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ドイツ連邦共和国 シュナイダーレーサー 1947
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ホフヌング(Hoffnung)は戦後に再建したメッサーシュミット航空機が 1947 年シュナイダーレースに送り込んだ機体である。設計も含め殆ど新造のこの機体は、わずか 1 年強の時間で製作されたという。敗戦によって全てを失ったメッサーシュミットに何故そんな事ができたのか、ナチスの隠し資産が使われたとか色々な噂が流れているが、真相は定かではない。 機体レイアウトはオーソドックスな牽引式単発、低翼単葉セミモノコック、単フロート形式である。変わっているのはラジエターの実装方法で、主フロート支柱内に埋め込まれ右舷のダクトから吸気・左舷のルーバーから排気する。オイルクーラーもフロート内埋め込みで、これは左翼付け根のインテイクからダクトを通ってフロート支柱左舷から排気される。この奇妙な設計は、主翼内部に大容量の燃料タンクを確保する為のものらしい。 燃料容量は胴体の主タンクに 250 リッター、内翼タンクに 120 x 2リッター、外翼タンクに 110 x 2 リッター、合計最大 710 リッターを搭載可能である。これによって全力運転時約 1 時間の滞空能力があり、シュナイダーコース 375Km を 500Km/h 以上で飛ぶには充分な余裕がある。 エンジンはカタログ上離昇出力 1800hp の DB605D 型だが、レースの指定燃料 100/130 に合わせチューニングが施されているらしい。水メタノールタンクの容量は 100 リッターで約 30 分に相当する。オイルタンクは防火壁の向こうにあり、防火壁の手前には燃料タンク・水メタノールタンクが置かれている。防火壁の向こうで発火すれば火達磨になりかねない構成のためか、操縦席は狭いながらも消火器が取り付けられている。実際テスト中に一度エンジン火災を起こしたが、パイロット・機体とも致命的損傷を免れたという。 ![]() 機内主要機器レイアウト チーム・メッサーシュミットは閉鎖的なところがあり、取材の申し入れを拒否されることが多い。実機の取材も許可されず、今回の記事も同社から配布された技術資料のみに基づいている。我々はレースパイロットのフランツ・シュトロメイヤーとの会見を求めたが、エンジン火災事故の火傷が完治していないという理由で拒否された。本当にそんな身体でレースに出るつもりなのだろうか?ドイツ政府の関係筋にも意見を求めたが、「一企業が自由意志でやっている事なので、我々は関知も関与もしない」と、まるで腫れ物に触るような扱いだ。このチームには機体の出資元同様、色々と腑に落ちないところが多い…。 |
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作者からのコメント 予告からだいぶ経ってしまいましたが、ようやくドイツからのエントリーを投稿する事ができました。見ての通り、Me209 を伸ばして水上機化したような正攻法のレーサー機です(ラジエター実装法はちょっとアレですが)。機体に関するストーリーは長くなりすぎたので、小説として別にしてみました。宜しければ読んでみてくださいませ… 機体の作画より小説を仕上げる方に時間がかかったというのがニンともカンとも(^^;) 文・画とも Copyright by Y.Sasaki 2005 11/12 |