PART21 親子機編


双子機とよく似ているが、別の機体を2機以上組み合わせた飛行機で、大抵は
小さい方の子機が切り放され発進可能な構造のものを、親子機といいます。

ドイツではこれを誘導兵器として利用しており、ユンカースJu88とFw190を組み合わせた
「ミスチル」が有名です。
この場合は小さい方のFw190が、成型さく薬弾頭をつけたJu88を誘導するための
母機で、補助翼などの3舵とブレーキ、フラップ、スロットルの全てが母機からコントロールでき、
これは電気的にコントロールされた世界最初の フライ・バイ・ワイア機といわれてます。

しかし、多数の子機を有しているという意味では、ソ連のバフミストロフ親子機が史上
最大の規模ではないでしょうか。
爆撃機を適地上空で援護するための戦闘機を、いくつも機体に付属してしまう
という空中空母と呼ぶべき機体といえるでしょう。
なかでもZ-6型の規模は最大で、母機として4発機のTB-3/AM-34を使い、主翼上面
に2機のI-5、主翼下面に2機のI-16、胴体下面に1機のI-Zと5機の子機を吊り下げ
ていました。

余興で正面図を描いてみましたが・・・


         I-5(複葉) -------          -------        I-5(複葉)
                    --0--              --0--                  
                                                              
                ----------0--0-○-0--0----------     TB-3(母機)
                                                              
                    --0--     --0--    --0--                  
                                                              
           I-16                I-Z            I-16            




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