BMW フォルクスイェーガー・Bm312

1944年9月。RLM(ドイツ航空省)はBMW003またはJumo004エンジンを搭載し、 20mmまたは30mm機関砲2門の武装を持つ小形戦闘機の 設計案要求を行った。

連合軍の猛攻をはねかえす事を意図したこの新戦闘機には、 次のような追加条件があった。

しかし、設計者のどぎもを抜いたのは、最後の付帯事項だった。 この付帯事項により、ほとんどの主力機メーカーは降りてしまった。 メッサーシュミットはMe262と、Me109の生産・改善で手一杯だったし、 フォッケウルフはルフトバッフェの大黒柱、Fw190の生産で手一杯だったし、 さらにTa152を量産準備中だった。ユンカースは夜の主力、Ju88の生産があった。 アラドは期待のジェット爆撃機、Ar234の生産にかかっていた。

この事態にRLMは困惑する。あとは近代的小型機に豊富な経験を持ったメーカーは ユダヤ鼻の嫌われ物がトップにいる、ハインケルだけだったからだ。
なかば焼け糞となったRLMは、設計案を持ち込んだ全企業に試作命令を 下す。その中には、エンジンの開発元、BMWの名もあった。

エンジンメーカーであったBMWは、大戦末期、航空機生産に手を 伸ばそうとしていた。手始めに、ダイムラーベンツに手をかし、 ジェット重爆撃機の開発に乗り出した。ダイムラーベンツが中心と なり、フォッケウルフ、BMWが協力して進めた開発案はDB603六発、 スパン50mを越える親飛行機に、スパン22mの子爆撃機を吊り下げ、 推力13トン単発の力で3000kmを時速800kmで翔けると言う、 現実離れしたものだった。

これにより、フォッケウルフとのコネクションができた BMWは、自社案をタンク技師と相談しながら進める事が できた。

生産性に配慮し、胴体は大きく3分割構成とされた。
完成後の胴体は主翼後縁付近で前後に分割可能で、後部胴体の強度部材に ぶら下がる形でエンジンは設置され、簡単にオーバーホールできるように なっている。これは、信頼性の低い初期のジェットエンジンを用いる際には 不可欠な気くばりだった。そして、そのエンジンの前上方に小形の燃料 タンクが配されている。

中央部の胴体は砲と燃料タンク、それに主翼取り付けがほとんどである。 操縦系統は方向舵、昇降舵は背部を通り、主翼に延びるエルロン、 フラップの操縦系統は側面を通っている。それも全て、中央部の巨大 燃料タンクのせいである。燃費の悪い初期ジェットだからだ。

主翼は全木製で、主脚が内側引き込みで収まる。そして、主翼付け根下面 のフィレットの様な膨らみは、ジェットエンジンの吸気口になっている。

前部胴体はタンクを積み、さらに、左右の銃身の間に、首輪を 引きこんでいる。

、初飛行、飛行特性のテストへと移った。若干テールヘビー気味 だったが、フラップをフルダウンにすると気にならない程度だったと いう。

このことにより、Bm312は前部胴体のタンクをさらに大型に変え、 燃料を均等消費するのではなく、後部タンクから順番に使うように 指示書を描き直した。これで飛行特性に癖は無くなった。

前部胴体にはまだまだ余裕があり、そのことが本機の発展性を 確かな物としている。


内部配置図

性能諸元 >
全長10.3m
全幅8.5m
最高速度843km/h
自重1.9トン
全備重量3トン


作者のコメント
最近、道具をGIMPに替えたのはいいんですが、作画に割く時間がなかなか取れないので 手抜きです(汗
今回の形状、ドイツ末期と言えばやはり未来的スタイルしかない、と考え、P-80に範を取って機体後尾にエンジンを搭載。インテークは高迎角機動を考えてF-15のような形状にしようかと考えたのですが、さすがにそれはやりすぎかな・・・と思って・・・。