第8回競争試作:飛行機 日本海軍・単発単座局地戦闘機


要求諸元
昭和15年4月・日本海軍発令

機種:
 単発単座局地戦闘機
最大速度
 620q以上
上昇時間
 6100mまで5分30秒以内

武装
 20mm機銃×4
航続距離
 最大:1550q以上
発動機
 昭和17年9月末までに審査の完了しているものであること
用途、経緯
 前年9月に内示した通り、制空権下においても敵の空襲を防ぎ難い状況が発生しつつあるため、爆撃機に対する戦闘力の高い機体を配備することを目的とする。
 なお、本機の要目の優先順位は以下の通りである。
 (1)最大速度 (2)上昇力 (3)運動性
 (4)航続距離

制式採用
虹電
十五試局戦「J2M 虹電」 作:胃袋3分の1


受賞の言葉
お詫びのの言葉

 いつもお世話になっております。胃袋3分の1と申す、すちゃらか者です。
 仕様を出している主催者自らが制式採用なぞ頂いてしまいまして、本当に申し訳ございませんm(_'_)m
 わたし的には、なにしろみなさんの作品を見るのが楽しくて、そんでもって自分で作品を考えるのも楽しいという、そんなスタンスですので、制式採用などははなから眼中になく、とにかくみなさんの作品に楽しませていただいた上で、なおかつ自分の作品では、自分なりに「おもしろい!(おかしいって意味じゃないですよ)」と思うものを造らせていだいておりました。
 今回は、「零戦に見えない零戦」って点が、自分的にはおもしろかったんですが、あまりに良さそうな(?)ものを造ってしまったのが災いして、今回の事態を招いてしまいました。すんませんです。m(_'_)m
 さて一応、最大速度622km/hの根拠を書いておきましょう。  実際に金星60シリーズを搭載した零戦64型の最大速度は574km/hですが、これは最大速度541km/hの零戦52型丙からの改造の結果です。ということは、単純計算で行くと、最大速度565km/hの零戦52型に金星60シリーズを搭載すると、それだけで最大速度は598km/hになってしまいます。それに加えて、小型、薄翼化した主翼と、4翅に増やしたプロペラ羽根、完全引込み脚化した尾輪、零戦52型に比べると軽い重量、が残りの24km/hというわけです。盛り上がった気化器空気取入れ口と、より出っ張ったオイルクーラーは、スムーズになった風防前方の胴体と、枠が減って若干小型化されたキャノピーで相殺されると考えました。
 ・・・て書くと、「もっと出そうだ!」って気になりますが、実際は空気抵抗は速度の二乗に比例して増えますので、まず、565km/hからそのまま598km/hに増えるという点が眉唾です。他の部分も結構そんなとこでしょう(笑)。
 まあでも、飛行機を設計するときに、まず既存機の改造を考えるという持って行き方をした人が日本の設計者では川崎の土井武夫さんしかいなかったのが前々から不満でしたから(ですから私は日本の機体設計者は土井武夫さんしか評価していません)、「三菱がやるとこうなるよ」ってことだけでも楽しんでいただけたのなら、良かったなぁと思います。
 しかし、私は「中島飛行機命!」って人なのに、今回もライバルの三菱機を造ってしまいました。中島知久平さん、ごめんなさいm(_'_)m
 最後に、今回の仕様を出すに当たり、発動機の指定部分に誤りがあり、後から訂正してしまいましたことを深くお詫び申し上げますm(_'_)m


人気第一位
「雷電」一一型
日本海軍局地戦闘機「雷電」一一型 J2M1 作:海野土左衛門氏


受賞の言葉
〜人気投票,採用の御礼〜
(「」内は海野土左衛門,≪≫は効果音,それ以外は山本洋子)
「やぁ,僕ドザえ」
≪ごすっ!!≫
「あ゙だっ!?い,いきなり何を」
 やかましいっ!せっかく選んでもらったってのに何よそのベタなオヤジギャグは!
「う〜ん,受けると思ったのに・・・」
 受ける訳無いでしょ,んなのが。ま,それはほっといて,ほら,行くわよ?
「うぃっす。・・・え〜,この度は私,海野土左衛門の拙作に投票していただき・・・」
『誠にありがとうございました!!』
 とにかく,これで爆撃機屋の称号は返上ね。
「う〜ん,ワシの悲願だったんだよ(瀧涙)」
 あんたって戦闘機になると途端に精彩欠くんだものねぇ。。
「そーそー,前回のランサーなんかハーキュリーズ搭載する事しか考えてなかったもん なぁ,キシシシシシ(笑)」
 でも,今回だって似たような物じゃないのよ,『液冷積んだ雷電』だって,充分安直よ。
「それは絶対に違うぞ,ワシの存在全てを賭けて否定させていただこう。」
 どう違うのよ?
「今回の基本コンセプト,『雷電フェチのこのワシが堀越さんの仇ィ殺っちゃる!』以上。」
 ・・・安直じゃない,しっかり。
「いーの,大体,今回のヒコーキって一般投稿用のじゃけぇね,ホンマは(笑)
」  ・・・をひ。
「競作の理念と異なるのは至極当然の,自然の摂理であるっ!」
 威張るな,んな所で!!それに,論理滅茶苦茶だし。
「・・・だって,そうでもせにゃ言い訳できんのだもん。」
 ったく・・・で,機体のコンセプトは史実の空冷雷電と同じなの?
「うぃ。ワシに言わせれば『ぶっとくなけらにゃあ局戦にあらず』だから。」
 極端よね〜,ほんと。もう少し柔軟性持ったら?
「やだ(どきっぱり)。これはあくまで『雷電』なんだもん。」
 それにしても,せっかくの液冷なんだからもう少し胴体細くすれば良かったのに。
「ふふフフフ,よくぞ仰ってくれましたわい( ̄ー ̄)」
 な,何よ。
「んで,そのあと『後部胴体絞ってP−51みたいに』とか言おうとせんかった?」
 ま,大体そうよね。国有掲示板で某人に言われてたけど,あたしもそう思う。
「んっふっふっふっふっふ・・・甘いわぁ!( ̄ー ̄凸」
 あ,甘いってね(−−#
「甘いよ,甘い。それも,大甘っ!!よ〜っく考えみんさいよ,三菱の機体デザイン。」
 ?
「三菱のデザインが他の日本のメーカーに比べて流麗だってのは知ってるでしょ?」
 まぁ・・・そうね。日本機にありがちな『野暮ったさ』があんまりない。
「でしょ?そう感じさせるのってね,ワシ的には『曲線』がポイントじゃ思うの。」
 ふんふん。
「でもね,その曲線ってのは『凸の曲線』なの。決して,『凹の曲線』じゃない。」
 凸って・・・大体の機体って凸の曲線じゃない?
「あ〜,そうじゃなくってね,なんつーか・・・機体全体のライン・・・いや,面が凸なの。」
 面が?
「そ。零戦や雷電なんかはその代表例じゃね。面に張りがあるし,スピナーの先端から 機尾までの流れるような面構成はそれこそ日本の美の集大成的感じがするの。例えるなら ば,能面的なデザインってことかなぁ?」
 う〜ん,なるほどね。。
「それに対し,中島的デザインはよく言えば力強いんだけど,裏を返せば無骨でゴツい, じゃけぇ,ワシは余り好きじゃない。」
 確かに,中島とかの飛行機からはあんまり『美しさ』ってモノ感じないわねぇ。。
「で,話し戻すけどさっき言った後部胴体絞りこみ,ワシ大嫌いなの。あれって完全に凹 の曲面だかんね,ワシの美意識に合わない。そもそも,格好から入る堀越さんが承認する と思う(笑)?」
 でも,だからって胴体太くしなくても・・・全面投影面積なんか,完全に不利でしょ?
「そりゃ横から見たときのオハナシ,上から見たら細いのだ。」
 え?そうなの??
「あ〜,ここにも勘違い約一名・・・やっぱ上面図付けた方がよかったかなぁ?」
 この格好で『雷電』って名前されたら,誰だって『ぶっとい』っと思うわよ。
「でも,細い物は細いのだ,誰が何と言おうと細いのである!!」
 ってことは,自然的に『紡錘形の欠点』も克服って事ね。
「ま,そうなるけど・・・でも,ワシ紡錘形って別に構わんと思う。」
 ・・・また定説に喧嘩売るようなことを・・・
「だって,そうじゃん。例挙げてみよっか?烈風なんかどう?」
 あれも確かに紡錘形よね。でも,凡作じゃない。
「そりゃ『兵器としてみりゃ』でしょ?ヒコーキとしちゃ優秀だ,烈風は。」
 どうしてよ?
「考えてもみんさい,精々2000hpクラスの発動機一つで艦攻みたいに巨大な機体が 疾風と同じ速力出すんよ?ワシゃ立派だと思うね。」
 だったら,二式単戦と雷電は?出力は雷電の方がよっぽど大きいのに,速度あまり変わ らないじゃない。
「二式単戦の翼面積考えてみんさいや,『胴体だけで飛ぶ』とまで言われた機体で高速度 出ない方が可笑しいでしょ?」
 ・・・粘るわね〜。
「そりゃ粘るよ,好きな機体弁護する為だ,どこまでもつっ暴走るぞ,ワシ。」
 ・・・でも,そろそろ話戻さない(笑)?
「そじゃね(^^;。因みに,今回の機体って実は結構理詰めなんだよ,あれでも。」
 そうなの?とてもそうは思えないんだけど。
「理詰めだって。だってさ,タンクは操縦席の前にデカいの置いたんだけど,それによっ て重心に極めて近くなりあらゆる状況で素直な操縦性が望めるようになったし。」
 このあたりはP−51なんか,苦労してるわねぇ。
「そ。ついで言うと飛燕もだ。あと,操縦席って結構高い位置になったけど,それによっ て実に良好な前方視界が確保できるようになったのだ。」
 あ,一応考えてたのね,視界問題。
「まーね。海軍があとでいちゃもん付けてくるのって常識だし(笑)」
 ふ〜ん・・・ってことは,ひょっとして結構考えて作ったの?
「うむ,考えに考えたぞぉ,チャットしながら,3時間くらい(爆笑)。」
 あ,あのね・・・(−−;;;
「でもま,結果的に『堀越的設計は文字通りデザインである!!』って基本原則守れたん だし,よかったなぁって思うよ。ふふ,やっぱ局戦はこーでなくちゃいかんっ!」
 ・・・紡錘狂の体形紡錘形男が。
「なんか仰いました??」
 べつに(笑)。

 平成十二年四月二七日〇四一〇時         海野土左衛門,山本洋子



迅雷
空技廠/愛知 15試局地戦闘機 迅雷(J2Y) 作:鉄猫氏


天電
九州 局地戦闘機 「天電」 作:BB氏


試製紅電
日本海軍 15試局地戦闘機 三菱「試製紅電」 作:巣田 夏生氏


ライデン ドットコム
私製 ライデン ドットコム 作:d.g.マーシャル氏


瞬電
局地戦闘機「瞬電」 作:SADA氏


J2N 瞬電
中島 14試局地戦闘機 J2N 瞬電 作:SUDO氏