通商破壊航空母艦「扶桑」

通商破壊航空母艦「扶桑」
全長:225m(ただし艦体はそのまま)飛行甲板後部延長
全幅:34m(格納庫甲板左舷を6m拡張)
出力:16万馬力
最大速度:32ノット(ころり・とした艦形のため伸びず)
航続力:16ノットで10000浬
搭載機:艦攻28機、艦爆18機、艦戦20機、計66機
5インチ両用砲:連装4基

艦隊決戦の補助戦力として空母機動部隊を活用する・という 考えを、否定する思考が生まれてきた.
米国の工業力は日本の20倍ある.その生産物である艦船を いくら沈めたとて、敵のふねがどんどん新型におきかわるだけで、 とても帝国の勝利に結びつくとは考えられない.
米国の弱点は人命だ.
気の毒だが、人命を大量に喪失させることが肝心だ・というものである.

もちろん、敵主力が日本本土へ押し寄せてくるなら、 陸攻隊や空母部隊を動員して迎え撃つ戦法をとる.
しかし、そうでなければ、敵通商路を破壊するほうが よほど効果的ではないか.

第一、米国を敵とせざるを得ない戦略そのものが間違っている.
帝国海軍は、米国と戦争するようにはつくられていない!

思い切った、しかしリアリティのある発言が、御前会議で なされた.真に国家および国民の生命と財産に責任をもつ、 勇気ある発言である.

いかに統帥権などを振り回そうが、関東軍が独断専行しようが、 海軍が米国との戦争を否定すれば、戦争にはおのずと 制限が生まれる.
海軍は、もてる海上戦力に、幻想を抱かせないために、 思い切った戦力転換を開始した.
それは、 戦艦は長門・陸奥しか持たない(!)
扶桑・山城・伊勢・日向は、空母に改装し、 既存の赤城・加賀、計画中の蒼龍・飛龍と合わせて 8隻の機動部隊主力を構成し、 巡洋戦艦の金剛級4隻はその護衛部隊に徹する.

大艦巨砲を主張する提督は、全て予備役にまわし、 新国防構想の理解者で軍令部を固めたのである.

こうして、正規の戦艦は「たった2隻」とし、 みずからの戦艦勢力をフランス・イタリア以下と表明することで、 軍拡路線を放棄したことを世界にむけてPRしだしたのである.

この、扶桑改造提案は、以上のような大構想もとづくものであり、 単なる空母かぶれではないことをご理解いただきたい.

留意事項:この提案は、天城氏が開示された画像に手を加え 着色したものです.