PART16 大砲装備機編



飛行機が速く、丈夫で、大きくなるにつれ、それを打ち落とすべき迎撃側または
攻撃側は、より大きな破壊力を持った武装を搭載しなければなりません。
特にドイツでは 大きな大砲を積んだ飛行機が使用、または開発されました。

特に有名なのがJu87Gで37mm機関砲を搭載し、対戦車攻撃に猛威をふるいました。
この37mmなどは一般的なようで、より大型化した装備の面々を紹介します。

50mm砲 メッサーシュミット Me410B-2/U-4
Bf110の後継機として1937年から開発された 双発の駆逐機がMe210なんですが、
機体設計のミスから安定性が悪く、度重なる事故のためにエンジンの強化と安定性の
向上を図った発展型がMe410です。
対戦闘機との空戦は殆ど不可能な機体でしたが、50mm砲を搭載したB-2型はそれ
なりの効果があったようで、実戦ではアルプス上空などで B-24を反射式照準器を
使って撃墜した記録があります。

75mm砲  ヘンシェル Hs129
対戦車攻撃を目的として最初から開発された唯一の機体です。
双発機といっても単座のために、単発機よりもやや大きい程度の小型機で その
武装は30mm機銃、37mm機関砲、75mm対戦車砲と段階的に強化されていきます。
低空攻撃を行なうための特殊な装甲で、コクピットの周囲は装甲板で覆われ、風防は
防弾ガラスが用いられ総計870機が生産されています。

88mm無反動砲 ドルニエ Do217E-1
Do17Zを大型化し、爆弾と燃料の搭載量を増加した機体がDo217です。
この機体に 航空機としてはおそらく最大の砲(全長11.8m、推定口径300mm)を、
胴体(全長18.2m)の下に吊るしたのがE-1型として開発されました。
その効果は不明ですが、俗称が「ミュンヘハウゼン」(ほらふき男爵の主人公名)といわれて
いるのをみると、もうひとつだったのでしょうか?





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