地下鉄の小学生

これは本当にあったお話です。

 ある日、木村拓哉氏(仮名)が地下鉄の都営浅草線に乗ってつり革 につかまっていると、後ろのほうから数人の子供の話し声が聞こえ てきました。振り返ってみると、反対側の椅子に座っている3人の 小学生の男の子が目に入りました。木村拓哉氏(仮名)は視線を前に 戻したものの退屈していたので、耳だけ後ろの声に注意していまし た。その小学生たちは、なにやら地下鉄の名前を交互に言い合って いるようでした。
「たからちょう!」、「せんがくじ!」、「しんばし」、などなど。  そのうち、それに飽きてきた一人からこんな提案が出されました。 「ねえ、ただ駅名を言ってるだけじゃつまんないから駅名でしりとり しようよぉ」 すると他の二人は「そうだね」「うん、いいね」と 乗り気の様子です。「じゃあ、ボクからいくよぉ〜」と言い出しっ ぺの男の子の声。その後、やや間があってから男の子の口から答え が発せられました。
「だいもん!」
 いきなりの予想もしない答えに木村拓哉氏(仮名)は思わず吹き出し そうになりましたが、回りの客は聞いていなかったのかまったく 反応していません。一人で笑っているとバカみたいなので必死に 笑いをこらえますが、その苦痛と言ったら並大抵ではありません。 後ろからほかの男の子の「あ〜、最初から『ん』がついてる〜」 とか、「ばっかで〜」といった声が聞こえてきますが、そんなも のはほとんど耳に入らず、ただもう自分の駅に着くまで必死に笑い をこらえていましたとさ!