抵抗も減るし、
全幅も減るから横転性も向上する。いいことずくめじゃん!!日本だとそんなことを
やると脚部にしわ寄せが行くけど、アメリカだからどうにでも解決できちゃうし。
 例によって暴走記への出荷、大歓迎いたします(笑)