歴代艦上攻撃機


98/05/03 22:35:07 JU87     PART6  

  三菱十三式三号艦上攻撃機
スミス技師が手がけた十式系列艦上機の最後の作となる。
十式艦雷の後継として複葉版ともいうべき機体だったが、実用性は高く、傑作機
と評価されている。約440機生産され、日本艦攻としてはじめて実戦に参加した。
最大速度107kt  航続力不明 7.7mm機銃x2 魚雷x1 三菱ヒ式2型600馬力

 三菱八九式二号艦上攻撃機
英ブラックバーン社に設計を依頼した過渡期の機体。
全鋼製骨組羽布張りで、自動前沿スラットを採用等の特徴があるが、性能的には
十三式に及ばなかった。総生産機数は204機
最大速度107kt  航続力不明 7.7mm機銃x2 魚雷x1 三菱ヒ式2型600馬力

 横廠九二式艦上攻撃機
八九式の性能が思わしくないため製作された、仮称一三式艦攻改造型の発展型
横須賀航空技術廠の設計に愛知が手を加えたもので、最後の水冷艦攻でもある。
発動機不調に悩まされ、約130機の製作にとどまった。
最大速度118kt  航続力4.5時間 7.7mm機銃x2 魚雷x1 九一式750馬力

 横廠九六式艦上攻撃機
川西の九四式水偵をベースとした、実用性の高い日本最後の複葉艦攻。
制式艦攻としては最初の空冷星型発動機を搭載した機体。
約200機生産され、一部は太平洋戦争中期まで現役にあった。
最大速度150kt  航続力850浬 7.7mm機銃x1 魚雷x1 中島光2型840馬力

 中島九七式一号艦上攻撃機
全金属製、単葉引き込み脚と近代的な機体で、二号は三菱の固定脚。
世界的にみても列強の同種機の先頭をいく高揚力装置、単桁構造、主翼の上方
折り畳み機構、定回転プロペラなどの斬新さを持ち、約1250機生産された。
最大速度189kt  航続力661浬 7.7mm機銃x1  魚雷x1 光3型770馬力

 中島艦上攻撃機「天山」
14試艦攻を制式化した機体であるが、九七式よりも速度と航続力は向上するも
重量は相当増えた。総生産機数は1、300機
昭和18年に誉11型搭載の11型、19年に発動機を改めた12型が完成している。
最大速度260kt  航続力943浬 13mmx1 7.92mmx1  魚雷x1 三菱火星25型1850馬力

 愛知艦上攻撃機「流星」改
海軍の機種統合整理の一環として、艦爆と艦攻の一元化が画策された。
戦闘機に準じた強力な火力と運動性能を誇り、主翼には逆ガル翼を採用した。
爆弾は胴体内の爆弾倉に収容でき、期待されていたが生産は110機に終わった。
最大速度293kt  航続力1,000浬 20mmx2 13mmx1  魚雷x1 中島誉12型1825馬力



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