イタリア海軍大型巡洋艦ミラノ級

・性能要目
基準排水量:20000トン
全長 :213メートル
全幅 :26.6メートル(最大)
喫水 :7.9メートル
機関 :蒸気タービン4軸220000馬力
速度 :35.4ノット
航続距離 :16ノットで5000浬
兵装 :53口径20.3センチ砲連装4基、47口径10センチ高角砲連装4基
37ミリ機銃連装4基、13.2ミリ機銃10門、53.3センチ3連装
魚雷発射管14基、航空機3機
同型艦 :ミラノ 1939年竣工
ジェノバ 1939年竣工
サレルノ 1940年竣工
建造の経過
この艦の建造についてまとめられたコンセプトは
以上のコンセプトを元に設計がなされ1937年2月に1番艦と2番艦の建造が始まりそれぞれ「ミラノ」「ジェノバ」として1940年1月に、3番艦は1937年5月に起工し1940年3月に「サレルノ」として竣工した。4番艦「パレルモ」は1938年10月に起工したが建造中に開戦となり、損傷艦の修理が優先されたため工事を中断したまま休戦を迎え解体された。
ミラノ級の戦歴について
ミラノ級の戦歴については他のイタリア大型艦艇と同じく目立ったものはない。1940年6月9日の開戦時にはミラノ級3隻の戦隊はラ・スペチアにあり、開戦1週間目にジェノバ方面を陸上砲撃に来た巡洋艦と駆逐艦からなるフランス艦隊と交戦した。この戦闘の際ミラノ級3隻合わせて72本の魚雷を発射したが遠距離から雷撃のため仏重巡「アルジェリー」に1発、「フォッシュ」に2発命中した他は全て回避された。魚雷を発射した後イタリア側は全速で退却に移り、損傷艦がいた仏艦隊は追撃を断念した。フランス側の損害は「アルジェリー」が速度は低下したが自力で航行して帰投し大破と判定、「フォッシュ」は航行中浸水がひどくなり沈没した。イタリア側は「ミラノ」が20センチ砲弾を受けて中破している。
この後フランスは降伏しイタリア海軍の敵はイギリス海軍になった。イタリア海軍はイギリスの北アフリカへの輸送船を狙うが果たせず、1940年11月英海軍によるタラント空襲がある。この時雷撃で「ジェノバ」が大破着底した。「ジェノバ」は浮揚され修理に入るが戦艦の修理が優先されたために修理完了は1943年1月となり、燃料不足からほとんど動けないまま9月の停戦を迎えた。
「ミラノ」「サレルノ」はこの後イギリスのクレタ島への輸送の妨害に参加したが損害は無く、戦果もなかった。イタリア休戦時には「サレルノ」が自沈し終戦後解体、「ミラノ」は連合国に抑留され終戦後に返還、その後魚雷兵装全てと砲桿兵装の多くを撤去しヘリ甲板とテリア型対空ミサイルを設置し1965年まで現役にあった。