初夢の由来を  解説致します
  
  昔から、 お正月の夜に見る縁起の良い初夢としては、
「一富士、二鷹、三なすび」が有名です。 ところで皆さん
この意味をご存知でしょうか?

  一富士は富士山の、容姿の美しさではありません。
建久四年五月二十八日 、 源頼朝が行った富士の巻狩り
の際に、曾我祐成と曾我時致の兄弟が、父親の仇である
工藤祐経を討って、無念を晴らした故事に由来します。
二鷹も、 ご存知のように、 赤穂浪士の討ち入りです。
浅野家のご紋は鷹の羽の組み合わせです。何れも仇討ち
で本懐を遂げた由緒ある事例です。
 次に、三、なすびです。これは仇討ちとは関係ありません。
昔から「親の意見となすびの花に、千に一つのあだは無い」
と言われています。あだとは空花(あだばな)のことで、なすび
の花は他の野菜のように、 雄花雌花の別がなく、必ず実を
結びます。だから、念願成就の証とされています。
皆さん今年はどんな初夢をみましたか?