空母と艦上機について


98/05/02 22:13:01 JU87     PART1  

空母を基地として運用する車輪付き飛行機を艦上機という。
艦載機といういいかたもあるが、日本海軍では空母搭載機を艦上機、戦艦や
巡洋艦などの軍艦に搭載するフロート付きの水上飛行機を、艦載機と呼んで
厳密に区別していた。

艦上機は空母からの発着、艦内格納庫への収容、昇降機による移送など、
陸上機とは異なる運用がされるため、設計上いろんな制約がある。
したがって機体重量は同大の陸上機よりも 大きくならざるをえない宿命を
負っている。

日本の艦上機の登場は、空母第一号「鳳翔」の完成と軌を一にする。
当初は英国人技師の設計になる国産機だったが、次第に独自の設計力を得て
九六式艦戦の出現により世界的なレベルに達したといえるでしょう。

太平洋戦争緒戦期には零式艦戦、九七艦攻、九九艦爆などの傑作機が開発され
対戦国の艦載機、陸上機に対して無敵を誇りました。
中期以降も多様な艦上機の開発が進められたが、工業基盤の弱さから実用的な
高性能発動機の生産につまずき、新鋭機の戦力化に遅れをとり敗戦をむかえる。






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