独り寝にはご用心を

お食事中の人は見ない方がいいかと思います。

 ある日の朝、稲垣吾郎氏(仮名)はまわりに朝日のあたる気配を感じて 目を覚ましました。するとなぜか、堅いものの上で寝ているような感触 に襲われました。ゆっくりと目を開け、視線を右に向けるとなぜか大き なシャッターが目に入りました。寝ぼけた頭で「えっ?」と思いつつ、 左を見ると、今度はなんと歩道が目に飛び込んできたのです。まだ覚め 切らない頭で「えっ?えっ?」と思いつつ真上に目をやると真っ青な空 と右にそびえ立つ大きなビルが目に入りました。ここで、やっと覚め始 めた頭に昨晩のことが思い出されてきました。
「たしか、11時ごろからアイツとあの店に入ってシコタマ飲んでた なあ・・・。それから・・・?」
 それからの記憶はなかったのです。そう、彼は酔った勢いで路上で寝 てしまったのでした。
「ああ、しまった。またやっちゃったよ・・・」と後悔してもあとの 祭りでした。
 そのとき!右ひざに激痛が走りました!
 「なんだ!?」イヤな予感にとらわれつつ上体を起こしながら足の方 を見ると、なんということでしょう!両足の太ももの真ん中あたりか ら向こうずねの真ん中あたりにかけて、一面、自分が出したと思われ る「ゲロ」の海だったのです。「なんてこった!」と思いつつ、それ を見ているとなぜかその真ん中あたりが真っ黒く見えます。何だろう? と目をこらしてみると、なんと!カラスが自分の左ひざにとまり、右 ひざのあたりの「ゲロ」をついばんでいるではありませんか!あまりに もビックリしたために、稲垣吾郎氏(仮名)は思わず「うわぁぁぁぁ!」 と声を上げてしまいました。すると、その声にびっくりしたふうでもな く、そのカラスが首から上だけをこちらに向けました。そして、稲垣 吾郎氏(仮名)に向かって一声、「カアッ!」と鳴くとバサバサという 大きな羽音を後に残して、どこかへ飛んでいってしまいましたとさ!