作戦要務令

第四部


湿地及び密林地帯に於ける行動

第2章 密林地帯に於ける行動

第4節 通信連絡
  1. 第71
    密林地帯を行動する軍隊の連絡は、無線を封止し主として有線に依る。之が為、各縦隊の進路に沿い、出発点と連絡する如く通信網を構成し、比隣縦隊間の連絡は通常出発点を経由して行うものとす
    有線通信網は後方部隊の作業及び通過に依り屡々切断せらるることあるを以って、各部隊は通信線の愛護に注意するを要す
    犬は連絡の為有利に使用し得るものとす
  2. 第72
    空地連絡は特に連絡地点を定めて実施すること緊要なり。此の際、特に友軍飛行機の低空飛行、布板の位置等に依り企図を暴露せざるを要す。又、通信筒には特種の重錘及び標識を附し、樹葉間に於いても発見を容易ならしむると共に、投下地点の選定に注意するを要す