
|
諸元 全長 : 8.0m 全幅 : 8.0m 自重 : 2,000kg 全備重量 : 4,000kg 発動機 : BMW003E-1 軸流ターボジェット 静止最大推力800kg×1 最高速度 : 850km/h 海面上昇率 : 1,075m/min 航続距離 : 1,700km 武装 : 20mmMG151×2 乗員 : 1名 本機はドイツ空軍の単発単座ジェット戦闘機の要求仕様に対してリピッシュ 博士が提案したデルタ翼機である。 リピッシュ博士はその設計にあたって、この機体が未熟なパイロットの手で 運用されるであろう点を考慮した。 要求仕様の生産数に関する記述を信用するならば、明らかにパイロット養成 が間に合わないと判断したためである。 このため、下記の2点を軸に設計方針を定めた。 @ 操縦が容易であること。特に離着陸時の操縦性を重視。 A 空戦における機動性よりも速力を重視。 未熟なパイロットでは本格的な空戦機動は期待できず、 それよりもむしろ、一撃離脱に有利である様に速力を重視した。 この方針から導き出されたのがデルタ翼モーターグライダーとでも呼称する べき本機、P.99aである。試作機の作成はDFS(ドイツ滑空機研究所)で行 われた。 機体サイズに対し大きな翼面積から離着陸時、および空中での安定性は極め て良好であり、大きな補助翼により、少なくとも離着陸時の操縦性は良好であ った。 その比較的シンプルな機体形状のため、空気抵抗が小さく、また構造強度も かなり高くまとめられていた。このため最高速度は高めになり、構造強度を利 して降下制限速度もかなり高い。 安定性が高い一方、空中での運動性はやや鈍重な感があり、設計方針通り、 機動性主体の空戦よりも一撃離脱に適した機体となっている。 また要求仕様にある非戦略物資の使用に対応して、機体外板に木製合板を使 用したため摩擦抵抗が減少し、最大速力の向上に一役買っている。 デルタ翼の利点のひとつである、翼内空間の大容量を生かし、燃料容量にも 比較的余裕があり、初期型ジェット機としては比較的航続距離が長いのも特徴 と言える。 着陸脚は翼内引込み式で、Bf109からの流用である。 問題はこの機体が航空機メーカー主導の製作でないことである。このため量 産にあたってはメーカーの選定/折衝にワン・クッションが必要であり、生産 体制が軌道に乗るまで少々時間を要することになる。 作者のコメント 巣田 夏生です。 さて、もうお分かりかとは思いますが、この機体の元ネタは「ダイナソア」 です。スケール・ダウンして、各部を弄りまくっています。 で、性能のほうですが、今回の仕様を、いわゆる「国民戦闘機」と考えた場 合、空戦性能よりもまず操縦性、それも離着陸の容易な機体にしたほうが良い のでは?という考えからまとめています。 加えてジェットの推力に耐え得る機体剛性の高速機という訳で、「デルタ翼 モーターグライダー」という妙な機体となりました。 結果は「ダイナソア」でした。 |