中島 14試局地戦闘機 J2N 瞬電

J2N 瞬電
画:胃袋3分の1

陸軍のキ44と、その性能向上型をベースに 誉を搭載して海軍の要求性能に合致させたものが基本骨子 陸軍の計画がキ84に発展したのに合わせ 一時は独自形態も考案されたが 似たような計画を乱発することへの懸念もあり 翼断面、胴体形状等の空力基本をキ84と共有し 装備品を海軍仕様にして、キ44に似た小型主翼を用いる キ84迎撃仕様といった趣の機体として開発された・・と、いうより キ44-3の拡大型である原案キ84のままというのが正しいか

高速重視の為、直径3.3mと大きめのプロペラを採用 加速性能の低下を懸念する声もあったが 馬力が大きく、機体もそれほど重くないので結果的には杞憂であった

また、迎撃戦闘機という性格から優れた離陸性能は必須で 小型主翼からくる翼面荷重増大は大きなマイナスである そこで、彩雲で試みていた各種空力デバイスを積極的に採用 前縁スラット、フラッペロン、二重ファウラーフラップを用い 応急前線飛行場での運用を容易にした

また、これによって離陸所要時間の短縮を図り 指定高度までの上昇時間の短縮も狙っている

意識的に主翼を小さくとどめたこともあり 要求性能のクリアは確実視された

それより、問題は 陸軍と共通の機体を海軍が採用してくれるかどうかである

そこで、中島はプロジェクトチームを発足させ 海軍高官への接待攻勢の強化と共に

天山、彩雲と似た尾翼にして、無意味に前傾させ 転換生産している零戦の風防を参考に 枠の増大と後方スラント部を延長 等の海軍機っぽさを演出し

更に試作機の納入に合わせて、自腹で製造した機体を追加 芸細に零戦と同じ塗り分けで、カウルは黒で機体は濃緑色 海軍機にしか見えないバージョンを用意する周到ぶり

元来計画そのものが先行していたことと 17年9月採用発動機である誉11型を搭載したことから (キ84は誉21型相当を搭載していた) 機体設計は順調に進み、初飛行はキ84に先行すること3ヶ月 昭和17年大晦日であった

中島は本機をキ84テストベッドとしても利用すべく 自費で大量の増加試作(一説によると30機以上)を用意 問題点の洗い出しに積極的に活用したとも言われている

努力の甲斐あって、増加試作機で構成された最初の実戦部隊は 昭和18年後半には南方に向かい、貴重な実戦結果をもたらし 量産型には随時フィードバックされることとなった

また、誉搭載機としては初期の機体だったこともあり 発動機関連の不具合は各方面から注目され 誉が抱える様々な問題点が明らかとなった これらは、開発中だった他機種にも大きな影響を与え 悪戯に小型化を追求した発動機への懸念が高まり 本機の極端な高翼面荷重は実戦では悪影響をもたらさず 高速性に大きく寄与したこともあって 次期艦戦の烈風、陣風の計画は 比較的大型の発動機と小さ目の主翼を持った 高速重視の重戦闘機として練り直される結果となった

また、誉問題の根の深さを感じたのか 流星、銀河は発動機を火星、ハ104等も装備可能とし 実際、誉装備型は少数に留まってしまった

誉発動機売込みの一環として作り出された本機が 結果的に、誉の販売実績に悪影響を与えてしまったとも言える

本機自体も金星発動機を装備した型が生産され 数量的にかなりの比率を占めていたことは有名である 金星換装にともない重量が軽くなり、実用性能も向上し 特にベテランには「振り回しやすい」と好評だった

機体、発動機とも陸軍のキ84と奪い合いで 生産が思ったより捗らないのも金星装備型の遠因だったようである 中島の零戦生産を縮小して、瞬電に振り向けることも行われ 終戦まで、各型合計で3,500機あまりが生産され 実質的に海軍の主力戦闘機となった感があり その点では、中島の計画は成功だった

汎用(艦上)戦闘機型も計画された 翼面荷重を改善し、燃料搭載量を増強した型だったが 誉の不調問題もあり どうせなら陸海共通戦闘機として徹底的に共有化を狙うべきとの意見も多く 具体的な計画には進展しなかったとも言われる

なお、本機の成功によって 三菱の雷電、川西の紫電は計画縮小&中止になり 三菱は烈風、川西は陣風の開発に全力を投入し始めており これも瞬電ベースの艦戦計画が具体化しなかった原因かもしれない


要目 11型 12型 13型
発動機 誉11型 誉21型 金星62型
離昇1,800馬力 離昇1,990馬力 離昇1,560馬力
最大速度 620km/6,000m 635km/6,000m 595km/6,000m
巡航速度 410km 420km 390km
上昇時間 6,000mまで
5分57秒 5分40秒 6分25秒
武装 20mm機銃4門
左右主翼下と胴体下に汎用懸吊架を備える>それぞれ500kgまで対応
航続距離 正規1,500km、増槽付き2,500km+
自重 2,650Kg 2,750Kg 2,450Kg
全備重量 3,600kg 3,700Kg 3,400kg
過荷重量 4,000kg 4,300kg 3,900Kg
主翼面積 19m^2
翼面荷重 189.5 194.7 178.9
生産数 1,850 600 1,000



末期の戦闘機らしく 代用素材の採用や 各種新型のモノになるかどうか不明な発動機の装備案も多数存在した



以下戯言

ども、SUDOです
☆アシスタントの佐祐理ですーっ(ぺこり)
キミね、ここにも来たの?
☆はいーっ佐祐理はSUDOさんのアシスタントですからーっ
まあ、会話形式のほうが説明楽だしね
☆あははーっ 一生懸命頑張りますーっ(^^;;


☆誉エンジンですね・・・・
「火星以外で要求性能に届きそうなのはコレしか無いし」
☆アツタや金星では駄目だと?
「金星は馬力が小さいんでキツイと思うよ
 零戦54型は60番台を使ってあんなもの、キ100もそうだね
 あれより馬力の低い50番台でアレより高性能は辛い」
「でもってアツタはBf109Fとかキ61の性能を見て考えてみよう」
☆最大600前後、で6,000までだと6分以上確実ですねっ
「あれより高性能に設計することは困難だと思うよ」
☆あららーっ(^^;;

☆機体ベースを疾風にしたのは?
「まず基本的にアレは高性能な飛行機ですよね」
☆中島の集大成と言われていますね
「でもって開発はキ44から繋がるんですよ」
☆なんでキ44ベースにしなかったのですか?
「たぶん全面的に作り直しになっちゃうんですよ」
☆キ44では駄目だと
「あれは完成度低そうだし、限界も低そうですね
 実際に誉搭載を画策して、駄目だったからキ84になったんで」
「あのまま強化しても、新型作るのと変わらない、無意味です」

☆出現時期が遅いですね
「誉に合わせると、こんな物だと思います」
☆構わないのですか?
「史実の雷電よりは早いし、こんな物でしょ?」
☆なんか伊巡洋艦より情熱が無さそうですが
「日本軍の開発はWarbirdsの議論ボードで出し尽くしちゃったんだな」
☆結局、それほどの問題は無かったってアレですね?
「全面的に賛成できるわけではないんだけど
 後知恵でアレコレ言えるほどの失敗は無いでしょ」
☆そうなんですか?
「この機体は初飛行が17年大晦日だから疾風より3ヶ月早い
 大量増加試作を使って完成を早めれば19年には実戦部隊を展開可能だ」
☆ソロモンには間に合いませんね
「バリクパパンは守れるよ、台湾もだな」
「なんとか昭和18年中に戦力化出来ると色々助かるんだが」
☆何故昭和18年中なんですか?
「この年にF6Fが実戦配備されて2,500機が生産されるんですよ」
「18年末からラバウルやトラックも機動部隊の襲撃を受けるようになります」
☆それを迎撃させると
「『ふん、アメ公め、もう勝った気でいやがる』」
☆『ならば、教育してやるか』ですねっ(^^;;
「佐祐理さん良いノリだねー」
☆あははーっ ありがとうございますっ(ぺこり)


☆次回作はどうするんですか?
「取り合えず、例の水上連絡機をまとめちゃおうと思う」
☆火星単発の大型水上機ですねっ 最初は串型双発でしたーっ
「双発にするとコストが上がりますから・・・」
☆相変わらず性能より数量重視なんですねーっ
「哨戒機なんて数と航続時間が全てですから」


☆さてさて、戯言を長々と続けても無意味ですねっ
「はいはい、ではこの辺で失礼しましょう」


☆あははーっ 忘れるところでしたっ
 佐祐理って駄目な子ですねっ(^^;;

 グラフィックを担当してくださった胃袋さん
 スペックや妥当性まで検討して頂いて本当にお世話になりました
 あのような恥ずかしいデザインを喜んでして頂いて、感謝しております
 この場を借りて、あつく御礼申し上げますm(__)m

「おし、これで次回も安心して無茶な要求が出せるな(ぉぃ」



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