第22回競争試作:飛行機 日本海軍・単発単葉艦上戦闘機


要求諸元
昭和16年6月・日本海軍発令

機種:
 単発単葉艦上戦闘機
目的:
 優秀なる艦上戦闘機を得るにあり
全長:
 空母格納時 11.0m以下
全幅:
 空母格納時 11.0m以下
全高:
 4.0m以下
翼面荷重:
 全備重量で150kg/平方m以下
最大速度:
 335kts(620km)以上
上昇時間:
 高度6,000mまで6分程度
離陸滑走距離:
 過荷重にて合成風速12m/秒時80m
航続距離:
 最高速にて0.5時間+巡航速度にて4.5時間(過荷重)
運動性:
 零式二号艦上戦闘機(零戦三二型)と同等であること
武装:
 20粍固定銃×2,13粍固定銃×2
発動機:
 NK9B 空冷星型18気筒を装備すること
  離昇出力:1800馬力
  高度出力:1650馬力/2000m,1470馬力/5700m
  直径  :1180mm
  重量  : 830kg
特記事項:
 (1) 公式審査が完了し、先日来、実機搭載試験も良好な中島製NK9B発動機が近々量産に入る予定であるため、これを搭載した次期艦上戦闘機を得ることを目的とする
 (2) 要求仕様の優先度は、空戦性能、航続距離、上昇性能、最大速度の順とする
出題者注:
 今回のお題は、史実を少しいじって、誉一一型がすでに飛行試験を実施しており、その成績が優秀であるとの前提に立っています。

制式採用

十六試艦上戦闘機 A7K 作:Schump 氏


受賞の言葉
 このたび、拙作「靖風」を以って競作参加17回目にして初めての制式採用獲得となりました。まずは投票してくださった皆様に感謝。
 ここ数回は思うところあっておちゃらけ投稿を続けていたのですが、今回ばかりは、以前帝国海軍戦闘機の競作を逃げた(第8回)こともあり、気を引き締めて、最初から制式採用狙いに的を絞っての制作となった次第。折よくWarbirds本館や鳥町でWW2戦闘機レベルの性能推算の話題が盛り上がっていたとか、近年は零戦や烈風についての書籍や論考が充実してきたということもあり、理詰めのスペック設定を試みたり、ありうべき制約に対応するために設定を深めていくことができたのも幸いでした。
 とはいえ、造形的には趣味てんこ盛りなわけでして(笑)、せっかくですから、ここでネタばらしをしておきましょう。
  • 高アスペクト比で凝った翼端整形の主翼は、リノのフォーミュラワンレーサーや最近のプロトタイプ軽飛行機に見られるもの。少しオーバーテクノロジーの香りがするのが萌えざんしょ?(ぉ
  • スポイラー採用は完全に趣味。スペック計算をしていて重量面で若干ドリーミーになることが判明したときも、「主翼強度不足をダシに採用を正当化できる」とほくそ笑んだ次第。
  • スポイラーの特性は分かっていたので腕比変更装置を考えたが、電動スクリュージャッキを使うと決めた時点で、川西製となる(今日の床屋の椅子などにつながるジャッキ技術w)。
  • せっかく川西製になったので、垂直尾翼の形は二式大艇から拝借。ただし、背びれとのバランスや方向舵の割合などを考えて調整。いい具合にダサくなったので、またほくそ笑む。
  • モデリング簡略化のため、脚収納部の形状は幾何図形の組合せに単純化…したら、零戦っぽくなってしまったので、三菱からの技術移転の設定をでっち上げ、ついでに何箇所か零戦から造形をパクる(ぉ
  • 機首の造形は…彩雲のつもりだったけどいつの間にかシーフューリーになってますね。どうしてかな?(ぉ
  • 「試作機型カウリング」は、開口部が大きすぎるのに気付いてモデリングを修正したときに、修正前のをボツにするのがもったいなくて再利用したもの。むろん抜け目無くストーリーに盛り込む。
 …といったわけで結局おちゃらけてるような気がしなくもありませんが、本人は久しぶりにまともに見えるものが描けて満足でしたし、それを認めていただけたということで、「靖風」は実に幸せな機体だと思います。




人気第一位


十六試艦上戦闘機 台風 作:くらうど 氏


受賞の言葉
ご支持を頂いた方々に感謝を申し上げます。
ありがとうございます。

競争試作初参加での受賞とは望外の喜びです。
投票を頂いた主なポイントはやはり群を抜いた奇抜さのようですが(笑)本人は至って真面目にこの型式に取り組みました。この型式の良いところは実例が少ないため想像の余地が広いという所かもしれません。
この辺の経緯は本来投稿時の解説として書くべきところではありますが今回は初めての競争試作参加のためか気恥ずかしさが先立ち簡素なものに止めてしまいました。
投稿後の掲示板でのやりとりから多くの至らぬ点を気づかされたとともに解説こそ醍醐味とも気づきました。次の機会には是非解説にも力を入れてみたいと思います。

この場をお借りして少しだけ補足させて下さい。

揚力に関してましては主翼がプロペラ後流に曝されないために不利との指摘もありますが、本機の場合フラップ離陸状態では主翼上面の気流をプロペラが吸い込む状況となるため高仰角時のいわゆる気流はがれが発生し難くなり揚力分布が翼弦後方でも維持されると仮定しました。これに加えて主翼下面では側胴の境界効果によりフラップの働きが増し高翼面荷重状態であっても短距離での離昇が可能になるとしました。

単排気管に関してましては後方にあるプロペラに対する排気圧のストレスを均一に分散するためのものです。
ただし推力を期待していない訳ではなくフラッシュインテークから吸入された冷却空気の熱膨張によるジェット効果までを積極的に見込んでいます。もっとも後方にプロペラがある状態でこの効果が得られるのかは疑問です。

この他にも気化器や過給器などの燃料供給系がエンジン前方にあることにより気筒に供給される混合気の温度が低くなりデトネ−ション抑制効果があるというような希望的観測が多々盛り込まれております。
荒唐無稽な内容とも思われますので是非ご指導願います。m(_ _)m

この度はとても楽しい時間を持つことができました。
改めて胃袋3分の1様に感謝を申し上げます。




中島 十六試艦上戦闘機「旋風」 作:胃袋3分の1


受賞の言葉
 なんだか自分で1票入れておいて同点一位だと非常に気が退けますが、それでも初の人気一位をいただきまして、非常にうれしい限りです。
 以前に制式採用をいただきましたときに書きましたとおり、私自身は楽しむために参加しているようなもんで、はなから制式採用などを取ろうとは思っていません。
 しかし、楽しんでるだけで別に狙ってた訳じゃないんですが、人気1位ってのは実は一回は取ってみたかったものなので、前回の懺悔とは違い、今回はホントに喜んでおります。ご投票いただいた皆様、ありがとうございましたm(_'_)m。
 今後も楽しんでいくスタンスは変わらないと思いますが、よろしくお付合いのほどを、御願い奉りまする〜m(_'_)m。



中島飛行機 16試艦上戦闘機 A7N1 作:Ken 氏



十六試艦上戦闘機 渡辺鉄工所案 作:IWA 氏



三菱16試作艦上戦闘機 疾風 作:くさの 氏



空技廠 十六試艦上戦闘機 作:BLACK WING 氏



中島16試艦上戦闘機「雄風」 作:廃棄タービン 氏



帝国海軍艦上戦闘機 旋風 作:清六 氏



中島一六試艦上戦闘機「旋風」 作:航報館 氏



中島飛行機 16試艦戦 「彩風」 作:アンサラー 氏



満州飛行機 十六試艦上戦闘機 A7Ma「帝風」 作:Rabenschwarz 氏



三菱 艦上戦闘機 「颶風」 作:哲セ 氏



愛知 十六試艦上戦闘機 試製旋風 作: 日奉弾正氏



川崎 十六試艦上戦闘機 試製飛風 作: 日奉弾正氏



中島 十六試艦上戦闘機 試製漣風 作: 日奉弾正氏