フレーム
直線上に配置
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重厚! ホリ砲の世界 
完成した戦車砲の中では日本最大の戦車砲で、五式中戦車用の砲やカト砲(105ミリ対戦車砲)と同一時期に計画されました。

射距離1000メートルで150ミリの装甲を貫徹する事を目標として開発された重装甲の砲戦車(ホリ車)用戦車砲です。

ホリ車の装甲は前面125ミリ、側面25ミリ、105ミリ対戦車砲(カト車)の装甲は前面25ミリ、側面20ミリですし、4式中戦車や5式中戦車でさえ75ミリでしたからその凄さが判って頂けたでしょうか?


105ミリ戦車砲は全周旋回砲塔に搭載するのは無理と判断され、固定砲塔に左右各10度の射界で搭載される事を前提に設計されています。

ホリ砲を搭載した砲戦車がホリ車ですが、終戦間近に今大戦に間に合わないと判断され、開発が中止された様です。

(105ミリ戦車砲)
このためホリ車の車体形状に関する情報は非常に少なく、竹内昭著の「日本の戦車 増補改訂版」に、三菱重工が作ったモックアップの写真が1枚と、完成予想図が3種掲載されているに過ぎません。
竹内氏によればホリ車にはエンジン前方のT型と、エンジン後方のU型があるされています。この車体はエンジン前方のT型の予想図です。


反対に砲の形状に関する情報は豊富で数十枚の写真が残されています。

       
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左の写真はこの度発見されたホリ砲の研究原簿です。
2002.4.11訂正
ホリ砲T型 完成予想図   3DCG製作渡部篤