ノースアメリカンF−100スーパーセイバー

 センチュリーシリーズは、朝鮮戦争が終わった頃から作られ始めた「第2世代」  の戦術機のシリーズ。「F−100」から始まるので「センチュリー」と呼んだら し い。 そして、いよいよ超音速時代に突入することになった。

 で、今回は「F−100」(ノースアメリカン:スーパーセイバー)

 これは、実用超音速機第1号となる制空戦闘機。1953年に原型機が初飛行した。  当時ソ連が軽量機に傾いていたのに対抗して、重量級になっている。

 機首に空気の取り入れ口が付いているため、大出力のレーダーが搭載されないのが  大きな欠点と言われている。当時はバックアップシステム自体が、米国本土に限ら  れているたため、この問題は大きかったらしく、機首開口はこれが最後となった。

 翼の形状(翼面加重)より余裕推力により機動性に確保するという考え方で、強引  とも言える機動を支えるために、初めて「チタニウム」も使用された。

 当時の対抗機種はmig-17だったが、これはベトナムで戦うことになる。
 戦闘爆撃機の任務を持つF−100と、純粋に迎撃を任務としたMig-17では、相当  なハンディーがあるが、平均4:1でのスコアーを記録した。
 これは、後継機のF−105より勝っている。 ( 相手もMIG-21だったが(^^; )  この時、初飛行して20年経っていた。
 そして、機関砲だけで戦った最後の戦闘機でもあった。

 生産機数は2292機に達し、センチュリーシリーズで第2位の記録を持っている。  これは「第3世代」のファントムが登場するまで破られていない。
 つまり、第2世代、最高の傑作機と呼んで構わない機種と思われる。
 (海外調達を入れるとF−104に負ける)

 【 スペック 】
   全  幅:11.89m
   全  長:16.54m
   翼 面 積:35.8u
   最大速度:マッハ1.3/高度10700mにて
   乗  員:1名
   初 飛 行:1953年5月
   武  装:20mm×4



E-Mail